【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第2四半期会計期間末における総資産は4,094百万円となり、前事業年度末に比べ190百万円減少しました。これは主に、棚卸資産が399百万円増加したものの、現金及び預金466百万円、売掛金129百万円がそれぞれ減少したことによるものです。
当第2四半期会計期間末における負債合計は1,144百万円となり、前事業年度末に比べ209百万円減少しました。これは主に、短期借入金(1年以内返済予定の長期借入金)100百万円、役員退職慰労引当金22百万円、買掛金20百万円がそれぞれ減少したことによるものです。
当第2四半期会計期間末における純資産合計は2,950百万円となり、前事業年度末と比べ18百万円増加しました。これは主に、その他有価証券評価差額金が7百万円減少したものの利益剰余金が26百万円増加したことによるものです。
なお、自己資本比率は72.1%となりました。
② 経営成績
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進み景気は回復基調で推移しました。一方で、不安定な世界情勢や急激な円安の進行、資源・エネルギー価格の高止まりなど国内景気の下押しリスクにより、先行きは不透明な状況が継続すると思われます。
このような状況のもと、火工品を取り巻く業界も厳しい事業環境ではありましたが、当社は民間企業からの請負業務などで売り上げを伸ばし、業績は堅調に推移いたしまた。
当第2四半期累計期間の売上高は552百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益87百万円(同29.6%増)、経常利益91百万円(同30.9%増)、四半期純利益66百万円(同37.3%増)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
(火工品事業)
火工品の燃焼処分や化成品の試験受託など当社の専門性を活かした受注が増加しました。また、原価上昇分の適正な価格転嫁、原材料の安定調達などの取り組みを進め、利益率向上に努めました。
以上により、売上高は467百万円(前年同期比3.6%増)、セグメント利益は48百万円(同107.8%増)となりました。
(賃貸事業)
売上高は84百万円(前年同期比5.0%減)、セグメント利益は60百万円(同4.3%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前年同四半期累計期間と比べ133百万円減少して685百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における営業活動による資金の減少額は295百万円となりました。これは主に、売上債権の減少125百万円があったものの、棚卸資産の増加399百万円、未収消費税等の増加27百万円、仕入債務の減少20百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における投資活動による資金の減少額は18百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における財務活動による資金の減少額は152百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済105百万円、配当金の支払39百万円によるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
(火工品事業)
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は5,057千円であります。
(賃貸事業)
賃貸事業については、研究開発活動を行っておりません。