【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着きつつあるものの、ウクライナ情勢の長期化や中国のゼロコロナ政策が及ぼすサプライチェーンへの影響が懸念されるとともに、急激な円安による為替相場の変動や原材料価格の上昇など、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境は、動画や音楽配信、スマートフォン等による時間消費の多様化の影響を受けております。このような経営環境のもと、当社グループは新本と古本を併売するハイブリッド型書店を核として、顧客のニーズの変化にあわせて様々な販売部門やサービス部門を併設し、eコマースと店舗を融合したスマートなサービスを提供する「スマート・ブックバラエティストア」業態の展開を進めております。
当第2四半期連結累計期間においては、ネットで注文した商品をセルフで店頭受け取りできる「スマ受取」をはじめとした、スマートにお買い物ができる「スマ本屋化」を既存店61店舗で実施し、「スマ本屋」は70店舗となりました。また、6月に乙川店(愛知県半田市)、7月に清洲店(愛知県清須市)、9月に新関店(岐阜県関市)にデュエルスペースを備えた大型トレカショップ「トレカ館」をオープンし、トレカ館導入店舗は10店舗となりました。
また、9月に新規事業であるビュッフェ事業の第1号店として、神戸クック・ワールドビュッフェイオンタウン各務原鵜沼店(岐阜県各務原市)をオープンいたしました。本事業は、破産者株式会社北陸フードシステムズ破産管財人から、店舗内資産の譲渡を受けたことにより実現するものです。ビュッフェ事業は、神戸物産グループの「食の製販一体体制」の強みを生かした、競争力のある業態である「神戸クック・ワールドビュッフェ」のフランチャイズであり、世界のさまざまな料理を「選んで、食べて、くつろげる!」場所として、地域のお客様に「安心・安全・健康」なハイクオリティの料理を提供できるものと考えております。
オペレーション面では、市場の変化に対応するため営業時間の変更を実施し、2店舗で開店時間を早めると共に、7店舗で営業時間の短縮を実施いたしました。
主要な部門の売上高は、書店部門53億51百万円、文具・雑貨・食品部門8億30百万円、セルAV部門3億99百万円、TVゲーム部門6億26百万円、古本部門3億24百万円、レンタル部門6億75百万円、新規事業部門1億54百万円、サービス販売部門1億42百万円となりました。
増収部門としては、TVゲーム部門が57.3%増、新規事業部門が9.8%増、サービス販売部門が0.2%増となりました。
減収部門としては、書店部門が12.9%減、文具・雑貨・食品部門が7.9%減、セルAV部門が12.3%減、古本部門が7.8%減、レンタル部門が13.4%減となるなど、大変厳しい状況となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高85億5百万円(前年同四半期比8.7%減)、営業損失1億71百万円(前年同四半期は営業損失57百万円)、経常損失1億57百万円(前年同四半期は経常損失36百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億61百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失57百万円)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は130億64百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億85百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の減少などにより流動資産が3億53百万円減少したこと、建物及び構築物の減価償却などにより固定資産が31百万円減少したことによるものであります。
負債につきましては101億52百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億18百万円減少いたしました。これは主に、買掛金、及び電子記録債務が減少したことなどから流動負債が3億12百万円減少したこと、長期借入金の新規借入などにより固定負債が94百万円増加したことによるものであります。
純資産につきましては29億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億67百万円減少いたしました。
なお、減資により資本金18億86百万円を資本剰余金に振り替えております。
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は85億91百万円(前連結会計年度末比4.0%減)となり、3億53百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が4億43百万円減少した一方で、商品が1億24百万円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は44億73百万円(同0.7%減)となり、31百万円減少いたしました。これは主に、建物及び構築物の減価償却などにより有形固定資産が49百万円減少した一方で、投資その他の資産が15百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は68億41百万円(同4.4%減)となり、3億12百万円減少いたしました。これは主に売上減少に伴う仕入の減少により買掛金が31百万円、電子記録債務が2億61百万円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は33億10百万円(同2.9%増)となり、94百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金の新規借入などにより長期借入金が79百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は29億12百万円(同5.4%減)となり、1億67百万円減少いたしました。また、自己資本比率は、前連結会計年度末の22.9%から22.3%になりました。なお、7月25日に減資を行い、資本金18億86百万円を資本剰余金に振り替えております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億14百万円減少し、24億57百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は3億57百万円(前年同四半期は8億73百万円の使用)となりました。これは主に、減価償却費が1億30百万円、法人税等の還付額が59百万円であった一方で、税金等調整前四半期純損失が1億57百万円、棚卸資産の増加が1億24百万円、仕入債務の減少が2億93百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は96百万円(前年同四半期は2億42百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が61百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は39百万円(前年同四半期は2億49百万円の使用)となりました。これは長期借入れによる収入が3億円あった一方で、長期借入金の返済による支出が2億60百万円あったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。