【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大防止への取組みや3度目のワクチン接種が進んだことや本年3月にまん延防止等重点措置が解除され、人流も増加し個人消費の回復が景気を持ち直しつつあります。しかしながら、サプライチェーンの混乱、円安、ロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格高騰など物価を押し上げる要因が重なり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、3年ぶりに営業制限のないゴールデンウイークを迎えることができたものの、消費者のライフスタイルの変化、原材料・原油価格の高騰による仕入価格や水道光熱費、物流費の上昇等、取り巻く環境は厳しい状況が続いております。
このような環境の中で、当社グループは、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として、従業員のマスク着用、個人衛生チェックの徹底、アルコール消毒液の店内設置、客席のパーテーション設置など、感染予防対策を引き続き実施し、ご来店頂けるお客様に安心してお食事を楽しんでいただけるよう努めております。
営業面においては、テイクアウト商品の販売に努めるとともに、季節ごとのフェアの告知などを実施しました。また、店舗教育の推進により営業力を強化してまいりました。更にコア商品の徹底したブラッシュアップと新メニューの導入を行いました。
費用面においては、客数予想をもとにしたシフト管理の徹底等により人件費を抑えると共に、新規仕入先との取引を積極的に推進し原価低減を図る等、経費削減に努めました。
店舗展開、改築・改装につきましては、2店舗の出店、11店舗の改装(3店舗は現在改装中)、4店舗の退店を実施し、当第2四半期連結会計期間末の店舗数は192店舗となりました。
なお、働き方改革の一環として株式会社木曽路において、5月9日、10日の2日間、全店一斉休業を実施しました。今後も働き易い魅力ある企業作りにも努めてまいります。
(財政状態の状況)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は472億65百万円(前連結会計年度末比6億32百万円の減少)となりました。この主な内訳は、流動資産が210億65百万円、有形固定資産が155億76百万円、無形固定資産が28億19百万円、投資その他の資産が78億4百万円であります。前連結会計年度末からの主な減少要因は、流動資産の現金及び預金が7億34百万円の減少となったことによるものであります。一方、負債合計は203億18百万円(前連結会計年度末比9億77百万円の減少)となりました。この主な内訳は、流動負債が151億58百万円、固定負債が51億60百万円であります。前連結会計年度末からの主な減少要因は、未払法人税等が3億52百万円の減少となったことによるものであります。また、当第2四半期連結会計期間末の純資産は269億46百万円(前連結会計年度末比3億45百万円の増加)となりました。この主な内訳は、資本金が126億48百万円、資本剰余金が124億67百万円、利益剰余金が26億69百万円であります。前連結会計年度末からの主な増加要因は、資本金、資本剰余金等の増加によるものであります。
以上の結果、当第2四半期会計期間末の自己資本比率は57.0%(前連結会計年度末は55.5%)、1株当たり純資産額は956.86円(同 983.02円)となりました。
(経営成績の状況)
当第2四半期連結累計期間の売上高は200億42百万円(前年同期比 35.0%増加)、営業損益は16億97百万円の損失(前年同期実績 33億7百万円の損失)、経常損益は16億77百万円の損失(同 2億52百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損益は16億35百万円の損失(同 1億70百万円の損失)となりました。
なお、当社グループの売上高は、通常の営業形態として、主力商品である「しゃぶしゃぶ」の需要が年末年始を含めた冬季に高まるため、通常、第3及び第4四半期連結会計期間の売上高は第1及び第2四半期連結会計期間の売上高と比べ高くなる傾向があります。
当第2四半期累計期間におけるセグメント別の経営成績については、当社の事業は飲食店としての事業がほとんどを占めており実質的に単一セグメントでありますので、その経営成績を部門別に示すと次のとおりであります。
部門売上高
部門
事業内容
前第2四半期累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年9月30日)
当第2四半期累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年9月30日)
前年同期比
増減率
木曽路部門
しゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」
11,690百万円
15,486百万円
32.5%
焼肉部門
特選和牛の「大将軍」
国産牛焼肉の「くいどん」
焼肉の「じゃんじゃん亭」
2,537
3,864
52.3%
その他部門
居酒屋
236
342
45.0%
和食 しゃぶしゃぶの「鈴のれん」
207
283
36.8%
その他
175
156
△10.7%
木曽路部門
しゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」業態は、2店舗の出店、3店舗の改装(1店舗は現在改装中)により、当第2四半期連結会計年度末店舗数は124店舗であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、店内飲食での法人の宴会需要や予約獲得状況は回復しておらず厳しい状況が続いております。
このような環境の中で新規顧客の獲得、来店動機づくりにTVCMを実施するとともに、引き続き、お持ち帰りお弁当販売やご自宅でお楽しみいただける「しゃぶしゃぶセット」等の販売で客数増に努めました。
その結果、売上高154億86百万円(前年同期比 32.5%増加)となりました。
焼肉部門
特選和牛の「大将軍」、国産牛焼肉の「くいどん」及び焼肉の「じゃんじゃん亭」は、3店舗の退店、4店舗の改装により、当第2四半期連結会計年度末店舗数は52店舗であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けたことや店舗の退店を実施し、厳しい営業となりましたが、営業時間が通常に戻ったこと等により、売上高は38億64百万円(同 52.3%増加)となりました
その他部門
居酒屋(とりかく、大穴)業態は、1店舗の退店により当第2四半期連結会計年度末店舗数は7店舗であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、営業時間が通常に戻ったこと等により、売上高は3億42百万円(同 45.0%増加)となりました。
和食 しゃぶしゃぶの「鈴のれん」業態は、店舗の異動はなく、当第2四半期連結会計年度末店舗数は5店舗であります。営業時間が通常に戻ったこと等により、売上高は2億83百万円(同 36.8%増加)となりました。
その他業態は、からあげ専門店の「からしげ」、外販(しぐれ煮、胡麻だれ類)、不動産賃貸等であります。売上高は1億56百万円(同 10.7%減少)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが7億64百万円の支出超過となりました。主な要因は、売上債権の減少、助成金の受取があったものの、税金等調整前四半期純損失、棚卸資産の増加があったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、15億10百万円の支出超過となりました。主な要因は、新規出店等に伴う有形固定資産の取得等によるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、15億40百万円の収入超過となりました。主な原因は、新株予約権の行使による株式発行による収入と配当金の支払による支出によるものであります。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末比7億34百万円減少し、168億82百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の拡大に係る当第2四半期連結累計期間の会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 〔注記事項〕 (追加情報)」に記載のとおりであります。