【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、インフレはピークを迎えつつあるものの、依然として物価は高い水準を維持しており、また、シリコンバレーバンクの破綻やクレディ・スイスの買収に伴う金融不安等、将来の不確実性は増しております。
一方、国内においては、製造業では設備投資が堅調に推移し、また、非製造業では、コロナ禍からの回復で外出関連の需要が増加しているものの、人手不足等の懸念があります。
このような事業環境の中、売上高については、3つの事業全て増収となりました。また、利益面については、EBITDA、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益いずれも増益となりました。
この結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、28,259,425千円(前年同期比15.5%増)、EBITDAは、9,595,521千円(前年同期比5.7%増)、営業利益は、8,247,200千円(前年同期比1.4%増)、経常利益は、11,247,938千円(前年同期比18.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、8,103,010千円(前年同期比20.0%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(歯科事業)
歯科事業の売上高については、北米で減収となったものの、国内、欧州及びアジアにおいて増収となり、前年同期に比べて増収となりました。利益面についても、セグメント営業利益及びセグメントEBITDAともに、前年同期に比べて増益となりました。
この結果、売上高は、22,448,932千円(前年同期比9.3%増)、セグメントEBITDAは、9,820,469千円(前年同期比5.5%増)、セグメント営業利益は、9,051,671千円(前年同期比4.4%増)となりました。
(外科事業)
外科事業の売上高については、北米及び欧州で減収となりましたが、国内及びアジアで増収となり、前年同期に比べて増収となりました。利益面については、セグメント営業利益及びセグメントEBITDAともに、前年同期並みとなりました。
この結果、売上高は、1,779,394千円(前年同期比5.8%増)、セグメントEBITDAは、928,439千円(前年同期比0.8%増)、セグメント営業利益は、888,937千円(前年同期比0.4%増)となりました。
(機工事業)
機工事業の売上高については、2022年末に買収したAlfred Jäger GmbHにより、欧州の売上が5倍となり、また、アジアにおいても増収となりましたが、国内及び北米で前年同期並みとなり、前年同期に比べて増収となりました。利益面についても、セグメント営業利益及びセグメントEBITDAともに、前年同期に比べて増益となりました。
この結果、売上高は、4,031,098千円(前年同期比79.1%増)、セグメントEBITDAは、1,147,705千円(前年同期比35.9%増)、セグメント営業利益は、878,716千円(前年同期比13.5%増)となりました。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産の残高は、111,560,527千円で、前連結会計年度末に比べ9,406,067千円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金が5,267,163千円並びに建設仮勘定が2,179,438千円増加したこと等によるものです。
負債の残高は、12,082,919千円で、前連結会計年度末に比べ951,115千円増加いたしました。主な要因は、短期借入金が2,000,000千円増加したこと等によるものです。
純資産の残高は、99,477,607千円で、前連結会計年度末に比べ8,454,951千円増加いたしました。主な要因は、利益剰余金が6,025,138千円及び為替換算調整勘定が2,996,341千円増加したこと等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,274,767千円増加し、さらに中国子会社の新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額82,767千円を加味した結果、35,006,105千円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、4,102,962千円の収入(前年同期は2,805,211千円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益11,149,976千円の計上により資金が増加した一方で、法人税等の支払額3,277,738千円により資金を支出したこと等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2,290,437千円の支出(前年同期は3,363,793千円の支出)となりました。主な支出は、有形固定資産の取得による支出2,989,215千円であります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、946,067千円の支出(前年同期は2,800,225千円の支出)となりました。主な支出は、配当金の支払額2,043,463千円であります。主な収入は、短期借入れによる収入2,000,000千円であります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、1,480,656千円であります。