【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、持ち直しの動きがみられるものの、感染再拡大の懸念やウクライナ情勢、物価上昇の影響により、依然として先行きは不透明な状況です。当社グループが事業を展開するマーケティング領域におきましては、従来からの市場成長に加え、オフラインからデジタルへの移行が加速しており市場環境は当社グループの事業に追い風となっている一方で、デジタル人材の不足により需給ギャップは拡大傾向にあり、優秀な人材の確保はますます厳しくなっていくことが予想されます。このような状況の下、当社グループでは働き方改革の推進や将来の事業拡大に備えた積極的な採用活動を行い、「運用支援」、「運用支援ツールの提供」、「人材教育」といった当社グループ独自のソリューションを強みに、企業のマーケティング活動を総合的に支援してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高739,246千円(前年同期比19.1%の増収)、営業損失5,339千円(前年同期は営業利益141,124千円)、経常損失5,851千円(前年同期は経常利益138,269千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失13,629千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益88,222千円)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりです。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの名称を「マーケティングオートメーション事業」から「DX支援事業」に変更しております。当該セグメントの名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
① SNSマーケティング事業企業のSNSアカウントの戦略策定から開設、運用代行、キャンペーンの企画・運用、広告出稿、レポート作成、効果検証までサポートするSNSアカウント運用支援サービス、SNSマーケティングを効率化するSaaS型のSNS運用支援ツールの開発・提供をしております。また、これらのノウハウを活かしてコンテンツ開発をしたSNSエキスパート検定講座の提供をしております。当第2四半期連結累計期間におきましては、広告市場がオフラインからオンラインにシフトする中で、企業のデジタルマーケティングにおいてもSNSマーケティングの重要性は高まっており、(株)コムニコでは、メタバース上でのマーケティングソリューションの提供に向けて、XRソリューションの「ABAL®システム」を運営する株式会社ABALと協業しマーケティングサービスの開発を行っていくことを決定いたしました。また、人員の採用に積極的に取り組み運用支援体制を強化しております。(社)SNSエキスパート協会では、「SNSマーケティングはじめの一歩 無理なく成果を出し続ける運用のコツ」を発売開始したほか、様々なウェブメディアへの寄稿やセミナーへの登壇により、SNSに関する知識の普及や安全な利用の啓発に取り組み、検定受講や法人研修の獲得を進めてまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高(「セグメント間の内部売上高又は振替高」を含まない外部顧客への売上高(以下同じ))は695,135千円(前年同期比19.1%の増収)、セグメント利益は178,784千円(前年同期比32.5%の減収)となりました。
② DX支援事業マーケティングオートメーション、営業支援システム、顧客管理システムの3つのクラウドサービスを用いて、顧客の経営課題に沿った戦略策定やプロセスの設計、最適なテクノロジーの選定、運用サポートまでワンストップで支援しております。開発体制の強化のため事業提携を行うなど、Salesforceの運用サポートサービスの拡充と顧客開拓に取り組んでまいりました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は44,111千円(前年同期比19.5%の増収)、セグメント利益は2,958千円(前年同期はセグメント損失1,409千円)となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ203,265千円減少し1,079,748千円となりました。これは主に、現金及び預金169,216千円、受取手形及び売掛金26,496千円等の減少によります。固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ74,402千円増加し117,830千円となりました。その結果、資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ128,863千円減少し1,197,578千円となりました。(負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ224,970千円減少し468,326千円となりました。これは主に、買掛金48,943千円、未払法人税等76,767千円、未払金112,603千円等の減少によります。固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ103,636千円増加し272,336千円となりました。これは長期借入金が103,636千円増加したことによります。その結果、負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ121,334千円減少し740,662千円となりました。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ7,528千円減少し456,915千円となりました。これは主に、利益剰余金が13,629千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ169,216千円減少し、694,697千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、213,991千円(前年同期は115,889千円の収入)となりました。これは主に仕入債務の減少48,943千円、未払金の減少112,818千円、未払消費税等の減少48,705千円、法人税等の支払額81,385千円等の支出があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、75,325千円(前年同期は13,825千円の収入)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出30,308千円、敷金及び保証金の差入による支出45,007千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、120,101千円(前年同期は28,998千円の支出)となりました。これは主に長期借入れによる収入145,000千円があったことによるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動該当事項はありません。
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