【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)における世界経済は、原材料高、物価高は変わらずも、アジア方面から欧米にも展開しつつある海外出張からも明らかな人々の更なる往来の回復、大いなる消費の回復を更に進んだ円安の痛みとともに、大いに痛感するところであります。また、その海外のみならず、回復しつつあるインバウンドもまた、緩やかだった景気回復が加速するのではないかと期待したくなります。かつてない原材料高や材料調達難、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化膠着化そして新たな、イスラエル・ガザ戦争による長期的なグローバルサプライチェーンの歪みは見通しを立てることが難しいことに変わりはないものの、その他地域の人々の融和によるものか、一定の維持が見られ、今後、上記人々の往来の回復から需要の急回復を想定するならば、変わらず引続きグローバルサプライチェーンにおける綿密なコミュニケーションと精密な舵取りが要求されることは間違いありません。我が社においても世界中の拠点からも生の情報を得つつ、最善を望みながらも最悪に備えて参ります。国内経済におきましても、上記インバウンドがもたらす人々の往来と景気回復、左記による国内出張の際の飛行機やホテルの予約、車の渋滞に、よみがえる喧騒への懐かしさとともに頭を悩ます日々が続いています。このような状況の下、当社グループは、2023年10月4日に「中長期経営計画〈炎のスクラム〉」を策定、発表しました。下記にその「〈炎のスクラム〉策定趣旨及び宣言」「〈炎のスクラム〉のあとがきにかえて」を記し、改めて、ここに我が社の弛まぬ意志と意欲を表します。引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
〈炎のスクラム〉策定趣旨及び宣言〈DSA2021再点火反転攻勢版〉の炎を潰えさせぬまま、我が社は、過去に例無く他に類見ぬ上場企業二社同時再生+1、其之最終局面に直面しています。苦闘しています。間も無くのはずの夜明け、其之直前の闇を駆け抜けるに、息が上がり、足ももつれんばかりです。夜明け前の闇が最も暗い事は自明の理、或いは試合終了直前、逆転の許されぬ自陣スクラムが筆舌に尽くし難く苦しい事も言うを待たず、で有ります。されど、足掛け八年闘い抜いてきた「類い希なる強靭な意志と意欲」は更に烈しく炎立つ。再生端緒驚くほど鮮やかに天空に描いたように、此之夜明け前の闇を駆け抜けた時にこそ我が社と我が社の傍楽仲間達が未来に燦然と耀く、左様確信しています。ゆえに「Whatever it takes」、歯を食い縛り、刀を振り回し、一歩でも一寸でも前に出る、連戦猛進しています。此処に、グローバルサプライチェーン崩壊の難局を斬り抜け、真の公器を目指し「サステイナブル=持続可能」な成長を描く新たなビジョン〈車と家を地球環境に資するものづくりでつなぐ〉を掲げ、新中長期経営計画〈炎のスクラム〉を組上げます。
〈炎のスクラム〉のあとがきにかえて此之新たな中長期経営計画〈炎のスクラム〉を、約一週間の北米出張からの帰国の途上、機上にて策定、執筆しています。文字通り機上の空論ですが机上の空論に非ず、必ずや遂行する所存です。昨夏から海外渡航が可能に為り、既存御取引の継続御礼及び新規受注を企図してのお客様訪問が漸く叶いました。そして、待ちに待った社長総点検に由る傍楽仲間達との再会。改めて、人と人が共に在ることの大切さ、有難さが身心に深く沁み入ります。逢えない時間を、我が社のていたらくも有り、きっと心を戸惑わせながらもWEBや電話やメールを駆使して一緒に乗り越えてくださったお客様、御仕入先様方々に衷心より感謝申し上げます。待ちに待ってくれていた世界中の傍楽仲間達におおきに!であります。無論、惨禍の間隙を縫い慎重に丁寧に苦慮と配慮を幾重にも重ねてでも面談を実施して、此之困難之季を更に近い処で一緒に闘って下された金融機関様、All Diamonds企業様方々にも、今一度重ねて衷心より御礼申し上げます。誠に以て有難う御座います。旅の終わり、旅愁のなか、万感胸に迫る想いです。さて、2017年に投資を決断し、足掛け7年取組んできた〈Project A=アンモニア燃焼技術〉は現在、更なる研究の深化と共に、既報の通り世界初の技術を具現化すべく、チャンピオン試作品を今年度末、2024年3月の完成を目指して我が社のむくつけきエンジニア達が鋭意作成中です。
また、既存の事業同様〈Project A=アンモニア燃焼技術〉をどまんなかに据えた〈車と家を地球環境に資するものづくりでつなぐ〉新たな闘いに於いても、既に連携、御協力賜りております企業様や研究機関様に加えて、日本を手始めに、世界の各地で焔(ほむら)立つ堅牢な〈炎のスクラム〉を組みたい、左様に考えています。いつの日か、世界中の公道を地球環境に資する我が社の技術を搭載した自動車が走る前に、田畑や海上で御役に立てないか、少しでも早く人々と地球の未来に役立てないか、此之、過去に例無く他に類見ぬ上場企業二社同時再生+1の完遂を足腰に、確かな収益構造を有した筋肉質の会社へと生まれ変わるのは勿論のこと、世界中の人々から在って佳かった、左様仰って頂ける公器へと昇華すべく、少しづつ少しづつ漸進して参ります。
また、我が社が〈Project A〉に次いで進める〈Free as a Bird〉即ちマイクログリッドは、〈車と家を地球環境に資するものづくりでつなぐ〉大いなる試みであると同時に、日本に於ける「ものづくり」の力の源泉である地方の復活、其之底力を喚起する取組みでもあります。今少し先にはなりますが、此之マイクログリッドを追求するということは、其之町で雇用が生まれるということ。鳥取での雇用を取り戻すだけで無く、先ず以て我が社の工場が在る新潟三条、栃木大田原、秋田横手にて同様に産業創出延いては雇用創出に取組み、此之国の地方の底力を呼び醒ましたい、斯様に考えています。極度の円安、物価高、そして何れの人口減を想えば、「夫れ大事を済すは必ず人を以て本と為す」、我が社の〈人々の再生物語〉が更に多くの人々の心温まり勇気湧く豊かな物語につながることを、衷心より願いて止みません。今後も当グループは、中長期経営計画〈炎のスクラム〉に掲げた新ビジョン〈車と家を地球環境に資するものづくりでつなぐ〉に基づき、公器としてお客様の発展に寄与し社会の豊かさに貢献するべく、挙社一致で連戦猛進して参ります。
当第2四半期連結累計期間の売上高は449億78百万円(前年同期比4.0%増)、営業損失は3億62百万円(前年同期は営業損失15億83百万円)、経常利益は4億94百万円(前年同期は経常損失2億20百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億88百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失5億80百万円)となりました。これは、主に原材料高騰影響の価格転嫁が進み、売上総利益率が改善したことによるものであります。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 自動車機器事業自動車機器事業は、原材料高や材料調達難によるグローバルサプライチェーンの歪みに於いて一定の回復が見られたものの、自動車メーカー様の新旧モデルチェンジによる生産計画変更等の影響を受け、売上高は156億72百万円(前年同期比4.3%減)となりました。利益面では、従前より鋭意活動を進めて参りました原材料高騰の価格転嫁が徐々に進み、セグメント損失は6億82百万円(前年同期はセグメント損失16億89百万円)となりました。
② エネルギーソリューション事業エネルギーソリューション事業は、蓄電ハイブリッドシステム(EIBS7)が世界的な半導体不足の継続により生産が停滞、また、一部供給停止が継続したことでお客様からの信頼回復が遅滞しておりましたが、メインとなる半導体の入手性の改善により生産の回復、及び、徐々にではありますが、お客様からの信頼回復により売上高107億52百万円(前年同期比4.3%増)となりました。利益面でも上記売上高増加の影響及び原材料高騰の価格転嫁の影響を受け、セグメント利益は10億39百万円(前年同期比15.2%増)となりました。
③ 電子機器事業電子機器事業は、前期の新型コロナウィルスによる上海ロックダウンの影響による生産停止が解消されたことで販売が増加し、売上高179億39百万円(前年同期比8.2%増)となりました。利益面においては一部製品の原材料等コスト上昇により、セグメント利益は3億98百万円(前年同期比2.2%増)となりました。
④ その他金型成型事業等を行うダイヤクラフト株式会社の事業セグメントの売上高は6億13百万円、セグメント損失は50百万円となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は814億86百万円となり、前連結会計年度末に比べて27億58百万円増加しました。主な増加は、建設仮勘定12億87百万円、仕掛品4億72百万円、原材料及び貯蔵品3億28百万円であり、主な減少は、受取手形及び売掛金7億87百万円であります。負債は696億27百万円となり、前連結会計年度末に比べて18億4百万円増加しました。主な増加は、短期借入金9億85百万円、長期借入金7億44百万円、賞与引当金6億61百万円であり、主な減少は、電子記録債務16億96百万円、支払手形及び買掛金3億99百万円であります。純資産は118億58百万円となり、前連結会計年度末に比べて9億54百万円増加しました。主な増加は、利益剰余金18億85百万円、為替換算調整勘定12億23百万円であり、主な減少は、資本剰余金21億87百万円であります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の13.7%から14.4%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億40百万円減少し、94億49百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により得られた資金は、65百万円(前年同期は34億94百万円の使用)となりました。主な要因は、仕入債務の減少が24億87百万円、法人税等の支払額が1億34百万円あったものの、売上債権の減少が14億8百万円、減価償却費が13億13百万円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、20億63百万円(前年同期は9億89百万円の使用)となりました。主な要因は、投資有価証券の償還による収入が44百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が19億66百万円、無形固定資産の取得による支出が1億49百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により得られた資金は、14億94百万円(前年同期は41億63百万円の獲得)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出が12億60百万円あった一方、短期借入金の純増減額が6億51百万円、長期借入れによる収入が19億50百万円あったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当社グループは「車と家を地球環境に資するものづくりでつなぐ」をビジョンと定め、燃費向上・省エネ・省資源・環境負荷物質の低減等、地球環境問題に対応する新技術の開発に日々邁進しております。また、世界の課題である地球温暖化は深刻度を増しており、当社の扱う電力変換技術を中心としたテクノロジーの重要度はさらに高まっています。自動車機器事業におきましては、世界の自動車産業が脱炭素へ加速するなか、自動車部品専門メーカーとしてこれまでに培った技術をさらに進化、HEVやPHEVといった電動車向け良品廉価な点火コイル開発、およびその先のカーボンニュートラル社会を見据え、点火システムを軸とした先行開発を推進しており、当第2四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、268百万円となっております。エネルギーソリューション事業におきましては、カーボンニュートラル/脱炭素化への取り組みに向け、再生エネルギーを活用する蓄電ハイブリッドシステムの開発、および車と住宅を接続して電力を融通し合うV2H(Vehicle to Home)分野での研究開発を推進しており、当第2四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、866百万円となっております。電子機器事業におきましては、ホームエレクトロニクス市場(特に空調機器市場)でもカーボンニュートラル社会への挑戦に向け、更なる省電力化、高付加価値化に取り組んでおります。また、電力変換で培った技術を活かし、今後更なる開発が加速される電動車向けにリアクトル・トランスの開発を進めており、当第2四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、206百万円となっております。基礎研究の分野では、昨年開発したV2G(Vehicle-to-Grid)対応車載充電器と双方向充電スタンドとを組み合わせ、SAE J3072規格に対応したスマートインバータの実証実験をカリフォルニアで進めております。また、同時に車載蓄電池の高電圧化/高容量化に対応する車載充電器の単相三相対応DC800V/20kW級化の要素技術開発を進めており、新燃料での点火・燃焼研究では、量産エンジンを用い、点火強化による燃焼限界の拡大について一部の領域で効果が確認できた為、さらなる運転域での効果を確認すべく、研究を進めております。新規事業の分野では、エネルギーのロスである排熱に着目し、熱電発電モジュールを開発するベンチャー企業と共同で、熱電発電システムの開発を進めております。さらには各種機器に搭載されるリチウムイオンバッテリーに対する劣化度診断のニーズが高まっており、これに応えるべく、バッテリー劣化診断装置の開発を進めております。製品化開発中のものを含め、基礎研究と新規事業に係る当第2四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、32百万円となっております。
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