【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、社会経済活動の持ち直しの動きが期待されておりますが、先行きは依然として不透明な状況が続くと予想されます。
当社グループが関連する業界等におきましても、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和等が、各業界の事業環境に与える影響について、想定が困難な状況下にあります。
こうした環境下、当社グループは、
・ フットサル施設の運営及び当該施設を活用した事業を行う「スポーツ事業」
・ 不動産や太陽光発電施設などの事業用資産の所有者等に対する資金調達に関する助言を行い、収益化を図っている「不動産事業」
・ デジタル・マーケティング業務として動画広告営業を行っている「Web事業」
・ 太陽光発電施設の仕入、販売及び仲介事業を行う「太陽光事業」
の4つの事業を展開してまいりました。
なお、上記に加え、当社連結子会社である株式会社ジェイクレストが、2022年9月29日付けで安定型最終処分場を運営するエイチビー株式会社の全株式を取得し子会社化したことにより、以下事業を新たに追加しております。
・ 産業廃棄物処理施設の管理、運営等を行う「環境ソリューション事業」
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
イ 財政状態
当連結会計年度末の総資産は515,668千円(前期比101.3%増)、負債合計36,335千円(前期比46.4%増)、純資産合計479,333千円(前期比107.2%増)、自己資本比率は87.6%となりました。
ロ 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高111,820千円(前期比3.8%減)、営業損失201,040千円(前期は129,742千円の営業損失)、経常損失205,559千円(前期は128,562千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失270,200千円(前期は150,929千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(スポーツ事業)
神奈川県の東山田店では、天候不順等により、特に週末のフットサルイベントが中止を余儀なくされたことから、減収減益となりました。兵庫県のつかしん店では、個人を対象としたフットサルイベントを多く実施したことが奏功し、第3四半期累計期間は増収増益となったものの、第4四半期連結会計期間に行った人口芝の張替工事による休館が影響し、通期では増収減益となりました。
一方で、本社経費等の販管費を前期と比較して抑えることができたため、売上高は109,820千円(前期比0.5%増)、営業利益は31,993千円(前期比1.7%増)となりました。
(不動産事業)
不動産や太陽光発電施設などの事業用資産の所有者等に対する資金調達に関する助言を行い、収益化を図る方針でしたが、当連結会計年度及び前連結会計年度で売上高は計上されておらず、販売費及び一般管理費の負担があるため、営業損失は7,936千円(前期は10,982千円の営業損失)となりました。
(Web事業)
Web関連事業に関しましては、デジタル・マーケティング業務としての動画広告営業を継続したことから、売上高は2,000千円(前年同期比71.1%減)となりましたが、販売費及び一般管理費の負担があるため、営業損失は9,094千円(前期は7,389千円の営業損失)となりました。
(太陽光事業)
太陽光事業に関しましては、2020年10月1日より新規事業として販売用太陽光発電施設の仕入・販売事業を開始しました。当連結会計年度においては、太陽光発電施設の仕入・販売実績がなかったため、売上高は計上されず(前期は売上高-千円)、営業損失は9,994千円(前期は8,340千円の営業損失)となりました。
(環境ソリューション事業)
当社連結子会社である株式会社ジェイクレストが2022年9月29日付けで安定型最終処分場を運営するエイチビー株式会社の全株式を取得し、同社を子会社化いたしました。これにより、当社グループは新規事業として「環境ソリューション事業」を開始することといたしました。当連結会計年度においては、子会社化以降、2022年10月31日までは事業開始前であったこと、2022年11月1日以降12月末日までは、産業廃棄物引取の成約に至らなかったことから、売上高は計上されず、一方で開業準備費用及びのれん償却額の負担があるため、営業損失は38,384千円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ39,021千円増加し、124,690千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
営業活動による資金の減少は144,985千円(前期は85,122千円の支出)、投資活動による資金の減少は339,816千円(前期は207千円の収入)、財務活動による資金の増加は523,823千円(前期は227千円の支出)となりました。
③仕入、受注及び販売の実績
イ 仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年1月1日
至 2022年12月31日)
金額(千円)
前年同期比(%)
不動産事業
-
-
合計
-
-
(注)1.金額は、仕入価格によっております。
2.当連結会計年度において、不動産事業の仕入実績はありません。
ロ 受注実績
該当事項はありません。
ハ 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年1月1日
至 2022年12月31日)
金額(千円)
前年同期比(%)
スポーツ事業
109,820
0.5
不動産事業
-
-
Web事業
2,000
△71.1
太陽光事業
-
-
環境ソリューション事業
-
-
合計
111,820
△3.8
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.当連結会計年度において、不動産事業の販売実績はありません。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先
前連結会計年度
当連結会計年度
販売高(千円)
割合(%)
販売高(千円)
割合(%)
横浜マリノス株式会社
20,425
17.6
20,452
18.3
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ 経営成績の分析
当連結会計年度の経営成績は、売上高111,820千円(前期比3.8%減)、営業損失201,040千円(前期は129,742千円の営業損失)、経常損失205,559千円(前期は128,562千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失270,200千円(前期は150,929千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(スポーツ事業)
神奈川県の東山田店では、天候不順等により、特に週末のフットサルイベントが中止を余儀なくされたことから、減収減益となりました。兵庫県のつかしん店では、個人を対象としたフットサルイベントを多く実施したことが奏功し、第3四半期累計期間は増収増益となったものの、第4四半期連結会計期間に行った人口芝の張替工事による休館が影響し、通期では増収減益となりました。
一方で、本社経費等の販管費を前期と比較して抑えることができたため、売上高は109,820千円(前期比0.5%増)、営業利益は31,993千円(前期比1.7%増)となりました。
(不動産事業)
不動産や太陽光発電施設などの事業用資産の所有者等に対する資金調達に関する助言を行い、収益化を図る方針でしたが、当連結会計年度及び前連結会計年度で売上高は計上されておらず、販売費及び一般管理費の負担があるため、営業損失は7,936千円(前期は10,982千円の営業損失)となりました。
(Web事業)
Web関連事業に関しましては、デジタル・マーケティング業務としての動画広告営業を継続したことから、売上高は2,000千円(前年同期比71.1%減)となりましたが、販売費及び一般管理費の負担があるため、営業損失は9,094千円(前期は7,389千円の営業損失)となりました。
(太陽光事業)
太陽光事業に関しましては、2020年10月1日より新規事業として販売用太陽光発電施設の仕入・販売事業を開始しました。当連結会計年度においては、太陽光発電施設の仕入・販売実績がなかったため、売上高は計上されず(前期は売上高-千円)、営業損失は9,994千円(前期は8,340千円の営業損失)となりました。
(環境ソリューション事業)
当社連結子会社である株式会社ジェイクレストが2022年9月29日付けで安定型最終処分場を運営するエイチビー株式会社の全株式を取得し、同社を子会社化いたしました。これにより、当社グループは新規事業として「環境ソリューション事業」を開始することといたしました。当連結会計年度においては、事業開始前であるため売上高は計上されず、一方で開業準備費用及びのれん償却額の負担があるため、営業損失は38,384千円となりました。
ロ 財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の総資産は515,668千円となり、前連結会計年度末に比べ259,475千円増加いたしました。その主な要因は、現金及び預金が39,021千円増加、貸倒引当金の増加90,987千円、当社連結子会社である株式会社ジェイクレストがエイチビー株式会社の全株式を取得し、連結子会社化したことによりのれんを293,880千円計上したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は36,335千円となり、前連結会計年度末に比べ11,523千円増加いたしました。その主な要因は、未払金が5,855千円増加、未払法人税等が6,526千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は479,333千円となり、前連結会計年度末に比べ247,952千円増加し、自己資本比率は87.6%となりました。
その主な要因は、新株予約権の行使により資本金が261,852千円、資本剰余金が261,852千円増加し、新株予約権の発行及び行使により新株予約権が純額で5,552千円減少したこと及び、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が270,200千円減少したことによるものであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
イ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ39,021千円増加し、124,690千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の減少は144,985千円(前期は85,122千円の支出)となりました。主な要因としては、税金等調整前当期純損失266,793千円に減価償却費4,624千円、のれん償却額26,716千円、減損損失125千円等を加味した上で、貸倒引当金の増加90,987千円、株式報酬費用24,360千円、新株予約権戻入益30,081千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は339,816千円(前期は207千円の収入)となりました。主な要因としては、有形固定資産の取得による支出19,566千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出319,984千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は523,823千円(前期は227千円の支出)となりました。主な要因としては、新株予約権の行使による株式の発行による収入517,975千円があったことによるものであります。
ロ 資金需要と調達
当社グループの資金需要のうち主なものは、太陽光施設等の購入代金及び販売費及び一般管理費の営業費用であります。営業費用のうち主なものは、人件費、地代家賃であります。
当連結会計年度において、金融機関等からの資金調達は実施しておりません。今後は営業活動によるキャッシュ・フローの増加を図ってまいります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。