【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響が継続する中、経済活動は正常化が進み、景気が持ち直していくことが期待されます。しかしながら、世界的な金融引き締めなどを背景とした景気の下振れリスクや、ウクライナ情勢の影響によるエネルギー価格の高騰などから、先行きは依然として不透明な状況です。当社グループが事業を展開するデジタルマーケティング領域におきましては、従来からの市場成長に加え、オフラインからデジタルへの移行が加速しており市場環境は当社グループの事業に追い風となっております。このような事業環境の中、当社グループでは「運用支援」、「運用支援ツールの提供」、「教育」といった当社グループ独自のソリューションを強みに、企業のマーケティング活動を総合的に支援してまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,187,280千円(前年同期比20.1%増)、営業利益19,181千円(前年同期比87.2%減)、経常利益17,902千円(前年同期比86.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,857千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益72,361千円)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりです。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの名称を「マーケティングオートメーション事業」から「DX支援事業」に変更しております。当該セグメントの名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
① SNSマーケティング事業企業のSNSアカウントの戦略策定から開設、運用代行、キャンペーンの企画・運用、広告出稿、レポート作成、効果検証までサポートするSNSアカウント運用支援サービス、SNSマーケティングを効率化するSaaS型のSNS運用支援ツールの開発・提供をしております。また、これらのノウハウを活かしてコンテンツ開発をしたSNSエキスパート検定講座の提供をしております。当第3四半期連結累計期間におきましては、広告市場がオフラインからオンラインにシフトする中で、企業のデジタルマーケティングにおいてもSNSマーケティングの重要性は高まっており、(株)コムニコでは、SNS運用支援の大型案件の受注が決定した他、SNS運用支援ツールでは、大手ITグループ会社へのグループ一括導入が決定いたしました。また、成長戦略として掲げるWeb3領域への対応として、イベントなどでのNFTの配布において国内最大規模の実績を持つ株式会社プレイシンクと協業し、SNSキャンペーンツール「ATELU(アテル)」でプレイシンクのNFT技術を使い、TwitterなどSNS上のプレゼントキャンペーンでNFTをデジタルインセンティブとして配布することが可能としております。SNSプラットフォームへの対応及びサービス拡充として、TikTokをはじめとする短尺動画が若年層を中心に浸透し広告主の活用が拡がる中、短尺動画を使ったマーケティングに強みをもつ株式会社memeと資本業務提携を行い、短尺動画領域のサービス強化をしております。(社)SNSエキスパート協会では、様々なメディアへの寄稿や連載、セミナーへの登壇により、SNSに関する知識の普及や安全な利用の啓発に取り組み、検定受講や法人研修の獲得を進めてまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましても、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークや自宅での時間が増えたことから、SNS利用時間や接触時間が増加しており、企業のデジタルマーケティングにおいてもSNSマーケティングの重要性は高まっております。そのため新規運用案件の受注が好調に推移したほか、SaaS型のSNS運用支援ツールの導入件数も拡大いたしました。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高(「セグメント間の内部売上高又は振替高」を含まない外部顧客への売上高(以下同じ))は1,121,384千円(前年同期比19.8%増)、セグメント利益は311,438千円(前年同期比16.2%減)となりました。
② DX支援事業マーケティングオートメーション、営業支援システム、顧客管理システムの3つのクラウドサービスを用いて、顧客の経営課題に沿った戦略策定やプロセスの設計、最適なテクノロジーの選定、運用サポートまでワンストップで支援しております。当第3四半期連結累計期間におきましては、プロジェクトマネージャーの採用を行い、Salesforceの運用サポートサービスの体制強化と顧客開拓に取り組んでまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましては、プロジェクトマネージャーの採用を行い、Salesforceの運用サポートサービスの体制強化と顧客開拓に取り組んでまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は65,896千円(前年同期比24.7%増)、セグメント損失は6,009千円(前年同期はセグメント損失9,777千円)となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ122,164千円減少し1,160,849千円となりました。これは主に、現金及び預金205,801千円等の減少、受取手形及び売掛金66,309千円等の増加によります。固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ94,617千円増加し138,045千円となりました。これは主に、有形固定資産53,066千円、投資その他の資産45,406千円の増加等によります。その結果、資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ27,546千円減少し1,298,894千円となりました。(負債)当第3四半期連結会計期間末における流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ163,788千円減少し529,507千円となりました。これは主に、買掛金35,252千円、未払法人税等75,679千円、未払金114,915千円等の減少によります。固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ130,298千円増加し298,998千円となりました。これは長期借入金が130,298千円増加したことによります。その結果、負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ33,490千円減少し828,505千円となりました。(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ5,944千円増加し470,389千円となりました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ3,333千円等の増加、利益剰余金が1,857千円の減少によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は5,484千円であります。
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