【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)
財政状態及び経営成績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、7月以降新たな変異株による急激な新型コロナウイルス感染症の再拡大、ウクライナ情勢等による資源価格や原油価格の高騰、さらには急速な円安進行などにより、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いております。当社が主として関連する塗料業界におきましては、こうした経済環境のもと、出荷数量は減少いたしました。このような情勢のもとで、当社における当第2四半期累計期間の製品出荷数量は、67,204トン(前年同期比14.4%減)となりました。当第2四半期累計期間の業績といたしましては、売上高は一部の単一溶剤と自動車関連等の出荷数量が減少しましたが、国内の原油・ナフサ市況が前年に比べて高水準で推移したことにより販売単価が上昇したため、170億86百万円と前年同期比14.9%の増収になりました。主な品目別の売上高は、ラッカーシンナー類が3億33百万円(同1.8%減)、合成樹脂塗料用シンナー類が2億56百万円(同0.3%増)、洗浄用シンナー類が9億68百万円(同23.3%増)、印刷用溶剤類が34億36百万円(同32.3%増)、特殊シンナー類が15億74百万円(同15.3%増)、単一溶剤類が70億66百万円(同4.3%増)、塗料・その他が10億52百万円(同6.3%増)、単一溶剤を中心とした商品が23億98百万円(同35.6%増)となりました。利益面につきましては、原材料の高騰や運送費の上昇等がありましたが、効率的な原材料購入と原材料の上昇分を一部価格転嫁した結果、営業利益7億25百万円(同110.6%増)、経常利益7億56百万円(同106.7%増)、四半期純利益5億9百万円(同108.9%増)と、いずれも増益となりました。
当第2四半期会計期間末の総資産は、248億43百万円(前事業年度末比15億87百万円増)となりました。これは主に、現金及び預金の増加(同10億18百万円増)、受取手形及び売掛金の増加(同1億74百万円増)、電子記録債権の増加(同3億37百万円増)等があったことによるものであります。負債総額は、99億74百万円(前事業年度末比12億31百万円増)となりました。これは主に、買掛金の増加(同4億3百万円増)、電子記録債務の増加(同5億26百万円増)、未払法人税等の増加(同2億4百万円増)等があったことによるものであります。純資産は、148億68百万円(前事業年度末比3億56百万円増)となりました。これは主に、利益剰余金の増加(同3億63百万円増)等があったことによるものであります。
(2)
キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて10億18百万円増加し、48億49百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得られた資金は、13億11百万円(前年同期は4億48百万円の支出)となりました。これは主に、税引前四半期純利益の計上7億57百万円、減価償却費の計上1億64百万円、仕入債務の増加9億30百万円等があったものの、売上債権の増加5億11百万円、法人税等の支払額50百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は、1億72百万円(前年同期は1億68百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億19百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果使用した資金は、1億21百万円(前年同期は46百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増額80百万円があったものの、長期借入金の返済による支出55百万円、配当金の支払額1億46百万円があったことによるものであります。
(3)
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(4)
研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は52百万円であります。