【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。当社は、当期より決算期(事業年度の末日)を3月31日から10月31日に変更をしております。これに伴い、決算期変更の経過期間となる当第1四半期連結累計期間につきましては、決算日が3月31日であった当社並びに連結子会社は、3ヶ月間(2023年4月1日~2023年6月30日)を連結対象期間としております。
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の影響緩和による景気回復の兆しが見られる一方で、不安定な世界情勢の影響等を起因とした資源価格の高騰や金融政策等による海外景気の下振れ懸念によって先行きが不透明な状況が継続しております。当社グループが事業を展開するマーケティング領域におきましては、従来からの市場成長に加え、オフラインからデジタルへの移行が加速しており市場環境は当社グループの事業に追い風となっております。このような事業環境の中、当社グループでは「運用支援」、「運用支援ツールの提供」、「人材教育」といった当社グループ独自のソリューションを強みに、企業のマーケティング活動を総合的に支援してまいりました。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は406,888千円(前年同期比15.2%増)、営業利益3,758千円(前年同期は営業損失2,260千円)、経常利益5,155千円(前年同期は経常損失3,193千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,009千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失7,914千円)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりです。
① SNSマーケティング事業企業のSNSアカウントの戦略策定から開設、運用代行、キャンペーンの企画・運用、広告出稿、レポート作成、効果検証までサポートするSNSアカウント運用支援サービス、SNSマーケティングを効率化するSaaS型のSNS運用支援ツールの開発・提供をしております。また、これらのノウハウを活かしてコンテンツ開発をしたSNSエキスパート検定講座の提供をしております。当第1四半期連結累計期間におきましては、国内外で事業展開を拡大、加速するため、国内子会社「株式会社ジソウ」の新規設立、タイを拠点に東南アジアでマーケティング事業を展開する「DTK AD Co.,Ltd.」を子会社化いたしました。(株)ジソウは、これまで(株)コムニコが予算規模の大きな大手企業を中心にサービスを提供していたのに対し、比較的予算の少ない地方自治体、中堅・中小企業や個別のブランド、サービスなど小規模でSNSを運用する企業や団体を対象顧客として事業を開始いたしました。国内市場において、対象顧客を拡げ、幅広い顧客に対してニーズにあった支援を提供することでシェア拡大に努めてまいります。また、DTK AD Co.,Ltd.は、タイを拠点に東南アジアでマーケティング事業を展開し、日本から東南アジアに進出する日系企業へのマーケティング支援や訪日外国人旅行客(インバウンド)プロモーション支援を強みとしております。東南アジア地域への進出により対象市場の拡大、訪日外国人旅行客(インバウンド)の需要の取り込みをおこなってまいります。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高(「セグメント間の内部売上高又は振替高」を含まない外部顧客への売上高(以下同じ))は384,773千円(前年同期比16.4%増)、セグメント利益は93,540千円(前年同期比7.1%増)となりました。
② DX支援事業マーケティングオートメーション、営業支援システム、顧客管理システムに加え、販売管理などバックオフィス領域の支援を開始しました。これにより、フロントオフィスからバックオフィスまで一気通貫で支援できる体制とし、Salesforceの運用サポートサービスの拡充と顧客開拓に取り組んでまいりました。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は22,114千円(前年同期比1.5%減)、セグメント損失は555千円(前年同期はセグメント利益1,417千円)となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第1四半期連結会計期間末における流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ41,058千円減少し1,230,151千円となりました。これは主に、現金及び預金44,965千円、受取手形及び売掛金78,636千円等の減少によります。固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ92,878千円増加し233,108千円となりました。これは主に、のれんが86,809千円増加したことによります。その結果、資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ51,819千円増加し1,463,260千円となりました。(負債)当第1四半期連結会計期間末における流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ24,768千円増加し607,011千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が18,001千円増加したことによります。固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ23,327千円増加し299,766千円となりました。これは主に、長期借入金が11,441千円増加したことによります。その結果、負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ48,096千円増加し906,778千円となりました。(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ3,722千円増加し556,481千円となりました。これは主に、為替調整勘定が2,563千円増加したことによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。
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