【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体部門について、国内・海外向けともに販売が堅調に推移したことに加え、販売価格が上昇した結果、売上高は196億18百万円(前年同期比8.3%増)となりました。利益面におきましては、半導体部門の出荷量が増加したものの、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により前年同期に比べ高騰した結果、営業利益は22億45百万円(同8.3%減)となりました。一方で、持分法適用関連会社である衢州北斗星化学新材料有限公司が販売しているリチウムイオン二次電池用電解質について、中国国内の市場価格高騰にともない販売価格が上昇したことにより同社の経営成績が好調に推移し、持分法による投資利益を計上した結果、経常利益は30億28百万円(同16.9%増)となりました。また、非上場有価証券の売却による投資有価証券売却益を特別利益に計上したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億22百万円(同62.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 高純度薬品高純度薬品事業につきましては、半導体部門について、国内・海外向けともに販売が堅調に推移したことに加え、販売価格が上昇した結果、売上高は172億63百万円(前年同期比10.4%増)となりました。利益面では、半導体部門の出荷量が増加したものの、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により前年同期に比べ高騰した結果、営業利益は19億58百万円(同22.4%減)となりました。
② 運輸運輸事業につきましては、運送関連等の取扱量が前年同期を下回った結果、売上高は22億77百万円(前年同期比2.1%減)となりました。 利益面では、軽油価格上昇などによる運送関連コストが前年同期に比べ増加した影響により、営業利益は2億83百万円(同24.2%減)となりました。
③ メディカルメディカル事業を営むステラファーマ株式会社を連結子会社から持分法適用関連会社へと変更したため、第1四半期連結会計期間より当該セグメントの実績計上はありません。前年同期における売上高は69百万円、営業損失は3億32百万円でした。
④ その他その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期を下回った結果、売上高は77百万円(前年同期比5.3%減)、営業利益は9百万円(同15.6%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は585億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億79百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金の増加に加え、研究開発棟の投資等により有形固定資産が増加したことなどによるものです。当第2四半期連結会計期間末の負債合計は131億73百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億96百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金などが増加した一方で、長期借入金、1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等が減少したことなどによるものです。当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は454億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ26億75百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金、為替換算調整勘定がそれぞれ増加したことなどによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は前連結会計年度末と比較して8億95百万円増加し、164億33百万円となりました(前年同期末比では、21億8百万円の減少)。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、29億41百万円(前年同期比4億65百万円収入増加)となりました。 主な内訳は、税金等調整前四半期純利益が42億70百万円、減価償却費の計上が12億99百万円、棚卸資産の減少が5億9百万円、仕入債務の増加が2億52百万円、投資有価証券売却益が12億37百万円、法人税等の支払額が13億18百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、5億95百万円(前年同期比9億89百万円支出減少)となりました。 主な内訳は、有形固定資産の取得による支出が18億8百万円、投資有価証券の売却による収入が12億45百万円などです。有形固定資産の取得による支出については、高純度薬品事業に係る半導体部門の生産設備の更新、研究開発棟の建設などによるものです。投資有価証券の売却による収入については、当社が保有する非上場投資有価証券の売却を行ったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は、20億51百万円(前年同期は22億31百万円の収入)となりました。 主な内訳は、長期借入金の返済による支出が7億67百万円、自己株式の取得による支出が8億6百万円、配当金の支払額が4億55百万円などです。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、2億33百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。