【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体部門について、出荷量は前年同期と同水準も、原材料価格の高騰に伴う価格転嫁に努めた結果、売上高は282億70百万円(前年同期比4.2%増)となりました。利益面におきましては、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により前年同期に比べ高騰した結果、営業利益は30億68百万円(同12.8%減)となりました。また、持分法適用関連会社である衢州北斗星化学新材料有限公司の経営成績が堅調に推移したことで持分法による投資利益を計上したものの、営業利益の減少を受け、経常利益は37億50百万円(同4.7%減)となりました。さらに、有価証券の売却による投資有価証券売却益を特別利益に計上した一方で、高純度薬品事業におけるリチウムイオン二次電池用の添加剤について、増産を目的として保有している有形固定資産(建設仮勘定)の減損損失を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億58百万円(同47.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
① 高純度薬品高純度薬品事業につきましては、半導体部門において、出荷量は前年同期と同水準も、原材料価格の高騰に伴う価格転嫁に努めた結果、売上高は247億円(前年同期比5.6%増)となりました。利益面では、売上高は増加したものの、主要原材料の無水フッ酸価格が、中国市場の需給等の影響や円安進行により前年同期に比べ高騰した結果、営業利益は26億19百万円(同28.4%減)となりました。
② 運輸運輸事業につきましては、運送関連等の取扱量が前年同期を下回った結果、売上高は34億53百万円(前年同期比1.8%減)となりました。利益面では、軽油価格上昇などによる運送関連コストが前年同期に比べ増加した影響により、営業利益は4億41百万円(同27.2%減)となりました。
③ メディカルメディカル事業を営むステラファーマ株式会社を連結子会社から持分法適用関連会社へと変更したため、第1四半期連結会計期間より当該セグメントの実績計上はありません。前年同期における売上高は84百万円、営業損失は5億11百万円でした。
④ その他その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期を下回った結果、売上高は1億16百万円(前年同期比6.3%減)、営業利益は16百万円(同25.8%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は549億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億84百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金の減少に加え、有形固定資産、無形固定資産がそれぞれ減少したことなどによるものです。当第3四半期連結会計期間末の負債合計は119億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億76百万円減少しました。主な要因は、未払法人税等、長期借入金がそれぞれ減少したことなどによるものです。当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は429億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億92百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金が増加したことなどによるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、3億81百万円です。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。