【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、円安や価格の高騰に起因する原材料や物量コストの影響を受けつつも、個人消費やインバウンド需要の回復もあり堅調に推移しています。
調味料業界におきましては、経済活動の穏やかな回復基調を受け、外食向け業務用製品の販売にも回復が見られると共に、内食・中食向け製品販売については前事業年度と同様に推移しました。
一方、不安定な国際情勢を背景とした資源価格の高騰や金融・為替市場の動向が国内経済や物価に影響を及ぼすなど事業を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。
こうした状況の中で当社グループは、「三つの誠実」実現に向けて抜本的な企業体質・経営体制の改革、意識改革による構造改革に取組みながら、引き続き業務用調味料市場の開拓、拡大に注力するとともに、生産性の向上に注力してまいりました。
①売上高
売上高は7,197百万円(前年同期間比9.1%増)となりました。
日本セグメントにおいては、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行し経済活動に対する影響が減少する傾向となったこともあり、市場全体も回復基調となり、売上高は5,598百万円(同5.9%増)となりました。
米国セグメントにおいては、底堅く堅調な同国の経済環境を受け、主要販売先であります外食向け業務用製品の販売が引き続き好調であった結果、売上高は1,636百万円(同16.1%増)となりました。
②営業損益
営業利益は559百万円(同18.7%増)となりました。
日本セグメントにおいては、比較的高利益率の業務用製品の販売が増加し、営業利益は152百万円(同12.9%増)となりました。
米国セグメントにおいては、販売の好調な伸びと生産性の向上とコスト削減により、営業利益は399百万円(同20.7%増)となりました。
③経常損益
経常利益は580百万円(同10.3%増)となりました。
日本セグメントにおいては、為替差損を45百万円計上し経常利益は157百万円(同18.8%減)となりました。
米国セグメントにおいては、経常利益は415百万円(同22.4%増)となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純損益
親会社株主に帰属する四半期純利益は403百万円(同52.9%減)となりました。
日本セグメントにおいては、四半期純利益は92百万円(同38.2%減)となりました。
米国セグメントにおいては、前年同期は繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額の計上があったこと等により前年同期を下回る結果となり、四半期純利益は305百万円(同57.1%減)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における1株当たり四半期純利益は162円33銭となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ2,326百万円増加し12,434百万円(前連結会計年度比23.0%増)となりました。これは主に現金及び預金の増加580百万円、受取手形及び売掛金の増加329百万円、商品及び製品の増加226百万円、有形固定資産の増加1,165百万円によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ1,457百万円増加し5,961百万円(前連結会計年度比32.4%増)となりました。これは主に短期借入金の増加500百万円とリース債務の増加976百万円によるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ868百万円増加し6,473百万円(前連結会計年度比15.5%増)となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加349百万円と為替換算調整勘定の増加434百万円によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ966百万円増加し2,368百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて47百万円減少し503百万円の収入となりました。
これは主に売上債権の増加298百万円、棚卸資産の増加131百万円に対して仕入債務の増加310百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて105百万円増加し249百万円の支出となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出224百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて613百万円増加し205百万円の収入となりました。
これは主に短期借入金の純額の増加500百万円によるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は103百万円となっております。セグメントごとの研究開発費を示すと日本セグメントで103百万円、米国セグメントで0百万円となっております。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。