【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績等の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、インバウンド需要や賃上げ、新型コロナウイルス感染症の5類移行など明るい材料を背景に堅調に推移しました。一方で海外のインフレを起因とした国内物価上昇圧力や長期化するロシア・ウクライナ情勢、海外金融機関の破綻など先行きにつきましては不透明な状況が続いています。
小売業界におきましては、インバウンド需要や国内旅行、高額品消費などを中心に個人消費が堅調に推移しました。
このような環境の中、弊社におきましてもオーダースーツ販売は概ね堅調に推移しましたが、5月以降は、昨年度以降コロナ禍で外出を控えていたお客様の反動需要増の剥落等により、やや小売部門を中心に受注が鈍化しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高9億47百万円(前年同四半期比2.2%増)となりましたが、オーダーメイドスーツの受注数量は前年同四半期比9.6%減となりました。販売費及び一般管理費は人件費・水道光熱費の上昇等により4億96百万円(前年同四半期比1.9%増)となり経常利益は55百万円(前年同四半期比13.3%減)となりました。また、親会社に帰属する四半期純利益は82百万円(前年同四半期比58.2%増)となりました。
セグメントごとの業績は、次の通りです。
小売事業
昨年度からの順調な流れで4月は好調に推移しましたが、5月以降は受注・販売とも若干鈍化しました。その結果、売上は587百万円(前年同四半期比0.8%減)、営業利益32百万円(前年同四半期比30.4%減)となりました。
卸売事業
一部展示会の延期等ありましたが、概ね順調な受注環境となりました。
その結果、売上高192百万円(前年同四半期比8.4%増)、営業損失11百万円(前年同四半期の営業損失21百万円)となりました。
受託縫製事業
昨年度からの順調な流れが継続し、概ね順調に推移しました。その結果、売上高166百万円(前年同四半期比6.8%増)、営業利益11百万円(前年同四半期比199.6%増)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
当第1四半期連結会期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して2億12百万円減少し、40億8百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して1億55百万円減少しました。これは現金及び預金並びに受取手形及び売掛金が前連結会計年度末と比較して減少したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して56百万円減少いたしました。これは主に一部投資有価証券を売却したことによるものであります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して2億76百万円減少し、17億28百万円となりました。これは、主に長期借入金の返済によるものであります。
純資産の部においては、親会社株主に帰属する四半期純利益82百万円を計上した一方で、剰余金の配当43百万円を実施した結果、当第1四半期連結会計期間末の株主資本は、23億20百万円となりました。
また、その他有価証券評価差額金は23百万円の増加でありました。
(2)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略・重要な指標等について変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。