【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、わが国では新型コロナウイルス感染症と共存する生活様式が浸透し、経済活動の活性化を背景とした需要の回復などにより、緩やかに市場回復が進みました。一方で、ウクライナ情勢の長期化、及び原材料、資材、エネルギー価格の変動に伴う物価上昇が事業環境に影響を及ぼすなど、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のなかで、当社グループでは「包んで価値を 日々新たなこころで 創造します。」を経営理念に掲げ、お客様と共に成長することにより、企業価値の向上を図っております。また「人と環境にやさしい価値を届ける」ことを経営の基本方針とし、お客様、従業員、取引先、株主、社会をはじめとするすべてのステークホルダーとともに、グローバルNo.1パッケージングカンパニーであり続けることを目指しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,930億83百万円となり、前連結会計年度末と比べ130億79百万円の増加となりました。
その主な要因は、現金及び預金が22億23百万円増加したこと、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)が43億17百万円増加したこと、棚卸資産が18億67百万円増加したこと、有形固定資産が34億73百万円増加したこと、のれんが10億8百万円増加したことなどによるものであります。
負債合計は627億60百万円で、前連結会計年度末と比べ33億28百万円の増加となりました。これは支払手形及び買掛金(電子記録債務を含む)が17億36百万円増加したことなどによるものであります。
純資産合計は1,303億22百万円で、前連結会計年度末と比べ97億51百万円の増加となりました。これは利益剰余金が43億51百万円増加したこと、為替換算調整勘定が56億70百万円増加したことなどによるものであります。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高948億52百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益56億23百万円(前年同期比18.9%増)、経常利益70億74百万円(前年同期比38.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は53億37百万円(前年同期比53.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
(日本)
シュリンクラベルは売上高261億7百万円(前年同期比2.8%増)、タックラベルは売上高43億8百万円(前年同期比13.8%減)、ソフトパウチは売上高103億40百万円(前年同期比0.1%減)、機械は売上高22億29百万円(前年同期比4.9%減)、その他は売上高63億63百万円(前年同期比4.4%増)となりました。
その結果、日本全体の売上高は493億50百万円(前年同期比0.4%増)、損益面は営業利益42億59百万円(前年同期比3.2%減)となりました。
(米州)
シュリンクラベルは売上高216億45百万円(前年同期比9.7%増、現地通貨ベース0.1%増)、タックラベルは売上高8億97百万円(前年同期比4.9%減、現地通貨ベース13.3%減)、ソフトパウチは売上高1億48百万円(前年同期比4.4%増、現地通貨ベース4.8%減)、機械は売上高27億79百万円(前年同期比22.7%増、現地通貨ベース11.9%増)、その他は売上高3億84百万円(前年同期比53.7%減、現地通貨ベース57.7%減)となりました。
その結果、米州全体の売上高は258億55百万円(前年同期比8.1%増、現地通貨ベース1.4%減)、損益面は営業利益12億6百万円(前年同期比14.7%減、現地通貨ベース22.2%減)となりました。
(欧州)
シュリンクラベルは売上高84億80百万円(前年同期比12.4%増、現地通貨ベース3.5%増)、タックラベルは売上高29億76百万円(前年同期比11.4%増、現地通貨ベース2.6%増)、機械は売上高33億28百万円(前年同期比6.9%減、現地通貨ベース14.3%減)となりました。
その結果、欧州全体の売上高は147億85百万円(前年同期比6.7%増、現地通貨ベース1.8%減)、損益面は営業利益1億94百万円(前年同期は営業損失7億49百万円)となりました。
(アセアン)
シュリンクラベルは売上高42億38百万円(前年同期比5.9%増、現地通貨ベース3.4%減)、タックラベルは売上高94百万円(前年同期比40.5%増、現地通貨ベース28.1%増)、ソフトパウチは売上高41億34百万円(前年同期比2.4%増、現地通貨ベース6.6%減)、機械は売上高2億63百万円(前年同期比172.4%増、現地通貨ベース148.5%増)、その他は売上高45百万円(前年同期比60.6%減、現地通貨ベース64.0%減)となりました。
その結果、アセアン全体の売上高は87億77百万円(前年同期比5.5%増、現地通貨ベース3.7%減)、損益面は営業利益1億63百万円(前年同期は営業損失1億37百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、82億円の収入(前年同期は29億66百万円の収入)となりました。これは税金等調整前四半期純利益70億66百万円、減価償却費40億1百万円、為替差益10億82百万円などの計上、売上債権の増加額22億40百万円、法人税等の支払額13億60百万円などによる支出によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、49億48百万円の支出(前年同期は62億47百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出35億43百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社の取得による支出12億4百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、27億19百万円の支出(前年同期は61億54百万円の支出)となりました。これは、借入金の減少15億21百万円、配当金の支払額9億85百万円などによるものであります。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ18億94百万円増加の192億42百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、12億79百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金(設備投資・研究開発・人財育成に関わる費用を含む)の財源につきましては、主に営業活動によるキャッシュ・フローから得られる自己資金及び金融機関からの短期借入金にて充当しております。
また、大規模な設備投資並びにM&Aなどの事業投資の長期資金需要につきましては、資金需要が発生した時点で自己資金及び金融機関からの長期借入金及び社債発行など、金利等のコストの最小化を図れるような調達方法を検討し対応しております。
なお、当第2四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、119億58百万円で、主に金融機関からの借入となっております。
また、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は192億42百万円であります。
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