【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するなか、行動制限等の緩和により経済活動の回復が期待されたものの、新たな変異株による感染拡大に対する懸念や継続的な半導体不足等の影響など先行き不透明な状況が続きました。中国におきましても、ゼロコロナ対策による都市封鎖や活動制限の強化、半導体等の部品の不足による生産活動への影響など日本同様に厳しい状況となりました。一方、東南アジアでは新型コロナウイルス感染症の感染状況が改善し、市場環境は回復傾向となりました。このような状況の中、当社グループは「国内収益基盤の強化」、「海外収益基盤の強化」、「事業運営基盤の強化」の3つの方針を柱とする事業施策を推進し、様々に変化する事業環境の中においても安定して継続的に事業展開できる企業を目指し事業活動を進めております。当第2四半期連結累計期間の売上高は24,387百万円(前年同四半期比11.5%増)となりました。損益面では、営業利益は724百万円(前年同四半期比41.9%減)、経常利益は794百万円(前年同四半期比35.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は89百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益278百万円)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 (日本) 売上高につきましては、成形品事業の受注の減少及びその他事業に含まれていた高岡ホンダ自販株式会社を連結の範囲から除外した影響等により、9,285百万円(前年同四半期比9.5%減)となりました。損益につきましては、減収影響等により、営業損失は345百万円(前年同四半期は営業利益90百万円)となりました。
(中国) 売上高につきましては、車両分野の受注の減少があったもののOA(その他)分野におけるノートパソコン用筐体部品の受注の増加及び邦貨換算の効果等により、8,891百万円(前年同四半期比21.3%増)となりました。損益につきましては、製品構成の変動等により、営業利益は162百万円(前年同四半期比73.6%減)となりました。
(東南アジア) 売上高につきましては、車両分野の受注の増加等により、6,209百万円(前年同四半期比45.0%増)となりました。損益につきましては、増収効果等により、営業利益は895百万円(前年同四半期比64.3%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は40,466百万円と、前連結会計年度に比べ、2,123百万円増加となりました。(流動資産) 当第2四半期連結会計期間末における流動資産合計は、21,468百万円となり、前連結会計年度末と比べ、1,602百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加663百万円、売上債権の増加766百万円によります。
(固定資産) 当第2四半期連結会計期間末における固定資産合計は、18,998百万円となり、前連結会計年度末と比べ、521百万円増加しました。これは主に、機械装置及び運搬具の増加1,350百万円、リース資産の減少526百万円によります。
(流動負債) 当第2四半期連結会計期間末における流動負債合計は、18,448百万円となり、前連結会計年度末と比べ、1,542百万円増加しました。これは主に、短期借入金の増加1,383百万円、契約負債の増加501百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少238百万円によります。
(固定負債) 当第2四半期連結会計期間末における固定負債合計は、6,574百万円となり、前連結会計年度末と比べ、846百万円減少しました。これは主に、長期借入金の減少830百万円によります。
(純資産) 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、15,443百万円となり、前連結会計年度末と比べ、1,427百万円増加しました。これは主に、利益剰余金の減少117百万円、為替換算調整勘定の増加1,019百万円、非支配株主持分の増加441百万円によります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の減少額39百万円を含め662百万円増加し、4,472百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は1,609百万円(前年同四半期は得られた資金1,541百万円)となりました。これは主に、減価償却費1,101百万円、税金等調整前四半期純利益693百万円等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は1,060百万円(前年同四半期は使用した資金1,300百万円)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出1,089百万円等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は189百万円(前年同四半期は使用した資金1,207百万円)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額1,363百万円、長期借入金の返済による支出1,103百万円等によります。
(3)経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更は行っておりません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は183百万円であります。
(7)主要な設備 当第2四半期連結累計期間に変動があった設備は、次のとおりであります。
会社名
事業所名(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
投資額(百万円)
資金調達方法
着手年月
完了年月
PT タカギ・サリマルチウタマ
インドネシア共和国バンテン州タンゲラン県
東南アジア
大型射出成形機
123
自己資金及び借入金
2021年12月
2022年6月
武漢高木汽車部件有限公司
中国湖北省武漢市
中国
塗装ライン
549
自己資金及び借入金
2021年4月
2022年5月
(注)連結財務諸表の作成にあたっては、子会社の第2四半期決算日である2022年6月30日現在の財務諸表を使用しているため、2022年1月1日から2022年6月30日までの期間における主要な設備の変動を記載しております。