【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染急拡大はあったものの行動制限が緩和されたことから、概ね回復基調で推移いたしました。一方、中国における都市封鎖によるサプライチェーンの停滞、エネルギー・原材料価格の高騰や円安の進行、世界的なインフレ圧力下での金融引締めが進む中での金融資本市場の変動等、先行き不透明な状況で推移いたしました。当グループの属する日用品業界におきましては、円安の急激な進行やエネルギー・原材料価格の高騰に伴い消費者物価が上昇し続けていることから消費者の節約志向は高まっており、経営環境は厳しい状況で推移いたしました。このような環境の中、当グループでは、新製品開発に注力するとともに、新製品発表会の開催等により業容の拡大を図ってまいりました。また、円安の進行や原材料高等による調達コストの上昇や運送費をはじめとする諸経費も上昇していることから、製品のリニューアル及びコスト削減による価格競争力の強化に努めてまいりました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、419億33百万円(前年同期比6.8%増)となりました。利益につきましては、円安や原材料・輸入諸経費をはじめとする諸コストの上昇等から営業利益は12億67百万円(前年同期比63.6%減)、経常利益は13億70百万円(前年同期比61.7%減)、補助金収入等により親会社株主に帰属する四半期純利益は12億47百万円(前年同期比39.7%減)となりました。当グループの事業は、「日用雑貨衣料品事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの業績の記載を省略しております。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ122億48百万円増加し、868億50百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ127億82百万円増加し、544億87百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加73億3百万円、受取手形及び売掛金の増加27億7百万円及び有価証券の増加18億3百万円によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ5億34百万円減少し、323億63百万円となりました。これは主に、投資その他の資産の減少2億10百万円及び無形固定資産の減少2億4百万円によるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べ114億93百万円増加し、503億42百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ20億69百万円増加し、141億29百万円となりました。これは主に、短期借入金の増加10億円及び1年内返済予定の長期借入金の増加7億68百万円によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ94億23百万円増加し、362億12百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加83億88百万円によるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べ7億54百万円増加し、365億8百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加4億32百万円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針当第3四半期連結累計期間において、当グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当グループの研究開発費の総額は9億90百万円となりました。なお、当第3四半期連結累計期間において、当グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。