【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、ウイズコロナの下で、各種政策の効果もあり、緩やかな景気の持ち直しがみられるものの、世界的な半導体供給不足の継続や、ウクライナ情勢などに伴う急激な円安の進行、原材料価格等の物価上昇、中国における新型コロナウイルスの感染拡大等、いまだ先行き不透明な状況にあります。当社の売上高に大きな影響を与える株式会社SUBARUの世界生産台数は、前年同月比10月が43.1%増、同11月が4.8%増、同12月が12.0%増と増産が続いております。このような経済環境の中で当第3四半期累計期間の売上高は、自動車用部品部門において、半導体供給不足の影響が当初計画に比べ緩和され、受注が増加したことを主因に、3,796百万円(前年同期比28.0%増)となりました。損益面につきましては、原材料価格や電気料の上昇等圧迫要因があった半面、人員配置の適正化や物流コストの効率運用等、生産性の改善が大きく寄与し、営業利益は124百万円(前年同期は営業損失212百万円)となりました。営業外収益は受取配当金22百万円、受取賃貸料29百万円、助成金収入28百万円等により92百万円、営業外費用は支払利息34百万円等により43百万円を計上し、経常利益は173百万円(前年同期は経常損失121百万円)となりました。また、特別利益は投資信託を売却し投資有価証券売却益12百万円を計上しました。その結果、四半期純利益は154百万円(前年同期は四半期純損失125百万円)となりました。セグメント別の業績については、次のとおりであります。①自動車用部品当セグメントの売上高は、半導体供給不足の影響が徐々に緩和され、受注が増加したことから、3,524百万円(前年同期比31.7%増)となりました。損益面につきましては、原材料価格や電気料の高騰があったものの、人員配置の適正化や物流コストの効率運用等、生産性改善が進んだことから、セグメント利益(経常利益)は、163百万円(前年同期はセグメント損失(経常損失)133百万円)となりました。②自社製品当セグメント全体の売上高は、271百万円(前年同期比6.1%減)となりました。内訳としては、電子機器部門が新規先や既存先に対する営業強化やカタログ品の価格改定等が奏功し128百万円(前年同期比4.3%増)となりました。一方、駐輪部門においては、受注した大型の官公庁や駅等の工事を伴う案件の検収時期が第4四半期のものが多かったことから、当第3四半期累計期間に計上される売上高は143百万円(前年同期比13.9%減)に留まりました。損益面につきましては、セグメント損失(経常損失)は10百万円(前年同期はセグメント損失(経常損失)11百万円(内電子機器部門はセグメント損失(経常損失)3百万円(前年同期はセグメント損失(経常損失)17百万円)、駐輪部門はセグメント損失(経常損失)7百万円(前年同期はセグメント利益(経常利益)6百万円)))となりました。③賃貸不動産賃貸不動産のセグメント利益(経常利益)は賃料改定により、20百万円(前年同期比11.8%減)となりました。なお、収益及び費用は営業外に計上しています。
当第3四半期会計期間末における総資産は、前期末比479百万円増加し8,624百万円となりました。 ・資産流動資産は、現金及び預金が312百万円、受取手形及び売掛金が32百万円、電子記録債権が96百万円、棚卸資産が68百万円、その他のうち立替金が144百万円増加し、その他のうち未収入金が23百万円減少したこと等から623百万円増加し3,561百万円となりました。固定資産は、建設仮勘定が85百万円増加し、建物が58百万円、工具、器具及び備品が61百万円、リース資産が139百万円減少したこと等から有形固定資産は168百万円減少し4,264百万円となり、また、投資有価証券が23百万円増加したこと等から投資その他の資産は25百万円増加し796百万円となりました。その結果、固定資産全体では143百万円減少し5,063百万円となりました。 ・負債流動負債は、支払手形及び買掛金が109百万円、未払金が230百万円、未払法人税等が26百万円、その他のうち預り金が20百万円及び設備関係支払手形が27百万円増加し、短期借入金が59百万円、その他のうちリース債務が21百万円及び未払消費税等が21百万円減少したこと等から317百万円増加し3,059百万円となりました。固定負債は、長期借入金が75百万円増加し、その他のうちリース債務が77百万円減少したこと等から2百万円増加し3,009百万円となりました。その結果、負債全体では319百万円増加し6,068百万円となりました。 ・純資産純資産は、配当金の支払が12百万円、第3四半期純利益が154百万円となり利益剰余金が141百万円増加し、また、その他有価証券評価差額金が18百万円増加したことから159百万円増加し、その結果、純資産額は2,555百万円となりました。これにより自己資本比率は29.6%となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は31百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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