【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の規制緩和の動きがすすみ、経済活動は通常化しつつある状況にありました。しかし、ウクライナ情勢を発端とした世界情勢の不安定な状況は継続しており、原材料や原油、エネルギー価格等の高騰により極めて厳しい状況にあります。諸外国では物価高に対処するため中央銀行の政策金利の利上げ等の状況もあり、日本との金利格差による円安の動きがみられ、先行きに対する不透明感が続いております。
このような状況のもと、当社グループは安定した製品の供給を維持できるよう生産能力の強化を実施し、生産の効率化による原価低減に努めました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は38億92百万円(前年同期比12.0%増)となりました。利益面につきましては、効率化による原価低減に努めたものの原材料価格及びエネルギー価格の高騰、円安等の影響があり、営業利益2億79百万円(同52.3%減)、経常利益3億8百万円(同55.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億89百万円(同68.2%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①ゴルフ事業
ゴルフ事業につきましては、国内でのゴルフ場利用者数及びゴルフ人口の回復の状況が見られました。このような状況のもと、当社は生産の増強及び品質の維持を実施し、安定供給に努めました。この結果、売上高18億34百万円(同10.5%増)となりましたが、原材料高及び為替等の影響もあり営業利益3億51百万円(同27.1%減)となりました。
②メタルスリーブ事業
メタルスリーブ事業につきましては、DXの進展による複合機需要の低下や複合機市場の半導体不足による生産調整の影響があり売上高1億87百万円(同32.5%減)となりました。また、生産の効率化による原価の低減に努めたものの、原材料高等の影響があり、営業損失15百万円(前年同期は52百万円の営業利益)となりました。
③鍛造事業
鍛造事業につきましては、タイ自動車生産市場は堅調に推移しており、当社は製品の安定供給及び品質の維持、原価の低減対策等に努めました。この結果、売上高18億70百万円(同21.6%増)となりましたが、原材料高及びエネルギー価格等の高騰の影響があり、営業利益90百万円(同49.4%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、230億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億10百万円増加いたしました。
流動資産は、146億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億63百万円増加いたしました。この主な要因は、現金及び預金、商品及び製品、電子記録債権が増加したこと等によるものであります。固定資産は、84億63百万円となり、前連結会計年度末に比べ46百万円増加いたしました。この主な要因は、建設仮勘定が増加したこと等によるものであります。
②負債の部
負債合計は、43億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億87百万円増加いたしました。
流動負債は、29億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億52百万円増加いたしました。この主な要因は、賞与引当金、支払手形及び買掛金が増加したこと等によるものであります。固定負債は、14億73百万円となり、前連結会計年度末に比べ35百万円増加いたしました。この主な要因は、繰延税金負債が増加したこと等によるものであります。
③純資産の部
純資産合計は、186億95百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億22百万円増加いたしました。この主な要因は、為替換算調整勘定が増加したこと等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対応すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は82百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数について著しい変動はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績について著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。
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