【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。 (1) 財政状態の状況当第1四半期会計期間末における資産合計は14,864百万円で前事業年度末に対し306百万円増加しました。流動資産は4,882百万円で主に現金及び預金が453百万円増加し、売掛金が115百万円減少した結果、前事業年度末に対し374百万円増加しました。固定資産は9,982百万円で主に有形固定資産が59百万円、投資その他の資産のうち投資有価証券が18百万円減少した結果、前事業年度末に対し67百万円の減少となりました。負債合計は10,410百万円で主に支払手形及び買掛金が108百万円、長期借入金(1年内返済予定含む)が247百万円増加した結果、前事業年度末に対し355百万円増加しました。純資産合計は4,454百万円で主に利益剰余金が32百万円、その他有価証券評価差額金が16百万円減少した結果、前事業年度末に対し48百万円減少しました。この結果、当第1四半期会計期間末における自己資本比率は30.0%、1株当たりの純資産は2,127円08銭となりました。 (2) 経営成績の状況当第1四半期累計期間(2019年4月1日~2019年6月30日)におけるわが国の経済環境は、堅調な企業業績や雇用環境の改善を背景として緩やかな回復基調で推移しましたが、先行きの不透明感による景気後退への不安もあり個人消費は力強さを欠く状況となりました。北海道の経済環境は、昨年9月に発生した北海道胆振東部地震による経済的ダメージからの復興により緩やかな持ち直しの動きがみられました。当業界におきましては、お客様の節約志向は依然として高く、販売競争の激化、人手不足に伴う労働コストや物流コストの上昇に加え、原材料価格・エネルギーコスト上昇の影響もあり、収益が圧迫される厳しい経営環境となりました。このような情勢下におきまして、当社は「おいしく、北海道らしく。」の方針のもと、「日糧ベスト70」を中心とした主力製品の品質向上を推進し、消費者キャンペーンを活用して売上向上に努めるとともに、多様化するお客様のニーズを捉えた安全・安心でお客様に喜ばれる高品質な製品の提供に努めました。また、生産、販売、管理の各部門における業務の見直しや効率化を進め、継続して経営基盤の強化へ取り組んでまいりました。製品別の売上状況につきましては、食パン部門は、主力の「絹艶」及び北海道産小麦を使用した「絹艶北海道」は、積極的な拡販に努め好調に推移しましたが、昨年発売した「プレミアデニッシュ」シリーズが伸び悩み、売上減となりました。菓子パン部門は、主力の「北の国のベーカリー」、「ずっしり」シリーズが順調に伸長したことに加えて、リニューアルした「ラブラブサンド」が回復し、またフィリングたっぷりの新こっぺぱんシリーズ「ずっしりこっぺ」の寄与もあり、売上は前年同期を上回りました。和菓子部門は、新元号にちなんだ製品の発売により大福類は前年売上を確保しましたが、季節商品や蒸しパン類等が伸び悩み、前年同期の売上を下回りました。6月から串団子の消費期限延長に取り組んだほか、既存のロングライフ製品を積極的に拡販するなど売上の回復に努めました。洋菓子部門は、コンビニエンスストア向け製品が好調に推移するとともに、マフィンなどのスナックケーキ類が回復し、前年同期の売上を上回りました。調理パン・米飯部門は、量販店向けの弁当や寿司、コンビニエンスストア向けのサンドイッチを積極的に拡販し、順調な売上となりました。以上の結果、当第1四半期累計期間の業績につきましては、売上高は4,255百万円(対前年同期比101.5%)となりましたが、人件費やエネルギーコスト増加に加えデリカ工場における減価償却費の負担増もあり営業利益は1百万円(対前年同期比4.3%)、経常利益は9百万円(対前年同期比18.1%)、四半期純損失は0百万円(前年同期は四半期純利益28百万円)となりました。
(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社の運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための原料費、労務費、経費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備新設、改修等によるものであります。当社は事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当第1四半期会計期間末における借入金の残高は4,170百万円となっております。また、当第1四半期会計期間末における現金及び現金同等物の残高は2,176百万円となっております。
(4) 研究開発活動当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は38百万円であります。