【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績等の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は底堅く推移する一方で、ウクライナ情勢の長期化や欧
米の金融引き締めによる円安、原材料高を背景としたコスト増が、景気の重荷となっています。
小売業界におきましては外国人の入国制限緩和によるインバウンド需要が回復する一方、物価上昇の影
響により、生活必需品を中心に節約の動きが広がりました。
このような環境の中、弊社におきましては、店舗販売を中心に新型コロナウイルス感染症が拡大してい
た時期に購入を控えていたお客様を中心にオーダーメイドスーツの受注・販売が増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高27億8千6百万円(前年同四半期比7.4%
増)となりました。販売費及び一般管理費は水道光熱費の上昇があったものの、人件費の減少により14億
9千1百万円(前年同四半期比0.7%減)となり経常利益は1億3千1百万円(前年同四半期比536.4%増)
となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億9百万円(前年同四半期比1,857.6%増)となり
ました。
セグメントごとの業績は、次の通りです。
小売事業
新型コロナウイルス感染症が拡大して時期に購入を控えていたお客様を中心に受注・販売が順調に推
移し、売上は16億7千万円(前年同四半期比13.7%増)、営業利益6千1百万円(前年同四半期の営
業損失2千1百万円)となりました。
卸売事業
新型コロナウイルス感染症の感染者増加に伴い、地方を中心に一部展示会を延期・中止する動きがあ
りました。
その結果、売上高6億6千6百万円(前年同四半期比4.4%減)、営業利益1百万円(前年同四半期の
営業損失6百万円)となりました。
受託縫製事業
新規受託の獲得などから受注・販売が順調に推移し、売上高15億円(前年同四半期比11.1%増)、営
業利益3千5百万円(前年同四半期の営業損失4百万円)となりました。
財政状態は次のとおりであります。
当第3四半期連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して4千1百万円減少し、43億4千9
百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して8千8百万円増加し、22億5千4百万円となり
ました。これは主に現預金が前連結会計年度末と比較して増加したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して1億2千9百万円減少し、20億9千5百万円となりました。これ
は主に投資有価証券の時価の減少によるものであります。
負債の部では、負債合計が前連結会計年度末と比較して2千1百万円増加し21億9千万円となりまし
た。これは主に季節要因による買掛金の増加によるものであります。
純資産の部においては、主に親会社株主に帰属する四半期純利益1億9百万円を計上した結果、当第3四半
期連結会計年度末の株主資本は22億5千万円となりました。
また、その他有価証券評価差額金は1億7千1百万円の減少でありました。
(2)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略・重要な指標等について変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。