【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響が続くなか、経済活動が徐々に再開され景気回復が期待されるものの、原油価格・原材料価格の高騰や急速な円安に伴う物価上昇により、個人消費は生活防衛意識の高まりによる節約志向が一層進み、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような環境の中、当社グループは当第2四半期より新経営体制がスタートし、スイーツ事業の3社(洋菓子のヒロタ・あわ家惣兵衛・トリアノン洋菓子店)での共同製造販売体制の強化や外販(催事店舗)の展開等シナジー効果による経営基盤の強化を中心に取り組んでまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間は、売上高1,055,800千円(前年同四半期比0.5%減)、営業損失9,578千円(前年同四半期は60,172千円の営業損失)、経常損失7,631千円(前年同四半期は29,921千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,063千円(前年同四半期は39,565千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。スイーツ事業の3社におきましては、洋菓子のヒロタは、シューアイスを中心とした外販(催事店舗)の拡大や直営店舗によるシューアイスとトリアノンケーキの店舗販売強化を実施し、売上拡大に努めました。ホールセール部門におきましては、販路拡大のため北海道・北陸・中四国・九州の新規開拓商談を実施し、千葉工場におきましては、共同製造体制のための設備投資や原材料高騰による仕入先変更をグループ全体で実施しました。あわ家惣兵衛におきましては、外商は沖縄限定土産「首里城最中」の種類を増やして販売したことにより引き続き好調に売上獲得しており、外販(催事店舗)におきましては、販売領域を拡大して展開しております。トリアノン洋菓子店におきましては、OEMは減少したものの8月に大久保店リニューアルオープン、また高円寺店と共にシューアイスを販売開始したことにより、グループ会社とのシナジー効果による売上獲得に取り組んでまいりました。この結果、スイーツ事業(本社費用等を除く)におきましては、売上高は1,053,593千円(前年同四半期比1.7%増)、営業利益は25,619千円(前年同四半期は8,727千円の営業損失)と黒字に転換することができました。また、MEX商事におきましては、海外との取引が厳しい環境が続いていることから、当面の間取引再開まで時間を要する状況となっており、21LADY株式会社におきましては、不動産関連業務等により当社グループの早期業績回復に努めております。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間の末日現在における財政状態は、資産合計は、前連結会計年度末に比べ65,587千円減少し、1,277,798千円となりました。これは主に流動資産において、現金及び預金が71,053千円減少したことによるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ66,651千円減少し、1,173,933千円となりました。これは主に、流動負債において買掛金が9,701千円減少し、固定負債において長期借入金が41,112千円減少したことによるものであります。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,063千円増加し、103,865千円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益1,063千円計上したことによるものであります。なお、2022年9月の欠損補填を目的とした減資により、資本金が571,035千円、資本剰余金が642,185千円減少し、繰越利益剰余金が1,213,221千円増加しております。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間の末日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ71,053千円減少し、483,612千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、9,173千円の支出(前年同四半期は57,917千円の支出)となりました。主な収入の内訳は、売上債権の減少額10,540千円、主な支出の内訳は、未払金の減少額17,848千円、仕入債務の減少額9,701千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、12,440千円の支出(前年同四半期は12,709千円の収入)となりました。主な収入の内訳は、有形固定資産の売却による収入88,955千円、長期貸付金の回収による収入21,645千円、主な支出の内訳は、有形固定資産の取得による支出114,290千円、敷金及び保証金の差入れによる支出7,800千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、49,440千円の支出(前年同四半期は34,884千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、長期借入金の返済による支出39,870千円、ファイナンス・リース債務の返済による支出9,570千円であります。
#C3346JP #ヒロタグループHD #小売業セクター