【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループの四半期連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されている。この四半期連結財務諸表の作成にあたり見積りが必要な事項については、入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき、会計上の見積りを行っている。 文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものである。
(1) 経営成績 当第3四半期連結累計期間の売上高は、ガス販売量は減少したものの原料費調整制度による販売単価の上方調整によりガス売上高が増加したことなどから、前年同期に比べ10.6%増加の95,349百万円となった。 売上原価については、LNG価格の上昇に伴うガス原材料費の増加や電力調達の安定化に向けたコストの増加などにより、前年同期に比べ12.5%増加の65,061百万円となった。この結果、営業利益は前年同期に比べ71.8%増加の4,446百万円、経常利益は64.5%増加の4,845百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は62.3%増加の3,168百万円となった。 なお、当社グループの業績は、ガス事業のウェイトが高く、売上高が冬季(1~3月)に多く計上されるため、業績に季節的変動がある。
セグメント別の業績は、次のとおりである。 ① ガス 当第3四半期連結累計期間のガス販売量は、家庭用については、気温・水温が前年に比べ高めに推移したことや、物価高騰による節約意識の高まりなどにより前年同期に比べ10.9%減少の225,139千m3となった。業務用については、工業用のお客さま設備の稼働が減少したことなどにより2.2%減少の285,360千m3となった。この結果、ガス販売量合計では、前年同期に比べ6.2%減少の510,499千m3となった。 ガス事業の売上高については、ガス販売量は減少したものの原料費調整制度による販売単価の上方調整によりガス売上高が増加したことなどから、前年同期に比べ9.3%増加の73,986百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ51.8%増加の9,179百万円となった。
② 電力小売 電力小売事業の売上高は、燃料費調整による販売価格の上方調整などにより、前年同期に比べ19.9%増加の12,821百万円となった。セグメント損失は3,248百万円(前年同期は1,355百万円のセグメント損失)となった。
③ 不動産 不動産事業の売上高は、前年同期に比べ0.7%増加の1,038百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ2.3%減少の514百万円となった。
④ その他 ガス工事・ガス機器販売等その他の売上高は、前年同期に比べ9.5%増加の9,244百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ8.5%増加の808百万円となった。
(注) 本報告書でのガス量はすべて45MJ(メガジュール)/㎥で表示している。
(2) 財政状態 総資産は、前連結会計年度末に比べ3,087百万円減少の144,376百万円となった。これは、投資有価証券が増加したことなどにより固定資産が7,130百万円増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことなどにより流動資産が10,217百万円減少したことによるものである。
負債は、前連結会計年度末に比べ7,751百万円減少の50,191百万円となった。これは長期借入金が減少したことなどにより固定負債が1,476百万円減少し、支払手形及び買掛金が減少したことなどにより流動負債が6,274百万円減少したことによるものである。
純資産は、前連結会計年度末に比べ4,663百万円増加の94,185百万円となった。これは、利益剰余金の増加などにより2,686百万円増加したことなどによるものである。 この結果、自己資本比率は63.3%となり、前連結会計年度末から4.4ポイント上昇した。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(4) 研究開発活動 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は2百万円である。 なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。
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