【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症がその法的位置付けを5類感染症へ移行したことにより、行動制限が緩和され、経済社会活動が徐々に正常化へ向かうなか、一方では、原材料価格及び資源価格の高止まりや物価上昇による実質賃金の減少から消費マインドの低下が懸念されること等により、依然として厳しい状況が続いています。
この様な状況下において、生産量につきましては、段ボールシート11百万㎡(前年同四半期比5.7%減)、段ボールケース8百万㎡(前年同四半期比0.7%増)となりました。
また、当第1四半期累計期間の業績は、売上高1,394百万円(前年同四半期比6.6%増)となりました。利益面につきましては、経常利益80百万円(前年同四半期比8.8%減)、四半期純利益54百万円(前年同四半期比6.5%減)となりました。
当社は、単一セグメントであるため、品目別に示しております。
販売品目別の概況は次のとおりであります。
(イ) 段ボールシート
売上高は250百万円
総売上高に占める割合は17.9%です。
(ロ) 段ボールケース
売上高は900百万円
総売上高に占める割合は64.6%です。
(ハ) ラベル
売上高は43百万円
総売上高に占める割合は3.1%です。
(ニ) その他(主に包装資材)
売上高は200百万円
総売上高に占める割合は14.4%です。
当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ35百万円減少し、7,234百万円となりました。これは主に、有形固定資産が110百万円増加し、原材料及び貯蔵品が163百万円減少したことによるものであります。
負債は、前事業年度末に比べ63百万円減少し、2,356百万円となりました。
その結果、純資産は4,877百万円となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当社を取り巻く事業環境は非常に競争が激しく、当社といたしましては、地域密着型経営をさらにきめ細かく行い、当社の小ロット多品種・短納期の特徴を最大限に活かしていきます。また、営業面におきましては、年間を通じて販売イベントを組み、売上高増進を図ると共に、取引先にデザインの提案ができる包装設計デザイン研究所と連携を取りながら、受注量の増加をはかり安定経営を目指します。管理面におきましては、本社集中管理システムをより充実させるため、内部監査と連携を取りながら、体制の確立を目指しております。このことから経営面におきましては、迅速に日々の状況が把握でき適切な判断指示が出来るものと思われます。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、実質無借金会社であり、当面、資金の借入れの計画はありません。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営陣は、月1回以上開催されます取締役会および経営企画委員会にて会社の重要な方針や会社運営上必要な事柄を話し合っております。経営企画委員会の下部組織として安全衛生、品質、清掃、生産性向上・改善の各委員会を設けており、各委員会が業務の遂行を担っております。また、全事業部の責任者が一堂に会する統括職会議においても、各委員会の状況を発表し推進しております。運営上不都合が生じた時は、管理部より取締役会および経営企画委員会に報告し見直しを行っております。