【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1)財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、インバウンドを含む人流の回復や新型コロナウイルス感染症の5類移行も重なり経済活動が好転した一方で、ウクライナ情勢の長期化や原材料価格及びエネルギー価格の高騰、円安の進行、さらには国内における急激な物価上昇等により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。こうした経済環境のもと、当社事業に関し、欧米がインフレ進行による景気減速で売上が減少も堅調な中東・アジア向けの拡販に努め、海外全体では売上を拡大いたしました。また、国内においては資材分野も含めて販売活動を強化し、着実に売上を拡大いたしました。しかしながら、原燃料価格及び資材価格の高止まりや電力料金の値上げによる企業コスト上昇が利益を圧迫したものの、販売価格面やコスト面からの改善努力に注力し、厳しい状況に対処してまいりました。また、当第1四半期連結累計期間では、小松マテーレブランドのさらなる拡大を目指し、新店舗「まてーれ」を、石川県金沢市の代表的な観光地である東山にオープンいたしました。「まてーれ」では、当社が創業80年で培った繊維加工の技術をベースに、石川県の伝統文化を組み合わせたファッション・生活雑貨を中心とするアイテムを展開しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は88億44百万円(前期比5.8%増)となり、営業利益は3億69百万円(前期比11.8%減)、経常利益は5億53百万円(前期比13.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億25百万円(前期比4.0%減)となりました。
セグメントの業績につきましては、次のとおりであります。
①繊維事業衣料ファブリック部門に関しては、市場の要求に応える高感性・高機能素材や、環境配慮型商品群「mateReco」を国内外の市場に積極的に訴求し、拡大を進めてまいりました。海外向けについては、欧州高級ブランドや北米スポーツウェアが牽引したことに加え、中東民族衣装分野において機能商品の継続的な導入により、前期比増となりました。また、国内向けについても堅調に推移したことから、当部門全体として増収となりました。資材ファブリック部門については、生活関連資材、車輛分野が好調なことから、当部門全体として増収となりました。製品部門におきましては、自社製品ブランドの市場への浸透を図るも、ユニフォームを中心とした商品事業が減収となりました。以上の結果、当第1四半期連結累計期間の当事業の売上高は87億25百万円、セグメント利益(営業利益)は3億42百万円となりました。
②その他の事業物流分野の当第1四半期連結累計期間の売上高は1億19百万円、セグメント利益(営業利益)は23百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、475億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ19百万円増加しました。負債は、112億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億27百万円減少しました。純資産は、363億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億47百万円増加しました。
(2)研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億53百万円であります。