【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループの四半期連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されている。この四半期連結財務諸表の作成にあたり見積もりが必要な事項については、入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき、会計上の見積もりを行っている。 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。
(1) 経営成績 当第3四半期連結累計期間の売上高は、ガス販売量の増加や原料費調整制度による販売単価の上方調整によりガス売上高が増加したことなどから、前年同期に比べ29.3%増加の86,195百万円となった。 売上原価については、LNG等の原料価格上昇の影響でガス原材料費が増加したことなどにより、前年同期に比べ52.8%増加の57,815百万円となった。この結果、営業利益は前年同期に比べ20.0%減少の2,587百万円、経常利益は22.7%減少の2,946百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は24.5%減少の1,951百万円となった。 なお、当社グループの業績は、ガス事業のウェイトが高く、売上高が冬季(1~3月)に多く計上されるため、業績に季節的変動がある。
セグメント別の業績は、次のとおりである。 ① ガス 当第3四半期連結累計期間のガス販売量は、家庭用については、ほぼ前年並みの252,793千m3となった。業務用については、お客さま設備の稼働が前年同期に比べて改善し、6.7%増加の291,631千m3となった。この結果、ガス販売量合計では、前年同期に比べ3.4%増加の544,424千m3となった。 ガス事業の売上高については、ガス販売量の増加や原料費調整制度による販売単価の上方調整などにより、前年同期に比べ33.6%増加の67,683百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ7.8%減少の6,047百万円となった。
② 電力小売 電力小売事業の売上高は、燃料費調整による販売価格の値上がりなどにより、前年同期に比べ36.9%増加の10,696百万円となった。購入電力料が卸電力取引市場の価格高騰の影響により増加したことになどにより、セグメント損失は、1,355百万円(前年同期は1,302百万円のセグメント損失)となった。
③ 不動産 不動産事業の売上高は、前年同期に比べ1.4%増加の1,031百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ9.2%増加の526百万円となった。
④ その他 ガス工事・ガス機器販売等その他の売上高は、前年同期に比べ5.0%減少の8,445百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ6.7%増加の745百万円となった。
(注) 本報告書でのガス量はすべて45MJ(メガジュール)/㎥で表示している。
(2) 財政状態 総資産は、前連結会計年度末に比べ821百万円増加の132,587百万円となった。これは、投資有価証券が増加したことなどにより固定資産が5,551百万円増加した一方で、現金及び預金が減少したことなどにより流動資産が4,730百万円減少したことによるものである。
負債は、前連結会計年度末に比べ2,385百万円減少の43,954百万円となった。これは退職給付に係る負債が減少したことなどにより固定負債が4,583百万円減少した一方で、固定資産除却損失引当金が増加したことなどにより流動負債が2,198百万円増加したことによるものである。 純資産は、前連結会計年度末に比べ3,206百万円増加の88,632百万円となった。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が1,864百万円増加したことなどによるものである。 この結果、自己資本比率は64.8%となり、前連結会計年度末から1.9ポイント上昇した。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(4) 研究開発活動 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は3百万円である。 なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。
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