【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第3四半期会計期間末における総資産は4,084百万円となり、前事業年度末に比べ135百万円減少しました。これは主に棚卸資産225百万円、売掛金50百万円がそれぞれ増加したものの、現金及び預金が436百万円減少したことによるものです。
当第3四半期会計期間末における負債合計は1,226百万円となり、前事業年度末に比べ200百万円減少しました。これは主に買掛金62百万円、未払消費税等37百万円、未払法人税等35百万円がそれぞれ減少したことによるものです。
当第3四半期会計期間末における純資産合計は2,857百万円となり、前事業年度末と比べ64百万円増加しました。これは主にその他有価証券評価差額金11百万円が減少したものの、利益剰余金が75百万円増加したことによるものです。
なお、自己資本比率は70.0%となりました。
② 経営成績
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型ウイルス感染症の影響を受けながらも各種行動制限の緩和などにより、経済活動は緩やかに持ち直しの動きがみられました。しかしながら、原材料・エネルギー価格の高騰、諸物価全般の上昇など依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況のもと、当社は火工品事業において製品別及び工程別に作業を見直し、徹底した効率化を進めることで収益性の低下を抑制いたしました。その結果、前期と比べ減収減益であったものの、利益率は向上いたしました。
当第3四半期累計期間の売上高は961百万円(前年同期比11.8%減)、営業利益146百万円(同6.8%減)、経常利益152百万円(同6.8%減)、四半期純利益107百万円(同4.9%減)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
(イ)火工品事業
民間製品を中心に受注数量の増加があったものの、前期と比べ防衛省向け火工品並びに化成品の大幅な受注減少の影響で減収となりました。
損益面では、原材料及びエネルギー価格の高騰、労務費の上昇で収益性の低下が避けられない状況でしたが、わずかなネック工程においても原因を究明し改善を積み重ねることで効率化が進み、前期と比べ減益ではあるものの利益率は向上いたしました。
以上により、売上高は827百万円(前年同期比14.0%減)、セグメント利益は81百万円(同13.6%減)となりました。
(ロ)賃貸事業
火薬庫の新規契約などにより売上高は134百万円(前年同期比5.4%増)、セグメント利益は94百万円(同3.0%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
(火工品事業)
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は6,747千円であります。
(賃貸事業)
賃貸事業については、研究開発活動を行っておりません。