【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産残高は2兆7,397億円で、対前期末1,053億円増加、負債残高については2兆245億円で、対前期末334億円増加しております。当第3四半期連結会計期間末の純資産残高については7,152億円で、対前期末719億円増加しております。
b.経営成績
当第3四半期連結累計期間における、わが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限や水際対策の緩和等、社会・経済活動の正常化に向けた動きが進展した一方、国際情勢の緊迫化に伴う原材料価格の上昇や海外金利の急速な上昇等、経済全体の先行きは不透明な状況が続いております。
当第3四半期連結累計期間の業績は、引き続き住宅市場の底堅い需要による分譲マンションや売買仲介の好調、観光需要回復に伴うホテル事業の一定回復等により、売上高6,417億円(前年同四半期比+1.2%)、営業利益620億円(同+16.5%)、経常利益545億円(同+22.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益309億円(同+9.4%)で増収増益となりました。
当第3四半期連結累計期間における、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、ホールディングス体制への移行前も含めて、過去最高となりました。
四半期別売上高・営業利益(累計)
(億円)
第1四半期
第2四半期
第3四半期
第4四半期
2023年3月期 売上高
2,203
4,450
6,417
-
2022年3月期 売上高
1,873
4,118
6,341
9,890
2021年3月期 売上高
1,503
3,839
5,926
9,077
2023年3月期 営業利益
249
459
620
-
2022年3月期 営業利益
107
335
532
838
2021年3月期 営業利益
△35
170
301
565
セグメント別では、戦略投資事業、不動産流通事業は増収増益、管理運営事業は減収増益、都市開発事業は減収減益となりました。(前年同四半期比)
売上高
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
合計
6,341
6,417
76
9,890
都市開発
1,828
1,792
△ 35
3,258
戦略投資
286
473
187
670
管理運営
2,735
2,404
△ 331
3,838
不動産流通
1,651
1,885
234
2,345
全社・消去
△158
△ 137
21
△220
営業利益
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
合計
532
620
88
838
都市開発
337
252
△85
519
戦略投資
92
122
30
147
管理運営
△34
61
95
△1
不動産流通
202
248
46
261
全社・消去
△64
△ 63
2
△89
① 都市開発事業
売上高は1,792億円(前年同四半期比△1.9%)、営業利益は252億円(同△25.1%)となりました。
下段売上高内訳の「都市(賃貸オフィス)」では、「九段会館テラス」(東京都千代田区)の新規開業、「都市(賃貸商業施設)」では、東急プラザを始めとする当社グループの主要な商業施設の一定の回復、「住宅分譲」では、分譲マンションの平均価格の上昇及び計上戸数の増加、「住宅その他」では、賃貸住宅のアセット売却の増加の一方、「都市その他」では、前年同四半期におけるアセット売却の反動減等により、セグメント全体では減収減益となりました。なお、「都市その他」におけるアセット売却活動は、通期予想に対して、順調に進捗しております。
オフィスマーケットは、テレワーク等の働き方の多様化により、オフィスビルの需要縮小等が懸念されておりますが、当社が数多く保有する渋谷エリアを中心に堅調に推移しております。2022年7月に新規竣工した「九段会館テラス」は、既に契約率100%となっておりますが、未入居テナントの影響で、空室率(オフィスビル・商業施設)は一時的に2.8%と上昇しております。「九段会館テラス」を除く空室率(オフィスビル・商業施設)は、1.1%と引き続き低水準を維持しております。
分譲マンションの販売は、引き続き底堅い需要により堅調に推移しております。当第3四半期連結累計期間の分譲マンションは、「グレーシア湘南藤沢テラス」(神奈川県藤沢市)や「ブランズ神楽坂」(東京都新宿区)を新規竣工引渡物件として計上した他、完成在庫の販売も進捗しております。マンションの通期売上予想に対する契約済み割合は、期首の58%から102%(同+1P)となり、当連結会計年度計上分の契約は達成しております。
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
売上高
1,828
1,792
△35
3,258
営業利益
337
252
△85
519
売上高内訳
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
都市
1,236
791
△445
1,694
都市(賃貸オフィス)
386
402
16
510
都市(賃貸商業施設)
297
308
12
396
都市その他
554
81
△472
788
住宅
591
1,001
410
1,564
住宅分譲
483
674
191
1,399
住宅その他
108
327
219
166
賃貸オフィス・賃貸商業施設:空室率
2020年3月期末
2021年3月期末
2022年3月期末
当第3四半期末
0.6%
1.3%
1.3%
2.8%
※新規竣工した「九段会館テラス」を除く当第3四半期末の空室率:1.1%
住宅分譲:分譲マンション
(戸)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
計上戸数
857
940
83
2,194
新規供給戸数
1,233
1,080
△153
1,549
契約戸数
1,450
1,283
△168
1,833
期末完成在庫
529
230
△299
661
② 戦略投資事業
売上高は473億円(前年同四半期比+65.4%)、営業利益は122億円(同+32.4%)となりました。
下段売上高内訳の「インフラ・インダストリー」に含まれる、物流施設のアセット売却収益や再生可能エネルギー事業の稼働施設の増加等により、増収増益となりました。
再生可能エネルギー事業は、稼働施設が計画通り増加する等、順調に拡大しており、全施設稼働後の総定格容量(持分換算前)は、1,389MWの規模となります。
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
売上高
286
473
187
670
営業利益
92
122
30
147
売上高内訳
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
インフラ・インダストリー
180
349
169
528
投資運用
59
62
2
83
海外
46
62
16
59
再生可能エネルギー発電施設
2020年3月期末
2021年3月期末
2022年3月期末
当第3四半期末
稼働施設数(件)
30
38
66
63
定格容量(MW)
487
730
882
913
※定格容量は、稼働済み発電施設の持分換算前の容量を記載しております。
※当第3四半期末より、稼働施設数、定格容量からはルーフトップ(屋根上太陽光発電設備)を除いております。
③ 管理運営事業
売上高は2,404億円(前年同四半期比△12.1%)、営業利益は61億円となりました。
前年同四半期は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一部の自治体において緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され、運営施設は休業や営業時間の短縮等の影響がありましたが、当第3四半期連結累計期間は、行動制限や水際対策の緩和等もあり、ホテル事業を中心に需要の一定の回復がみられました。
下記売上高内訳の「ウェルネスその他」は、前年同四半期におけるアセット売却収益の反動減、「ハンズ」は、株式譲渡に伴い前連結会計年度末より当社の連結範囲から除外されたため減収の一方、「マンション管理」はマンション工事の増加、「ホテル」「レジャー」「ヘルスケア」では、需要の一定の回復等により、セグメント全体では減収増益となりました。
なお、2022年12月末のマンション管理ストックは873千戸(うち総合管理戸数525千戸)となっております。
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
売上高
2,735
2,404
△331
3,838
営業利益
△34
61
95
△1
売上高内訳
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
管理
1,474
1,515
41
2,060
マンション管理
908
934
26
1,273
ビル管理
566
581
15
786
ウェルネス
754
803
49
1,073
ホテル
211
310
99
285
レジャー
91
113
22
160
ヘルスケア
175
197
22
238
ウェルネスその他
277
182
△95
390
ハンズ
431
-
△431
567
環境緑化等
76
87
11
138
※ホテル :ハーヴェストクラブ、東急ステイ、リゾートホテル等
※レジャー :ゴルフ場、スキー場等
※ヘルスケア:シニア住宅、フィットネス施設等
※ハンズ :株式会社東急ハンズの全発行済株式の譲渡に伴い、前連結会計年度末より当社の連結範囲から除外
(2022年10月1日より株式会社ハンズに会社名を変更しています)
期末管理物件数
2020年3月期末
2021年3月期末
2022年3月期末
当第3四半期末
マンション(戸)
829,533
839,891
831,603
873,394
ビル等 (件)
1,561
1,532
1,626
1,630
④ 不動産流通事業
売上高は1,885億円(前年同四半期比+14.2%)、営業利益は248億円(同+23.0%)となりました。
東急リバブル㈱における「売買仲介」は、活況な不動産流通市場を捉えた取扱件数・平均取扱価格の上昇により、リテール部門・ホールセール部門ともに好調に推移し、「不動産販売」は、開発案件および大型案件の計上増等により、増収増益となりました。
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
売上高
1,651
1,885
234
2,345
営業利益
202
248
46
261
売上高内訳
(億円)
前第3四半期
当第3四半期
比較
前期
仲介
1,042
1,199
157
1,467
売買仲介
496
576
80
690
不動産販売
495
572
76
706
販売受託等
50
51
1
71
賃貸住宅サービス
609
686
78
878
売買仲介
2021年3月期
2022年3月期
前第3四半期
当第3四半期
取扱件数(件)
25,635
28,750
21,196
21,704
取扱高(億円)
12,265
15,780
11,238
12,988
※リテール、ホールセールの合計値です。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
