【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、一部では持ち直しの動きも見られたものの、原材料価格の高騰による企業収益や個人消費への影響が顕在化しつつあるなど、先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社グループは新型コロナウイルス対策として、在宅勤務や交代勤務の実施などにより感染リスクの軽減に努める一方、引き続き売上拡大に向け営業強化を図るとともに工程改善、生産効率の向上及び原価低減に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高108億96百万円(前年同四半期比26.4%増)、営業利益2億66百万円(前年同四半期比1,295.4%増)、経常利益4億45百万円(前年同四半期比445.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億29百万円(前年同四半期比1,483.0%増)となりました。
セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
日本成形関連事業
日本成形関連事業では、半導体の供給不足により、納入先である自動車メーカーの完成車工場で操業停止や減産が引き続き実施されているものの、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中で生産量は回復傾向にあります。また、2021年7月より連結子会社とした竜舞プラスチック株式会社の売上も寄与しております。この結果、売上高90億60百万円(前年同四半期比28.3%増)、セグメント利益1億7百万円(前年同四半期はセグメント損失1億63百万円)となりました。
中国成形関連事業
中国成形関連事業では、主要顧客からの受注が大幅に増加したことに加え、利益率の高い製品の受注も好調に推移しました。この結果、売上高3億89百万円(前年同四半期比76.0%増)、セグメント利益65百万円(前年同四半期比272.9%増)となりました。
アメリカ成形関連事業
アメリカ成形関連事業では、半導体の供給不足は続いているものの、家電等の生産量は回復傾向にあります。一方で、メキシコ第二工場新設に伴う先行経費を計上していることから、コストは増加しております。この結果、売上高13億3百万円(前年同四半期比9.4%増)、セグメント損失26百万円(前年同四半期はセグメント利益51百万円)となりました。
不動産関連事業
相模原市の賃貸建物、二本松市所在の土地から構成されております。売上高1億43百万円(前年同四半期比0.1%減)、セグメント利益1億17百万円(前年同四半期比0.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、232億51百万円(前連結会計年度末比19億32百万円増)となりました。
流動資産は、現金及び預金36億84百万円(前連結会計年度末比3億18百万円減)、受取手形、売掛金及び契約資産35億27百万円(前連結会計年度末比1億86百万円増)等により111億81百万円(前連結会計年度末比5億36百万円増)となりました。
固定資産は、有形固定資産114億80百万円(前連結会計年度末比14億1百万円増)、投資その他の資産4億97百万円(前連結会計年度末比3百万円増)等により120億70百万円(前連結会計年度末比13億95百万円増)となりました。
②負債
負債合計は、139億3百万円(前連結会計年度末比6億74百万円増)となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金25億53百万円(前連結会計年度末比3億42百万円増)、電子記録債務30億16百万円(前連結会計年度末比90百万円減)等により93億94百万円(前連結会計年度末比3億89百万円増)となりました。
固定負債は、長期借入金35億77百万円(前連結会計年度末比3億55百万円増)等により、45億9百万円(前連結会計年度末比2億84百万円増)となりました。
③純資産
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上、為替換算調整勘定の変動、非支配株主持分の計上等により93億48百万円(前連結会計年度末比12億58百万円増)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3億18百万円減少し、37億57百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは4億72百万円の収入(前年同四半期8億31百万円の収入)となりました。主な要因は、減価償却費9億26百万円の計上、売上債権の増加4億20百万円、未払消費税等の減少1億90百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは15億円の支出(前年同四半期4億56百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出14億34百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは5億44百万円の収入(前年同四半期3億99百万円の収入)となりました。主な要因は、長期借入による収入12億49百万円、長期借入金の返済による支出8億60百万円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。