【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行や入国制限の緩和により、経済活動の正常化が進み、緩やかな回復傾向にあります。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や、円安などによる原材料・エネルギーの高騰に伴う国内物価の上昇が消費マインドに影響を及ぼしており、依然として不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループは中核事業会社である株式会社洋菓子のヒロタを中心に事業会社3社の共同体制による商品企画と販売体制の強化、洋菓子のヒロタ創業100周年を迎えるにあたり、外部クリエイティブチームとの共同で商号変更を始め、企業・ブランドロゴの刷新や宣伝・販促計画を背景に企業ブランドの再構築を進めております。業績につきましては、10月1日開店の新規直営3店舗の店舗開発及び販売体制の準備や既存店舗のリニューアルと100周年仕様の資材変更など、人員増加費用と先行費用により経費増となりました。また、材料費を始め光熱費、運賃運搬費など製造費用の高騰は続いており、増収は図れたものの売上原価率は大幅に増加いたしました。この結果、当第2四半期連結累計期間は、売上高1,126,967千円(前年同四半期比6.7%増)、営業損失166,437千円(前年同四半期は9,578千円の営業損失)、経常損失166,936千円(前年同四半期は7,631千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益167,661千円(前年同四半期は1,063千円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
スイーツ事業の企業別の状況は、次のとおりです。
(洋菓子のヒロタ)創業100周年を迎えるにあたり、直営事業の新規3店舗の開発を始め、既存店舗のリニューアルとポップアップ事業の店舗も含め、外部クリエイティブチームと共同で100周年仕様への刷新を進めてまいりました。一方、準備期間の9月では休館や商品デリバリーの停止等もあり売上高減少の要因となり、流通事業でも猛暑の影響もあり増収ではあるものの予算未達となりました。経費につきましては、新規店舗、ポップアップ店舗の増加に向けた販売員の増員と先行費用などにより経費増となりました。また、売上原価につきましても、材料費、エネルギー費用の高騰の影響を、生産高で吸収できず大幅な増加となりました。下期からは、商品開発及び販売体制と宣伝・販売促進を含め100周年事業の準備は整いましたので、売上拡大、収益改善に向けリスタートいたします。
(あわ家惣兵衛)直営事業におきましては、新規店舗開発や既存店舗のリニューアルを進め店舗売上の向上に努めるとともに、展開する商品も定番商品、季節商品の店舗別、季節に合わせた品揃え等を工夫することで増収となりました。しかしながら、売上原価につきましては、固定的な費用を吸収できる生産高に至らず、売上原価率が上昇いたしました。 下期は、洋菓子のヒロタ創業100周年事業への商品供給も拡大することから生産高も拡大する見通しであり、直営事業と合わせて収益改善が図れる見通しであります。
(トリアノン洋菓子店)直営店舗の底上げを計画し店舗運営力の向上に努めるとともに、三鷹本店のリニューアルも実施いたしました。その結果、一定の成果は上がりましたが夏場は苦戦し、上期の売上予算は未達となり売上原価率も上昇することとなりました。下期の売上構成比が6割以上ある事業特性から、季節イベントの企画及び販売体制を強化し、直営店舗の売上高の向上と洋菓子のヒロタ創業100周年事業への商品供給の拡大により事業年度末の増収増益を目指してまいります。この結果、スイーツ事業(本社費用を除く)におきましては、売上高は1,126,967千円(前年同期比6.7%増)営業損失は166,437千円(前年同期比は、9,578千円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間の末日現在における財政状態は、資産合計は、前連結会計年度末に比べ19,097千円減少し、1,232,749千円となりました。これは主に、流動資産において現金及び預金が203,743千円減少し、固定資産において敷金及び保証金が55,638千円増加したことによるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ148,564千円増加し、1,280,727千円となりました。これは主に、流動負債において買掛金が87,715千円増加し、固定負債において長期借入金が39,691千円減少したことによるものであります。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ167,660千円減少し、△47,977千円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失167,661千円計上したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間の末日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ203,742千円減少し、176,250千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、61,454千円の支出(前年同四半期は9,173千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、売上債権の増加額19,758千円、主な収入の内訳は、未払金の増加額84,337千円、仕入債務の増加額87,714千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、121,580千円の支出(前年同四半期は12,440千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、有形固定資産の取得による支出60,961千円、敷金及び保証金の差入れによる支出59,548千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、20,708千円の支出(前年同四半期は49,440千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、長期借入金の返済による支出39,691千円、ファイナンス・リース債務の返済による支出11,017千円であります。
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