【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限の段階的な緩和等により、経済活動が徐々に再開されました。一方、ウクライナ情勢の長期化に伴う燃料や原材料の価格高騰、急激な円安進行等、依然として先行き不透明な状況が続いています。このような状況の中で、当社グループは「ビューティーテックカンパニー」として、「スピード」「デジタルマーケティング」「クリエイティブ」を強みとして、独自の商品・ブランド開発モデルによって、積極的な新商品開発、マーケティング、市場開拓、海外展開を進めてまいりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(a)国内事業主な事業内容は、当社が開発したブランド商品の日本国内の卸売事業者を通じた小売店及び量販店運営事業者への卸売販売、インターネットを活用した日本国内の一般消費者への直接販売であります。 国内事業では、持続的な成長に向けて、当社が強みを持つヘアケア、スキンケア、美容家電分野の継続的な投資実行及び新たなトレンド発掘に注力しました。BOTANISTブランドにおいては、2022年8月に初の地肌エイジングケア(*年齢に応じたお手入れのこと)ライン「ROOTH」を発売しました。髪の土台となる地肌にダイレクトにアプローチする商品で、発売と同時に実施したTVCMやWebプロモーションが奏功し、売上高の伸長に寄与しました。また、2022年9月にはBOTANISTシリーズ初となる、泡で出てくるボディソープ「ボタニカルフォーミングボディソープ」を発売し、順調に配荷店舗を拡大しました。どちらの商品もバイオマスPETやリサイクルPET、FSC認証紙等、環境に配慮された容器・資材を採用し、引続き環境に配慮した取組みを行っています。SALONIAブランドにおいては、主力商品であるヘアアイロン及びヘアドライヤーの好調が継続しました。また、洗顔ブラシや2022年8月に発売した毛穴洗浄器等の高価格帯アイテムも引続き好調に推移し、売上高の伸長に寄与しました。 その他、ナイトケアビューティブランドYOLUは、2022年4月に発売した新ライン「リラックスナイトリペアシリーズ」の好調が継続したことに加え、2022年9月に発売したスペシャルケアアイテム「ナイトジェルヘアマスク」が順調に配荷店を拡大し、売上高の伸長に大きく寄与しました。以上のことから、当第3四半期連結累計期間の売上高は25,384百万円(前年同期比27.3%増)、営業利益は4,780百万円(前年同期比47.2%増)となりました。
(b)海外事業主な事業内容は、当社が開発したブランド商品のインターネットを活用した海外の一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット販売事業者、販売代理事業者、美容専門店への卸売販売であります。当社においては、中国向けではアリババグループの越境ECであるTmall Globalを通じた一般消費者への販売、香港、台湾向けでは同国内に多数の店舗が展開されている化粧品・コスメショップ・小売店での販売に継続的に取り組みました。また、艾恩伊(上海)化粧品有限公司にて、引続き中国の大手ドラッグストアグループのWatsonsにて、BOTANISTブランドの継続的な販売拡大や、アリババグループの運営するECサイトTmall.comへのBOTANISTブランド及びSALONIAブランド販売拡大に継続的に取り組みました。中国の行動制限の緩和による回復はみられたものの、戦略的な代理店変更の影響等を受け、前年同期実績を下回る結果となりました。 以上のことから、当第3四半期連結累計期間の売上高は727百万円(前年同期比26.1%減)、営業損失は462百万円(前期は営業損失161百万円)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は26,112百万円(前年同期比24.7%増)となりました。また、営業利益は3,142百万円(前年同期比42.6%増)、経常利益は3,300百万円(前年同期比52.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,849百万円(前年同期比50.1%増)となりました。
(2)財政状態の状況及び分析A) 流動資産当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、13,840百万円となり、前連結会計年度末よりも559百万円増加いたしました。その主な内訳は、現金及び預金が2,331百万円減少し、売掛金が1,324百万円、商品が1,501百万円増加したことによるものです。B) 固定資産当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、2,561百万円となり、前連結会計年度末よりも1,781百万円増加いたしました。その主な内訳は、有形固定資産が35百万円減少し、無形固定資産が1,735百万円増加し、繰延税金資産が49百万円減少したことによるものです。C) 流動負債当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、5,963百万円となり、前連結会計年度末よりも、523百万円増加いたしました。その主な内訳は、買掛金が1,019百万円増加し、未払金が30百万円、未払法人税等が153百万円減少したことによるものです。D) 固定負債当第3四半期連結会計期間末における固定負債は、70百万円となり、前連結会計年度末よりも、134百万円減少いたしました。その主な内訳は、長期借入金が116百万円減少したことによるものです。E) 純資産当第3四半期連結会計期間末における純資産は、10,367百万円となり、前連結会計年度末よりも、1,952百万円増加いたしました。その主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が1,849百万円増加したことによるものです。
(3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は125百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C4933JP #I-ne #化学セクター