【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
経営成績等の状況の概要
(1)経営成績
当連結会計年度における連結経営成績は以下のとおりであります。
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による経済社会活動への制約がほぼ解消され、内需を中心に景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、グローバルでの地政学リスクやインフレなどによる景気減速リスクは依然として高く、さらに日本国内においては、急速な円安による経済への悪影響や物価高が懸念材料となるなど、先行き不透明な状況で推移しました。
当社グループを取り巻く環境におきましては、事業の強化や変革を推進するデジタルトランスフォーメーション関連の需要は旺盛な状況が継続しております。
かかる状況の下、当社は準大手および中堅企業のERP導入短縮化と業務品質向上の支援を行うとともに、本稼働後の業務サポートを通じて、より高度な管理会計やシステム利用技術を習得してもらうシステム活用の高度化をすすめて参りました。さらに、新規事業としてAIを活用した需要予測や業務品質向上を実現するためのスマート工場化の支援もすすめております。また、営業活動においては、中堅成長企業のためのDXフォーラムを開催するなど、新型コロナウイルス感染症防止に対応し、Webセミナーやオンライン個別相談会などを積極的に推進して参りました。
以上のような活動を推進した結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、大型案件の納品や新規事業部門での売上計上など順調に推移し、売上高28億31百万円(前期比3.8%増)となりました。利益につきましては、売上の進捗により、営業利益3億2百万円(前期比25.3%増)、経常利益3億円(前期比24.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2億12百万円(前期比19.9%増)となりました。
なお、当社グループはERP導入関連事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。製品及びサービス毎の情報は以下のとおりであります。
(ERP導入事業)
売上高18億30百万円(前期比2.0%減)となりました。
(保守その他事業)
売上高10億1百万円(前期比16.3%増)となりました。
(2)経営上の目標の達成状況
当社グループは収益力の指標である売上高経常利益率を重視しており同指標15~20%、また、自己資本比率70%を経営上の指針としております。
なお、当連結会計年度の売上高経常利益率は10.6%、自己資本比率は56.8%となりました。
生産、受注及び販売の実績
当社グループは、単一セグメントであるため、事業部門別に記載しております。
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績を事業部門別に示すと、次のとおりです。
事業部門
当連結会計年度
(自
2022年7月1日
至
2023年6月30日)
前年同期比(%)
ERP導入事業(千円)
1,874,869
102.7
保守その他事業(千円)
1,001,132
116.3
合計(千円)
2,876,001
107.1
(注)金額は、販売価格によっております。
(2)外注実績
当連結会計年度における外注実績を事業部門別に示すと、次のとおりです。
事業部門
当連結会計年度
(自
2022年7月1日
至
2023年6月30日)
前年同期比(%)
ERP導入事業(千円)
478,119
107.5
保守その他事業(千円)
441,957
137.3
合計(千円)
920,076
120.0
(3)受注実績
当連結会計年度における受注実績を事業部門別に示すと、次のとおりです。
事業部門
受注高(千円)
前年同期比(%)
受注残高(千円)
前年同期比(%)
ERP導入事業
2,070,813
109.3
726,022
158.3
保守その他事業
1,029,857
128.2
209,217
115.9
合計
3,100,670
114.9
935,239
146.4
(4)販売実績
当連結会計年度における販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりです。
事業部門
当連結会計年度
(自
2022年7月1日
至
2023年6月30日)
前年同期比(%)
ERP導入事業(千円)
1,830,337
98.0
保守その他事業(千円)
1,001,132
116.3
合計(千円)
2,831,469
103.8
(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
前連結会計年度
(自
2021年7月1日
至
2022年6月30日)
当連結会計年度
(自
2022年7月1日
至
2023年6月30日)
金額(千円)
割合(%)
金額(千円)
割合(%)
株式会社カナデン
435,482
16.0
333,120
11.8
ニチバン株式会社
359,464
13.2
-
-
東横化学株式会社
-
-
318,319
11.3
株式会社なとり
-
-
289,894
10.3
2.前連結会計年度の東横化学株式会社、株式会社なとり及び当連結会計年度のニチバン株式会社の当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
①財政状態
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は3億51百万円増加し19億66百万円となりました。
主な内訳は、現金及び預金が3億94百万円増加し11億89百万円、売掛金が75百万円減少し5億17百万円、仕掛品が44百万円増加し1億12百万円であります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は23百万円増加し3億10百万円となりました。
主な内訳は、有形固定資産が6百万円減少し60百万円、ソフトウエアが3百万円減少し1百万円、繰延税金資産が26百万円増加し1億23百万円であります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は1億95百万円増加し6億27百万円となりました。
主な内訳は、買掛金が53百万円増加し1億23百万円、前受金が28百万円増加し2億9百万円であります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は35百万円増加し3億23百万円となりました。
主な内訳は、退職給付に係る負債が39百万円増加し3億17百万円であります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は1億44百万円増加し13億25百万円となりました。
主な内訳は、利益剰余金が1億66百万円増加し10億57百万円であります。
②経営成績
(売上高)
売上高は1億3百万円増加し28億31百万円となりました。
ERP導入事業においては、36百万円減少し売上高18億30百万円となりました。
保守その他事業においては、1億40百万円増加し売上高10億1百万円となりました。
(売上原価)
売上原価は、59百万円減少し19億11百万円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、1億1百万円増加し6億16百万円となりました。
主な内訳は、給料及び手当1億68百万円、支払手数料51百万円、役員報酬61百万円であります。
(営業利益)
売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益は61百万円増加し3億2百万円となり、売上高営業利益率は10.7%となりました。
(営業外損益)
営業外損益は、営業外収益0百万円から営業外費用2百万円を差し引いた純額2百万円の損失となりました。
(経常利益)
営業利益に営業外損益を加減算した経常利益は58百万円増加し3億円となり、売上高経常利益率は10.6%となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額が87百万円となった結果、親会社株主に帰属する当期純利 益は35百万円増加し2億12百万円となり、売上高当期純利益率は7.5%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ3億94百万円増加し11億89百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益3億円(前期は2億49百万円)、減価償却費11百万円(前期は16百万円)、売上債権の減少による収入75百万円(前期は4億4百万円の支出)、棚卸資産の増加による支出44百万円(前期は42百万円の収入)、仕入債務の増加による収入53百万円(前期は19百万円の収入)、前受金の増加による収入28百万円(前期は57百万円の支出)等により、全体として4億92百万円の収入(前期は2億57百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、保険積立金の積立による支出7百万円などにより、全体として10百万円の支出(前期は8百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出36百万円(前期は84百万円の支出)、配当金の支払による支出46百万円(前期は47百万円の支出)などにより、全体として87百万円の支出(前期は1億21百万円の支出)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
働き方改革関連法が2019年4月に施行され、さらに新型コロナウイルス感染症の予防のための在宅勤務が定着化しつつある中で、業務効率化は急務の課題であります。課題解決に不可欠なのが、IT活用であり、さらにERPを導入することにより働き方改革と経営への貢献を同時にすすめることが可能となります。当社グループは、RPA(Robotic Process Automation)を活用しながら、ERPを効率よく導入していただくことにより顧客層を拡げ、経営基盤の強化・確立を図ってまいります。
(2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資金需要は、営業活動においてはERP導入等に要する外注費や、広告宣伝費等販売費及び一般管理費における営業費用等です。投資活動においては、設備投資が主な内容です。当社グループは、これらの事業運営上必要な資金の調達を、銀行借入及び自己資金にて賄っております。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。なお、重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、決算日における財政状態、経営成績に影響を与えるような見積りを必要としております。当社グループ経営陣は、過去の実績値や現状を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積りを実施しております。
しかしながら、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。また、当社グループでは、特に以下の重要な会計方針が、当社の連結財務諸表の作成において使用される見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
(受注損失引当金)
ソフトウエアの請負契約に基づく開発案件のうち、将来の損失が見込まれ、かつ当該損失額を合理的に見積ることができるものについては、翌連結会計年度以降の損失見込額を計上します。当連結会計年度においては計上しておりませんが、開発工程における不具合や遅延等の発生により見積り費用を超過した場合、損失又は追加的な引当金の計上が必要となる可能性があります。
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