【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)のまん延による影響を受けながらも、社会経済活動の正常化が進む一方で、長引く世界情勢の混乱を背景としたエネルギー資源や原材料価格の高騰によりインフレ圧力が高まっております。また世界各国による金融引き締め策が加速したことで、急速な円安の進行及び輸入コストの増加などを招き、国内経済は生活防衛意識の高まりによる消費者心理の悪化など、依然として先行きは極めて不透明な状態が継続しております。
このような環境のもと、当社グループは、当連結会計年度を初年度とする5か年の中期経営計画に取り組んでまいりました。
2つの基本戦略の1つである「シャルレビジネス事業の再生」につきましては、直受注・直発送(BtoC)モデルの導入に向けた、現ビジネスモデルの改革検討と、新たな販売プログラムの導入に向けた新ビジネスプランの詳細設計及び実行計画の検討を継続しております。ブランド・マーケティング戦略の強化では、企業ブランドの価値向上及び商品ブランドの再編に加え、フェムテック、フレイルなど各領域の商品開発に引き続き取り組んでおります。SDGsへの取り組みに関しましても、社外の有識者による従業員向けのセミナーを行うなど、社内浸透を加速させ、掲げた目標達成に向けて推進しております。
基本戦略の2つ目である「新規事業開発による新たな柱の創造」につきましては、子会社事業の強化とM&A・提携等の企業探索を引き続き行っております。海外展開についても、テストマーケティングや商品開発に取り組んでおります。
(レディースインナー等販売事業)
品目別売上高
前第2四半期連結累計期間
(自
2021年4月1日
至
2021年9月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自
2022年4月1日
至
2022年9月30日)
増減率
(%)
衣料品類(百万円)
4,242
4,044
△4.7
化粧品類(百万円)
1,108
1,024
△7.5
健康食品類(百万円)
475
454
△4.5
その他(百万円)
849
241
△71.6
合計(百万円)
6,676
5,765
△13.7
感染症対策の制限緩和の流れにより、徐々に訪問販売業における活動環境が改善されつつあるものの、コロナ禍前の販売活動に戻るには至っておりません。そのような中、当社ではコロナ禍以降、中止や規模縮小を余儀なくされておりましたビジネスメンバー向けのセミナー活動につきまして、感染症の対策を講じたうえで実施するなど、販売支援の強化やビジネスメンバーの新規育成の促進に取り組みました。
商品面におきましては、衣料品類では、アウター商材や寝具類の生活関連商材などを発売しましたが、前期にアウター商材のシリーズ見直しにともなう、一部商品の値引販売の実施が売上に大きく貢献していたことから、売上高は40億44百万円(前年同四半期比4.7%減)となりました。
化粧品類では、前期にヘアケア商材の全面リニューアルを実施し、発売記念商品が売上に大きく貢献していたことなどから、売上高は10億24百万円(同7.5%減)となり、健康食品類は定番商品が伸びず、売上高は4億54百万円(同4.5%減)となりました。
その他では、前期に続き、子会社のシャワーヘッドの追加販売の要望があったため数量限定で販売しました。
以上の結果、売上高は57億65百万円(同13.7%減)となり、利益面につきましては、前期は、一部商品の値引販売を実施したことによる在庫ロスの低減、子会社のシャワーヘッドの発売などの要因により利益率の改善を図ることができましたが、当期は売上の減少額が大きかったことに加え、大幅な在庫ロスの低減に至らなかったことから、セグメント利益は1億82百万円(同54.6%減)となりました。
(ウルトラファインバブル技術製品等製造販売事業)
美容への作用が期待できる節水シャワーヘッドにおいては、メディアへの露出効果による認知度の向上に加え、巣ごもり需要の拡大により売上は大幅に伸長しておりましたが、需要の一巡による売上の鈍化に加え、新規参入事業者の増加により、価格競争が激化するなど、市場環境は一変しました。
営業活動におきましては、シャワーヘッドの需要の掘り起こしや新規取引先の開拓など販路拡大に取り組み、精製水や水道水などから除菌・消臭ができる携帯型オゾン水生成器「ボリーナ オースリーミスト」につきましても、新たな販路拡大に努めてまいりましたが、シャワーヘッドの販売減を補うに至らず、厳しい経営状況となりました。
以上の結果、売上高は7億10百万円(同53.9%減。セグメント間の内部取引高を含む)、セグメント利益は1億円(同87.3%減)となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は64億43百万円(同19.2%減)、営業利益は2億40百万円(同79.2%減)、経常利益は2億63百万円(同77.5%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は、6月に実施しました希望退職者の募集にともなう特別退職金7億92百万円を特別損失に計上したことから、5億80百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益8億86百万円)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金の減少15億55百万円等により、前連結会計年度末に比べ16億12百万円減少し、205億33百万円となりました。
負債は、未払法人税等の減少3億4百万円、賞与引当金の減少2億51百万円等により、前連結会計年度末に比べ8億71百万円減少し、24億59百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失5億80百万円の計上、剰余金の配当1億26百万円等により、前連結会計年度末に比べ7億40百万円減少し、180億73百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は88.0%(前連結会計年度末は85.0%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ15億55百万円減少し、116億80百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、10億44百万円の支出(前年同四半期は20億50百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純損失5億29百万円、減価償却費及びその他の償却費2億49百万円、賞与引当金の減少2億54百万円、未払消費税等の減少2億42百万円、法人税等の支払額3億3百万円であります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、3億52百万円の支出(同3億15百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出1億79百万円、有形固定資産の取得による支出1億76百万円であります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、1億58百万円の支出(同1億91百万円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額1億26百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第2四半期連結累計間において、レディースインナー等販売事業の従業員数は希望退職の募集にともなう退職等により、前連結会計年度末に比べ29名減少し、229名となりました。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。