【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され経済活動の正常化に向けた動きが見られたものの、ウクライナ情勢による資源・エネルギー価格の上昇や、急速に進行した円安、中国におけるゼロコロナ政策による都市封鎖等の影響から、景気の先行きは不透明な状況となっています。 当社の主な関連業界である建設及び住宅業界においては、公共投資は堅調に推移し、民間投資は首都圏の再開発や物流施設案件などによって需要動向は緩やかな右肩上がりとなっておりますが、建設コストの上昇もあり採算性が低下している状態にあります。
このような状況の中、当社の仮設部門もその影響を受け、これまで以上に値下げ圧力・受注競争が激しくなっております。一方、住宅鉄骨部門の製造は、資材や供給エネルギーの高騰はあるものの堅調に推移しました。当第3四半期累計期間の業績は、売上高6,942百万円(前年同四半期比13.9%増)と増収となりました。一方、損益面においては、営業利益24百万円(前年同四半期比82.1%減)、経常利益13百万円(前年同四半期比92.5%減)、四半期純利益5百万円(前年同四半期比96.7%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(仮設機材事業)社会インフラ整備等による建設需要は持続しているものの、鋼材の高騰やエネルギー価格の上昇等により需要家の購買意欲は低調のままで、また価格競争も一層激化しており、売上高は2,000百万円(前年同四半期比1.2%増)と増収となりました。セグメント損失は104百万円(前年同四半期はセグメント損失72百万円)となりました。
(住宅鉄骨事業)住宅鉄骨用部材の好調な需要に支えられ、売上高は4,941百万円(前年同四半期比20.1%増)と増収となりました。一方、損益面では、セグメント利益137百万円(前年同四半期比37.6%減)となりました。
② 財政状態
(資産)当第3四半期末の総資産は8,809百万円となり、前事業年度末に比べ284百万円増加しました。流動資産が4,248百万円(前事業年度末比305百万円増)、固定資産は4,560百万円(前事業年度末比21百万円減)となりました。総資産の主な増加要因は、受取手形及び売掛金が213百万円、棚卸資産が436百万円増加したことなどによるものであります。
(負債)負債合計は6,171百万円となり、前事業年度末に比べ297百万円増加しました。流動負債が3,918百万円(前事業年度末比173百万円増)、固定負債が2,253百万円(前事業年度末比124百万円増)となりました。負債の主な増加要因は、短期借入金が300百万円減少した一方、買掛金が219百万円、支払手形が229百万円増加したことなどによるものであります。
(純資産)純資産合計は利益剰余金が13百万円減少したことなどにより2,637百万円(前事業年度末比13百万円減)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第3四半期累計期間の研究開発活動に係る費用の総額は69百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。