【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第3四半期連結累計期間における半導体市場は、パソコンやスマートフォンなどの最終需要が引き続き弱く、 関連するロジックやメモリーの生産調整が継続しました。300mmシリコンウェーハ需要は、ロジック・メモリー向け共に顧客の生産調整の影響で減少しました。200mm以下の需要は、民生・産業向けを中心に減少が続きました。
このような環境のもと、当社グループでは「SUMCOビジョン」の実現に向け、顧客の高精度化要求や製品の差別化に対応した技術開発により先端製品の高シェアを維持するとともに、AIを活用した生産性向上により、コスト競争力の強化にも努めてまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高320,851百万円(前年同四半期比0.9%減)、営業利益61,855百万円(前年同四半期比22.6%減)、経常利益63,992百万円(前年同四半期比23.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益58,937百万円(前年同四半期比13.8%増)となりました。なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、資産合計は1,029,941百万円(前連結会計年度末比137,385百万円増)、負債合計は397,688百万円(前連結会計年度末比96,616百万円増)、純資産合計は632,253百万円(前連結会計年度末比40,769百万円増)となりました。資産の増加は、現金及び預金が76,139百万円減少した一方で、有形固定資産が184,707百万円増加したこと、及び原材料及び貯蔵品が23,570百万円増加したことが主な要因であります。負債の増加は、その他流動負債が49,686百万円増加したこと、長期借入金が26,180百万円増加したこと、及び短期借入金が23,677百万円増加したことが主な要因であります。純資産の増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益等により利益剰余金が28,472百万円増加したこと、及び為替換算調整勘定が11,398百万円増加したことが主な要因であります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について重要な変更はありません。なお、当社の佐賀県伊万里市及び佐賀県神埼郡吉野ヶ里町における300mmシリコンウェーハの設備投資計画が、「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律」に基づく「供給確保計画」に認定されております。これにより、伊万里市及び吉野ヶ里町における設備投資計画に助成金が交付される予定であります。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、5,917百万円であり、連結売上高の1.8%であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末から主要な設備の新設等について重要な変更はありません。