【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナワクチン接種も進捗し、社会的抑制が徐々に緩和され経済活動は正常化に向かうものと思われましたが、急激な為替変動や不安定な国際情勢などにより、依然として先行き不透明な状況で推移しております。
住宅設備機器業界におきましては、巣篭もり需要による住環境の充実に対する意識の高まりから、リフォーム需要が堅調に推移した一方、原材料/資材の供給不足や価格高騰の影響もあり、厳しい経営環境が続いております。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、2021年中期経営計画(2021-2023年度)の2年目にあたり「持続的な成長」に向けた企業価値向上に努めてまいりました。
商品面では、2022年2月に「理想の暮らしをがんばらずに」のコンセプトの下、モデルチェンジしました主力のシステムキッチン「STEDIA(ステディア)」を中心に、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。また、商品価格におきましては、原材料/資材の高騰に対応するため2022年9月より改定を行いました。
販売面では、全国102ヶ所のショールームにおいて、事前来場予約の促進、感染防止策の徹底など、安心・安全に商品を体感できるよう努めつつ、自宅などから直接相談できる「オンライン相談」やショールーム見学が疑似体験できる「オンラインショールーム」などのWEBコンテンツの提供に取り組んでまいりました。また、当社のホームページ上で商品のカラーコーディネートを簡単にお試しできる「WEBカラーシミュレーション」サービスの認知拡大とブランド力向上を目的に、2022年7月からSNS「Instagram」による『夢のキッチン投稿キャンペーン』を行い、需要の拡充、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
当第2四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門は前年同期比12.1%増の49,053百万円、浴槽・洗面部門は前年同期比4.2%増の8,092百万円となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比11.6%増の61,310百万円となりました。利益面では、原材料やエネルギーの価格高騰などの影響により売上原価が大幅に上昇し、営業利益は同18.9%減の1,757百万円、経常利益は同15.7%減の2,032百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同14.0%減の1,334百万円となりました。
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は87,713百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,423百万円増加いたしました。流動資産は56,693百万円となり、2,457百万円増加いたしました。これは受取手形、売掛金及び契約資産が2,291百万円、電子記録債権が1,019百万円、商品及び製品が572百万円増加した一方、現金及び預金が1,627百万円減少したこと等によります。固定資産は31,019百万円となり33百万円減少いたしました。これは有形固定資産が261百万円減少した一方、無形固定資産が209百万円、投資その他の資産が18百万円増加したことによります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は32,196百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,542百万円増加いたしました。流動負債は28,216百万円となり、1,839百万円増加いたしました。これは買掛金が918百万円、電子記録債務が976百万円増加したこと等によります。固定負債は3,979百万円となり297百万円減少いたしました。これは長期借入金が334百万円減少したこと等によります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は55,517百万円となり、前連結会計年度末に比べ881百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益が1,334百万円、配当金の支払が479百万円、その他有価証券評価差額金の減少が69百万円あったこと等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の64.1%から63.3%になりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,627百万円(7.4%)減少して20,359百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は763百万円(前年同期比73.7%減)となりました。これは税金等調整前四半期純利益が2,006百万円、減価償却費が1,574百万円、仕入債務の増加が1,891百万円あった一方、売上債権の増加が2,944百万円、棚卸資産の増加が736百万円、法人税等の支払が799百万円あったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は1,406百万円(前年同期比61.6%増)となりました。これは生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が626百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が771百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は1,103百万円(前年同期比45.4%減)となりました。これは長期借入金の返済による支出が997百万円、配当金の支払が479百万円あった一方、短期借入金の純増が500百万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、568百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第2四半期連結累計期間80.0%、前連結会計年度80.6%となっております。リフォーム需要は堅調に推移しているものの、原材料/資材の供給不足や価格高騰が続く先行き不透明な経営環境の中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ2,141百万円減少し、763百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ535百万円増加し、1,406百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ917百万円減少し、1,103百万円となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますので、ご参照ください。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末より1,627百万円減少し、20,359百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。
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