【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、わが国では新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限の緩和に伴い、経済活動の正常化に向けた緩やかな回復が始まりつつあります。一方で、ウクライナ情勢の長期化による資源価格や原材料価格の高騰に伴う物価上昇や、世界的な金融引き締めによる景気への影響など、依然として先行きの不透明な状況が続いております。
このような環境のなかで、当社グループでは「包んで価値を 日々新たなこころで 創造します。」を経営理念に掲げ、お客様と共に成長することにより、企業価値の向上を図っております。また「人と環境にやさしい価値を届ける」ことを経営の基本方針とし、お客様、従業員、取引先、株主、社会をはじめとするすべてのステークホルダーとともに、グローバルNo.1パッケージングカンパニーであり続けることを目指しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末における総資産は1,852億7百万円となり、前連結会計年度末と比べ52億2百万円の増加となりました。
その主な要因は、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)が19億69百万円増加したこと、有形固定資産が9億円増加したこと、のれんが10億56百万円増加したことなどによるものであります。
負債合計は622億74百万円で、前連結会計年度末と比べ28億42百万円の増加となりました。
これは支払手形及び買掛金(電子記録債務を含む)が24億59百万円増加したこと、借入金が15億96百万円減少したことなどによるものであります。
純資産合計は1,229億32百万円で、前連結会計年度末と比べ23億60百万円の増加となりました。これは利益剰余金が14億59百万円増加したこと、為替換算調整勘定が9億68百万円増加したことなどによるものであります。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間における経営成績は、売上高470億15百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益28億33百万円(前年同期比7.4%増)、経常利益37億8百万円(前年同期比27.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億45百万円(前年同期比32.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
(日本)
シュリンクラベルは売上高133億98百万円(前年同期比4.0%増)、タックラベルは売上高21億35百万円(前年同期比15.7%減)、ソフトパウチは売上高54億72百万円(前年同期比7.3%増)、機械は売上高11億52百万円(前年同期比141.4%増)、その他は売上高30億68百万円(前年同期比9.0%増)となりました。
その結果、日本全体の売上高は252億28百万円(前年同期比5.9%増)、損益面は営業利益23億57百万円(前年同期比2.5%減)となりました。
(米州)
シュリンクラベルは売上高101億3百万円(前年同期比8.5%増、現地通貨ベース4.7%減)、タックラベルは売上高5億5百万円(前年同期比33.9%増、現地通貨ベース17.6%増)、ソフトパウチは売上高77百万円(前年同期比10.1%増、現地通貨ベース3.2%減)、機械は売上高13億5百万円(前年同期比9.1%増、現地通貨ベース4.1%減)、その他は売上高1億83百万円(前年同期比32.1%減、現地通貨ベース40.3%減)となりました。
その結果、米州全体の売上高は121億75百万円(前年同期比8.4%増、現地通貨ベース4.7%減)、損益面は営業利益3億68百万円(前年同期比55.3%減、現地通貨ベース60.7%減)となりました。
(欧州)
シュリンクラベルは売上高43億35百万円(前年同期比28.4%増、現地通貨ベース17.8%増)、タックラベルは売上高16億2百万円(前年同期比15.0%増、現地通貨ベース5.5%増)、機械は売上高12億5百万円(前年同期比38.5%減、現地通貨ベース43.5%減)となりました。
その結果、欧州全体の売上高は71億43百万円(前年同期比5.8%増、現地通貨ベース2.9%減)、損益面は営業損失54百万円(前年同期は営業損失3億45百万円)となりました。
(アセアン)
シュリンクラベルは売上高21億30百万円(前年同期比1.3%増、現地通貨ベース11.0%減)、タックラベルは売上高48百万円(前年同期比6.1%増、現地通貨ベース6.8%減)、ソフトパウチは売上高21億12百万円(前年同期比8.4%増、現地通貨ベース4.7%減)、機械は売上高38百万円(前年同期比48.2%減、現地通貨ベース54.5%減)、その他は売上高22百万円(前年同期比51.8%減、現地通貨ベース57.7%減)となりました。
その結果、アセアン全体の売上高は43億52百万円(前年同期比3.2%増、現地通貨ベース9.4%減)、損益面は営業利益82百万円(前年同期は営業損失1億73百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、54億56百万円の収入(前年同期は26億15百万円の収入)となりました。これは税金等調整前四半期純利益36億92百万円、減価償却費19億34百万円などの計上、仕入債務の増加額22億65百万円などによる収入、売上債権の増加額15億71百万円、法人税等の支払額18億60百万円などによる支出によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、33億20百万円の支出(前年同期は34億67百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出19億88百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社の取得による支出12億4百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、26億3百万円の支出(前年同期は40億65百万円の支出)となりました。これは、借入金の減少15億9百万円、配当金の支払額9億85百万円などによるものであります。
これらの結果、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2億87百万円増加の176億35百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6億13百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金(設備投資・研究開発・人財育成に関わる費用を含む)の財源につきましては、主に営業活動によるキャッシュ・フローから得られる自己資金及び金融機関からの短期借入金にて充当しております。
また、大規模な設備投資並びにM&Aなどの事業投資の長期資金需要につきましては、資金需要が発生した時点で自己資金、金融機関からの長期借入金及び社債発行など、金利等のコストの最小化を図れるような調達方法を検討し対応しております。
なお、当第1四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、110億円で、主に金融機関からの借入となっております。
また、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は176億35百万円であります。
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