【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が概ね緩和され、経済活動の正常化が進んだものの、世界的な金融引き締めを背景とした経済の減速懸念や急速な円安進行、原材料価格の高止まりなど、依然として先行きが不透明な状況が続いています。このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。当第1四半期連結累計期間の業績におきましては、主に半導体部門において、半導体市況悪化に伴い出荷量が減少したことに加え、エネルギー部門や工業用フッ酸部門等の出荷量が減少した結果、売上高は72億98百万円(前年同期比25.3%減)となりました。利益面におきましては、売上高の減少を受け、営業利益は5億82百万円(同54.9%減)、経常利益は8億65百万円(同51.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億94百万円(同46.4%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 高純度薬品高純度薬品事業につきましては、主力の半導体部門において、半導体市況悪化に伴い出荷量が減少したことに加え、エネルギー部門や工業用フッ酸部門等の出荷量が減少した結果、売上高は62億17百万円(前年同期比27.5%減)となりました。利益面では、主要原材料である無水フッ酸価格においては、前年同期と概ね同水準で推移したものの、売上高の減少を受け、営業利益は5億18百万円(同54.3%減)となりました。
② 運輸運輸事業につきましては、運送関連等の取扱量が前年同期を下回った結果、売上高は10億41百万円(前年同期比9.2%減)となりました。利益面では、運送関連費用は前年同期に比べ減少したものの、売上高の減少を受け、営業利益は67百万円(同56.4%減)となりました。
③ その他その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期と概ね同水準となった結果、売上高は39百万円(前年同期比0.4%減)、営業損失は1百万円(前年同期は3百万円の営業利益)となりました。 当第1四半期連結会計期間末の資産合計は565億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億76百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金が増加したことなどによるものです。当第1四半期連結会計期間末の負債合計は128億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億24百万円増加しました。主な要因は、長期借入金が増加したことなどによるものです。当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は437億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億51百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金、為替換算調整勘定がそれぞれ増加したことなどによるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、1億79百万円です。 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。