【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、景気は緩やかに回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分に注意する必要があります。
このような状況下、当社グループは引き続き売上拡大に向け営業強化を図るとともに工程改善、生産効率の向上及び原価低減に取り組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高63億39百万円(前年同四半期比28.4%増)、営業利益2億5百万円(前年同四半期比427.4%増)、経常利益3億47百万円(前年同四半期比148.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億35百万円(前年同四半期比124.9%増)となりました。
セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
日本成形関連事業
日本成形関連事業では、昨期まで新型コロナウイルス感染症及び半導体の供給不足により、納入先である自動車メーカーの完成車工場で操業停止や減産が実施されておりましたが、これらの解消により売上、利益ともに好調に推移しております。この結果、売上高51億51百万円(前年同四半期比23.2%増)、セグメント利益2億31百万円(前年同四半期はセグメント損失1百万円)となりました。
中国成形関連事業
中国成形関連事業では、昨期は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う巣ごもり需要に連動したICトレイの販売が好調でしたが、今期は需要も落ち着き、例年並みで推移しております。この結果、売上高1億15百万円(前年同四半期比31.4%減)、セグメント損失9百万円(前年同四半期はセグメント利益28百万円)となりました。
アメリカ成形関連事業
アメリカ成形関連事業では、メキシコ第二工場稼働に伴い生産量が大きく拡大しております。この結果、売上高10億1百万円(前年同四半期比95.2%増)、セグメント損失75百万円(前年同四半期はセグメント損失47百万円)となりました。
不動産関連事業
相模原市の賃貸建物、二本松市所在の土地から構成されております。売上高71百万円(前年同四半期比1.2%減)、セグメント利益57百万円(前年同四半期比1.5%減)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、281億26百万円(前連結会計年度末比5億67百万円増)となりました。
流動資産は、現金及び預金57億6百万円(前連結会計年度末比2億7百万円増)、受取手形及び売掛金35億54百万円(前連結会計年度末比31百万円減)等により136億43百万円(前連結会計年度末比5億60百万円増)となりました。
固定資産は、有形固定資産136億95百万円(前連結会計年度末比33百万円減)、投資その他の資産7億20百万円(前連結会計年度末比41百万円増)等により144億82百万円(前連結会計年度末比6百万円増)となりました。
②負債
負債合計は、183億65百万円(前連結会計年度末比3億28百万円増)となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金27億94百万円(前連結会計年度末比52百万円減)、電子記録債務34億55百万円(前連結会計年度末比30百万円減)等により105億97百万円(前連結会計年度末比5億8百万円減)となりました。
固定負債は、長期借入金67億60百万円(前連結会計年度末比7億19百万円増)等により、77億68百万円(前連結会計年度末比8億36百万円増)となりました。
③純資産
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び為替換算調整勘定の変動等により97億60百万円(前連結会計年度末比2億39百万円増)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。