【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新たな変異株による新型コロナウイルス感染症の再拡大やロシア・ウクライナ情勢の長期化の影響に加え、急激な為替相場の変動に伴うエネルギー価格・原材料等の価格高騰が企業収益を圧迫しており、物価上昇に伴う相次ぐ値上げや景気の先行き不安から消費者の節約志向が更に高まるなど、依然として厳しい経営環境が続いております。このような環境の中、当社グループは第2四半期より新経営体制がスタートし、スイーツ事業の3社(洋菓子のヒロタ・あわ家惣兵衛・トリアノン洋菓子店)での共同製造販売体制の強化や外販(催事店舗)の展開等シナジー効果による経営基盤の強化を中心に取り組んでまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高1,696,869千円(前年同四半期比1.6%増)、営業利益8,885千円(前年同四半期は71,211千円の営業損失)、経常利益10,553千円(前年同四半期は23,584千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益12,016千円(前年同四半期は36,859千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)と、エネルギー価格・原材料等の価格高騰の影響を大きく受けましたが、黒字転換となりました。
スイーツ事業の3社におきましては、洋菓子のヒロタとトリアノン洋菓子店におけるクリスマス商戦の商品企画・共同生産体制を実施し、クリスマス商品完売と売上獲得に努め、また、グループ会社でのシナジー効果による外販(催事店舗)の強化を図りました。洋菓子のヒロタにおきましては、直営店舗によるトリアノンケーキの店舗販売を更に強化し、売上高は伸長しました。ホールセール部門におきましては、地方での販路拡大が進み、スーパーマーケット等における売上が回復基調となり、千葉工場におきましては、共同生産体制のための設備投資を実施しました。あわ家惣兵衛におきましては、外商は沖縄限定土産「首里城最中」のアイテム数を増やして、引き続き販売数が好調に推移しており、おせち料理用饅頭納品も昨年より大幅に売上高が増加いたしました。トリアノン洋菓子店におきましては、設備投資による増産体制を整備し、クリスマス商戦における売上獲得やOEMの売上が拡大したことにより、製造原価率が改善し、販売一般管理費の削減も進みました。
この結果、スイーツ事業(本社費用等を除く)におきましては、売上高は1,689,862千円(前年同四半期比2.9%増)、営業利益は52,792千円(前年同四半期は9,321千円の営業利益)となりました。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間の末日現在の財政状態は、総資産は、前連結会計年度末に比べ86,652千円増加し、1,430,039千円となりました。これは、流動資産において売掛金及び契約資産が151,675千円増加し、現預金が122,195千円減少したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べ74,636千円増加し、1,315,221千円となりました。これは主に、流動負債において買掛金が108,541千円、未払金23,686千円増加し、固定負債において連結子会社の借入による長期借入金60,247千円減少したことによるものであります。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ12,016千円増加し、114,818千円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益12,016千円計上したことによるものであります。なお、2022年9月の欠損補填を目的とした減資により、資本金が571,035千円、資本剰余金が642,185千円減少し、繰越利益剰余金が1,213,221千円増加しております。
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