【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当社グループは、写真・CG・映像・イラストレーションなど視覚から訴求するものをビジュアルと総称し、これらビジュアルを活用したコミュニケーション・コンテンツの提供等を通じて、お客様の商品やサービスの価値を可視化することで、「届けたい想いが伝わり、行動を促す」コミュニケーションをお客様と共に創造する、ビジュアルコミュニケーション事業を展開しております。
当社グループでは、2021年を初年度とする中期経営計画において、「One amana!」を掲げる経営方針のもと、“トップライン再成長”“原価削減”“DX推進”を基本戦略に据え、内部統制強化に向けた継続的な取り組みを実施するとともに、利益創出に努め、収益構造の改善及び財務基盤の安定化を図っていくことで、お客様の「Co-Creation Partner」を標榜するビジネスモデルを支える経営基盤の再構築を推し進めております。
しかしながら、2022年(前連結会計年度)においては、新型コロナウイルス感染症の断続的な再拡大に伴う影響等の外部要因、また、営業及び制作進行を担う人材の減少に伴うリソース不足やワークフロー(組織・ルール・システム等)の大幅な変更の過渡期におけるリソース配分不備等の内部要因が重なり、売上高が大きく減少し、人件費のコントロールを中心とした固定費削減を図ったものの、大きな損失を計上し、債務超過に陥っております。加えて、当社従業員による不適切な取引の判明等による不適切な会計処理を受け、内部統制及びガバナンス体制に大きな課題を残しました。
このような状況を踏まえて、2023年(当連結会計年度)においては、「利益創出」と「内部統制強化」を基本方針に据えた中期経営計画に立ち返り、2022年(前連結会計年度)において整備を進めたワークフローをさらに発展させながら活用し、あらためて内部統制の強化にむけた継続的な取り組みを徹底するとともに、事業の黒字化を早期に実現するために、利益体質化にむけて収益と費用の両側面から施策を実行し、収益構造の改善を図ることで財務基盤の安定化に努めております。収益構造の改善においては、受注獲得にむけた商談活動の増加を推進するために再編成した営業体制のもと、営業と制作が有機的に連携しながら、グループの総合力を発揮した売上高の再成長を目指し、同時に、受託案件毎における責任体制の明確化と利益設計の強化を図り、重要指標である1人あたり事業付加価値額(売上高-外注原価)の向上を推し進め、さらに、固定費の大幅な削減施策を検討のうえ適時に実施しております。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスと共存するウィズコロナの生活様式が浸透するなか、行動制限措置の大幅な緩和等による経済活動の正常化を背景に、内需を中心に持ち直し傾向にあるものの、物価上昇圧力の強まりによる消費の下振れや、ロシア・ウクライナ情勢の悪化・長期化等の地政学的リスクへの懸念等に鑑みても、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前連結会計年度にわたり営業及び制作進行を担う人材の減少が継続したことや、当社グループの財政状態等による与信観点での機会損失が重なったことなどを受け、6,310百万円(前年同期比10.3%減)となりました。商流別にみると、一般企業等から直接受託する取引(直接商流)と比較して、取引先のキーパーソンと当社グループ営業担当者との個別単位の関係値に一定程度に依拠する、広告代理店・制作会社等を経由して受託する取引(協業商流)における売上高の減少率が大きい傾向が継続しており、広告マーケット動向を踏まえた広告代理店等における内制強化等の外部環境変化、当社グループの営業及び制作進行を担う人材のリソース減少等の内部環境変化を、端的に反映したものとなりました。
売上高の減少に伴い、事業付加価値額(売上高-外注原価)は3,395百万円(前年同期比10.5%減)、売上総利益は2,678百万円(前年同期比9.9%減)となりましたが、外注原価の抑制のみならず適切な外注差益の獲得や当社グループ内部リソースの有効活用など、案件毎の利益設計強化に関する体系的なモニタリングに基づく施策を推進することで、生産性の観点から重視している指標である、当社グループ稼働人員1人あたり事業付加価値額は前年同期比3.3%増となり改善が進みました。
販売費及び一般管理費については、稼働人員数の減少に伴う報酬・給与等の減少、業績進捗を勘案した賞与勘定の抑制など人件費のコントロールを継続し、また、非中核部門の見直しにより事業及び組織の最適化を図ることなどで、固定的な費用の削減施策に努め、さらに、前連結会計年度において事業供与資産について減損損失を計上したことを受け、当連結会計年度からの償却費負担の軽減も加わり、3,032百万円(前年同期比16.0%減)となりました。
以上の結果、営業損失は354百万円(前年同期は638百万円の営業損失)となりました。さらに、為替差益などによる営業外収益81百万円、支払利息などによる営業外費用91百万円を計上し、経常損失は365百万円(前年同期は654百万円の経常損失)となりました。また、関係会社株式売却益8百万円、事業及び組織の最適化に伴う事業譲渡益2百万円などを特別利益に計上した一方で、不適切な会計処理に係る特別調査費用等656百万円、オフィス閉鎖に伴う減損損失31百万円などを特別損失に計上し、税金等調整前四半期純損失は1,050百万円(前年同期は151百万円の税金等調整前四半期純損失)となり、最終的な親会社株主に帰属する四半期純損失は1,084百万円(前年同期は208百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
当社グループはビジュアルコミュニケーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産合計は4,544百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,552百万円減少しました。これは主として、現金及び預金の減少821百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少590百万円、その他に含まれる未収消費税等の減少63百万円等によるものです。
固定資産合計は1,334百万円となり、前連結会計年度末に比べ127百万円減少しました。これは主として、有形固定資産の減少59百万円、無形固定資産の増加48百万円、投資その他の資産の減少116百万円等によるものです。
この結果、総資産は5,883百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,681百万円減少しました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債合計は3,544百万円となり、前連結会計年度末に比べ274百万円減少しました。これは主として、支払手形及び買掛金の減少324百万円等によるものです。
固定負債合計は5,951百万円となり、前連結会計年度末に比べ255百万円減少しました。これは主として、長期借入金の減少252百万円等によるものです。
この結果、負債合計は9,495百万円となり、前連結会計年度末に比べ529百万円減少しました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は△3,611百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,151百万円減少しました。これは主として、当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損失の計上1,084百万円等によるものです。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は△63.3%(前連結会計年度末は△34.3%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、821百万円減少し1,559百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、686百万円の支払超過(前年同期は468百万円の収入超過)となりました。これは主として、特別調査費用等の支払額656百万円等により税金等調整前四半期純損失が1,050百万円となった上で、売上債権の減少額677百万円、仕入債務の減少額289百万円等があったことによるものです。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、35百万円の収入超過(前年同期は497百万円の収入超過)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出48百万円、無形固定資産の取得による支出103百万円、関係会社の清算による収入117百万円、事業譲渡による収入17百万円、補助金の受取額42百万円等があったことによるものです。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、189百万円の支払超過(前年同期は972百万円の支払超過)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出134百万円、非支配株主への配当金の支払額36百万円等があったことによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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