【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。また、文中の事業区分別売上高は、外部顧客への売上高を、事業セグメントの売上高は、セグメント間の内部振替高を含んだ売上高をそれぞれ記載し、セグメント損益は、営業損益をベースとしております。
(1) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、季節的変動要因による受取手形、売掛金及び契約資産の増加があったものの、配当金の支払い等により現金及び預金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ360百万円減少し15,584百万円となりました。負債につきましては、季節的変動要因による仕入債務や返金負債の増加等により、177百万円増加し6,467百万円となりました。純資産につきましては、配当金の支払いによる減少に加えて、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により、538百万円減少し9,116百万円となりました。自己資本は8,974百万円となり、自己資本比率は57.6%と前連結会計年度末(59.6%)と比べ2.0ポイントの減少となりました。
(2) 経営成績の状況
① 事業全体の状況当第2四半期連結会計期間(3ヶ月)は、ほぼ前年同期並みの売上高となりましたが、累計期間(6ヶ月)につきましては、第1四半期のコンテンツ事業の減収が響き、減収となりました。事業区分別では、シフカの業績を取り込んだことにより、ソリューション事業が増収、ネットメディアの広告収入等は回復傾向となりましたが、出版・電子出版で、電子書籍の減収及び既刊書籍の出荷減・返品増の傾向が続いていることに加え、新型コロナウイルス感染症を契機とした市場成長に陰りが見え始めたターゲットメディアは、ターゲット広告及びイベント収入が弱含みな展開となり、コンテンツ事業の売上高は前年同期(5,889百万円)に比べ2.2%減少し、5,756百万円となりました。プラットフォーム事業につきましては、コンテンツホルダーとの協業による電子コミックプラットフォーム事業において、主力サービスの取扱は堅調な推移を維持しているものの、一部サービスが終了となった影響等で、売上高が前期(1,358百万円)に比べ5.6%減少し、1,281百万円となりました。これらの結果、売上高は、前年同期(7,247百万円)に比べ2.9%(208百万円)減少し、7,038百万円となりました。営業利益につきましては、減収とコンテンツ事業等の収益性の悪化に加えて、前期刊行した商品力の弱い書籍を中心に返品が増加し前年同期に比べて在庫の調整が大きく進んだことで売上原価が増加、また販売管理費は報酬水準の引き上げと中期成長投資の増加等により増加傾向となったことで、前年同期(179百万円)に比べ利益が549百万円減少し、370百万円の損失となりました。経常利益につきましては、前年同期(213百万円)に比べ利益が546百万円減少し、333百万円の損失となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前年同期(147百万円)に比べ利益が518百万円減少し、371百万円の損失となりました。
② セグメント情報に記載された区分ごとの状況a.ITITセグメントの売上高につきましては、ChatGPT関連の新刊書籍が大きなヒットとなったものの、既刊書籍の出荷減少により、出版・電子出版は前年同期(1,305百万円)と同水準の1,303百万円となりました。また、ネットメディア・サービスは、デジタル総合ニュースサービス「Impress Watch」(https:// www.watch.impress.co.jp/)において、ネットワーク広告の単価下落の一巡とアフィリエイトの好調な推移で回復傾向となったことで、第1四半期の減収を概ねカバーし、前年同期(748百万円)に比べ0.8%減少し742百万円となりました。ターゲットメディアは、市場成長に陰りが見え始めたことで、ターゲット広告の減収傾向が継続していることに加え、イベント収入の規模が縮小傾向となり、前年同期(591百万円)に比べ17.3%減少し489百万円となりました。ソリューション事業においては、国内及び海外受託案件が堅調に推移し、前年同期(177百万円)に比べ10.4%増加し195百万円となりました。これらの結果、コンテンツ事業の売上高は前年同期(2,823百万円)に比べ3.2%減少し、2,731百万円となりました。また、プラットフォーム事業につきましては、パートナー出版社の電子出版及び書籍の販売が堅調に推移し、売上高は前年同期(130百万円)に比べ5.6%増加し138百万円となりました。以上により、「IT」の売上高は、前年同期(2,970百万円)比2.9%減の2,885百万円となりました。セグメント利益は、減収と収益性の低下に加えて販売管理費が増加したことにより、前年同期(459百万円)と比べ利益が288百万円減少し、171百万円となりました。
b.音楽音楽セグメントの売上高につきましては、書籍の刊行点数が減少したものの、音楽アーティスト関連のムック本が好調に推移したことに加え、ライブイベント等が活性化する中、アーティスト関連の受託案件が拡大し、コンテンツ事業の売上高は前年同期(661百万円)に比べ11.4%増加し、736百万円となりました。また、プラットフォーム事業につきましては、楽器マーケットプレイス「デジマート」(https://www. digimart.net/)における楽器店からの決済サービス収入が増加したものの、パートナー出版社の販売が減少したことにより、売上高は前期(235百万円)に比べ8.9%減少し、214百万円となりました。以上により、「音楽」の売上高は、前年同期(899百万円)比5.7%増の950百万円となりました。セグメント利益は、増収したものの収益性の低下に加えて販売管理費が増加したことにより、前年同期(72百万円の損失)と比べ損失が20百万円増加し、92百万円の損失となりました。
c.デザイン デザインセグメントの売上高につきましては、海外版権収入が好調に推移したものの、既刊書籍の返品増加及び新刊書籍や季節商品の刊行点数減少等により、コンテンツ事業は大幅な減収となりました。以上により、「デザイン」の売上高は、前年同期(483百万円)比21.6%減の379百万円となりました。セグメント利益では、販売管理費は減少したものの減収と収益性の悪化により、前年同期(43万円の損失)と比べ損失が60百万円増加し、103百万円の損失となりました。
d.山岳・自然山岳・自然セグメントの売上高につきましては、既刊書籍の減収があったものの、新刊書籍の売行きの改善及びカレンダーの価格の引き上げと堅調な出荷等により、出版事業が堅調に推移したことに加え、観光需要等の回復を背景に自治体等の受託案件が増加した結果、コンテンツ事業は増収となりました。以上により、「山岳・自然」の売上高は、前年同期(861百万円)比3.8%増の894百万円となりました。セグメント利益では、増収となったものの収益性の低下に加えて販売管理費が増加したことにより、前年同期(26百万円の利益)と比べ利益が35百万円減少し、8百万円の損失となりました。
e.航空・鉄道航空・鉄道セグメントの売上高につきましては、雑誌・ムックは刊行点数の絞り込みにより減収となったものの、電子出版の投入タイトルの増加等による増収に加え、書籍強化の方針に沿って刊行点数を拡大、既刊書籍の販売も堅調に推移したことで、コンテンツ事業は増収となりました。以上により、「航空・鉄道」の売上高は、前年同期(640百万円)比2.4%増の655百万円となりました。セグメント利益では、増収したものの収益性の低下に加えて販売管理費が増加したことにより、前年同期(76百万円の損失)と比べ52百万円損失が増加し、129百万円の損失となりました。
f.モバイルサービスモバイルサービスの売上高につきましては、電子出版の販売減による減収等により、コンテンツ事業の売上高は前期(103百万円)と比べ26.0%減少し、76百万円となりました。プラットフォーム事業につきましては、コンテンツホルダーとの協業による電子コミックプラットフォーム事業は、主力サービスの取扱が堅調な推移を維持したものの、一部サービスの終了等により、売上高は前期(821百万円)と比べ7.8%減少し、756百万円となりました。以上により、「モバイルサービス」の売上高は、前年同期(927百万円)比9.9%減の835百万円となりました。セグメント利益では、収益性が改善し販売管理費は減少したものの、減収により、前年同期(198百万円)と比べ11百万円減少し、187百万円となりました。
g.その他 その他セグメントにつきましては、国内受託案件の減収があったものの、シフカの業績を取り込んだことによる増収等により、売上高は前年同期(665百万円)比20.5%増加の801百万円となりました。セグメント利益では、増収に加えて収益性が改善したもののプラットフォーム事業の新規開発に関わる投資の増加等により、前年同期(3百万円の損失)と比べ90百万円損失が増加し、93百万円の損失となりました。
h.全社 全社区分につきましては、純粋持株会社である当社のみが属しており、グループ会社からの配当、情報システム等の経営インフラ使用料の手数料収入や経営管理業務の受託を売上高として計上し、経営インフラ等の運営に係る費用を負担しております。全社区分の売上高は、グループ会社からの配当収入の減少等により、前年同期(1,072百万円)比13.5%減の927百万円となりました。セグメント利益では、販売管理費が減少したものの、減収により、前年同期(94百万円)と比べ47百万円減少し、47百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、法人税等の還付511百万円や季節的変動要因による返金負債の増加141百万円による資金の増加があったものの、税金等調整前四半期純損失333百万円の計上、季節的変動要因による売上債権の増加389百万円及び棚卸資産の増加231百万円等により資金の減少となり、営業活動によるキャッシュ・フローは38百万円の支出となっております。(前年同期比279百万円支出の増加)投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出147百万円や投資有価証券の取得による支出100百万円等により、248百万円の支出となっております。(前年同期比210百万円支出の増加)財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の圧縮により46百万円の資金が減少し、加えて配当金の支払168百万円等により、218百万円の支出となっております。(前年同期比63百万円支出の減少)以上により、当第2四半期連結会計期間末の資金残高は、前年同期末と比べ504百万円資金が減少し、5,478百万円となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社は、グループ全体の資金効率を高めることを目的に、CMS(キャッシュ・マネージメント・サービス)を導入し、資金の一元管理を行っております。また、運転資金及び設備投資を含む事業投資資金につきましては、手元資金に加え銀行等の金融機関からの借入金で賄っております。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 事業上及び財務上の対処すべき課題 当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動該当事項はありません。
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