【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第1四半期連結累計期間における半導体市場は、パソコンやスマートフォンなどの出荷が落ち込み、関連するロジックやメモリーの生産は減少しました。一方、EVの増加などによりパワー半導体の需要は堅調に推移しました。300mmシリコンウェーハ需要は、メモリー向けで減少しましたが、ロジック向けは顧客により需要の強弱があり全体として軽微な調整に留まりました。200mm以下の小径ウェーハ需要は、車載向けは好調でしたが、民生・産業向けを中心に減少が続きました。
このような環境のもと、当社グループでは「SUMCOビジョン」の実現に向け、顧客の高精度化要求や製品の差別化に対応した技術開発により先端製品の高シェアを維持するとともに、AIを活用した生産性向上により、コスト競争力を強化することで、収益向上にも努めてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高109,948百万円(前年同四半期比9.5%増)、営業利益25,974百万円(前年同四半期比10.8%増)、経常利益27,384百万円(前年同四半期比15.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益37,698百万円(前年同四半期比148.0%増)となりました。なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態当第1四半期連結会計期間末における財政状態は、資産合計は946,652百万円(前連結会計年度末比54,097百万円増)、負債合計は337,157百万円(前連結会計年度末比36,085百万円増)、純資産合計は609,495百万円(前連結会計年度末比18,011百万円増)となりました。資産の増加は、現金及び預金が45,458百万円減少した一方で、有形固定資産が78,387百万円増加したこと、及び棚卸資産が18,416百万円増加したことが主な要因であります。負債の増加は、未払法人税等が8,740百万円減少した一方で、その他流動負債が34,084百万円増加したこと、及びその他固定負債が9,961百万円増加したことが主な要因であります。純資産の増加は、非支配株主持分が4,016百万円減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益等により利益剰余金が21,940百万円増加したことが主な要因であります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、1,864百万円であり、連結売上高の1.7%であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備当第1四半期連結累計期間において、前連結会計年度末から主要な設備の新設等について重要な変更はありません。