【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、経済活動及び社会活動の正常化が進む一方で、為替相場の急激な変動やウクライナ情勢等を受けた資源価格の高騰等、先行き不透明な状況が依然続いております。その影響から、取引先である自動車業界は、半導体の供給不足影響等があるものの、供給制約が緩和されたことによる回復基調により全世界の販売台数は増加いたしました。
このような環境の中、生産回復による増収及び為替換算影響により、売上高19,591百万円(前年同四半期比24.6%増)、営業利益1,269百万円(前年同四半期比223.1%増)、経常利益1,366百万円(前年同四半期比264.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益765百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失89百万円)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
① 部品製造事業
部品製造事業につきましては、生産回復及び電動化領域におけるアルミ部品等の新規立上り部品による増収、また為替換算影響により、売上高は15,956百万円(前年同四半期比26.7%増)となり、セグメント利益は1,133百万円(前年同四半期比176.0%増)となりました。
② ソリューション事業
ソリューション事業につきましては、FA関連設備の販売、接着積層モーターコアの試作等により、売上高は457百万円(前年同四半期62.8%増)となり、セグメント利益は30百万円(前年同四半期はセグメント損失135百万円)となりました。
③ モビリティ事業
モビリティ事業につきましては、慢性的な部品供給不足による納車遅れはありましたものの、四輪及び中古車の販売台数増により、売上高は3,176百万円(前年同四半期比11.5%増)となり、セグメント利益は65百万円(前年同四半期比2.3%増)となりました。
総資産につきましては、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,138百万円増加し、40,417百万円となりました。負債の部では、有利子負債の減少等により、1,531百万円減少し、12,427百万円となりました。なお、純資産の部では、為替換算調整勘定の増加等により、2,669百万円増加し、27,989百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度と比較して222百万円増加し、8,706百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3,689百万円(前年同四半期は1,472百万円の収入)となりました。主な内訳は、減価償却費1,314百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,051百万円(前年同四半期は446百万円の支出)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出1,033百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、2,900百万円(前年同四半期は1,726百万円の支出)となりました。主な内訳は、短期借入れの返済1,130百万円、長期借入金の返済による支出885百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの会計上の見積り及び見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、184百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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