【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行されるなど、経済活動は正常化に動き出し景気は緩やかに回復しつつありますが、長期化するウクライナ情勢などに起因する資源・エネルギー価格や諸資材の物価高騰が続いており、依然として先行き不透明な状況が継続しております。
当社の主要需要家である自動車業界の生産活動は半導体不足の緩和を受け緩やかに回復しつつあるものの、建産機業界におきましては依然低調な水準での推移にとどまっております。
このような経営環境下、当社グループは全社を挙げて拡大に取り組んで参りました販売数量は25千トン(前年同四半期比8.6%減)と前年四半期を下回りました。一方、前年からの販売単価上昇を受け、売上高は5,958百万円(前年同四半期比8.3%増)となりました。
損益につきましては、資源・エネルギーコストの増大を吸収すべく加工賃の是正等による収益改善効果とその他コストの削減に取り組んだ結果、営業利益265百万円(前年同四半期比22.3%増)、経常利益294百万円(前年同四半期比19.8%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は178百万円(前年同四半期比29.5%増)となりました。
事業部門別の経営成績は、次のとおりであります。
まず、みがき棒鋼部門におきましては、販売数量は15千トンとなり、売上高は3,918百万円(前年同四半期比1.9%増)となりました。
次に、冷間圧造用鋼線部門におきましては、販売数量は10千トンとなり、売上高は2,039百万円(前年同四半期比23.4%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における資産の残高は19,536百万円となり、前連結会計年度末に比べ33百万円増加いたしました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が121百万円、有形固定資産が76百万円それぞれ減少いたしましたが、電子記録債権が73百万円、商品及び製品が36百万円、原材料及び貯蔵品が85百万円、繰延税金資産が42百万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債の残高は9,566百万円となり、前連結会計年度末に比べ51百万円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が98百万円、賞与引当金が101百万円それぞれ減少いたしましたが、短期借入金が200百万円、未払法人税等が31百万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は9,970百万円となり、前連結会計年度末に比べ18百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金の減少によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。