【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する一方で、経済活動の正常化に向けた動きもあり、政府による各種政策の効果や行動制限の緩和等によって個人消費が持ち直すなど期待感は高まりました。しかしながら、ウクライナ情勢の深刻化や円安の進行等により、エネルギー価格の高騰に起因する原材料や物流コストの上昇もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
調味料業界におきましては、コロナ禍における内食需要の高まりが継続するとともに、行動制限の解除等により外食市場の売上も回復してまいりました。
一方、世界経済は、新型コロナウイルス感染症対策の進展と行動制限の緩和により経済活動の正常化が進んだものの、ウクライナ情勢の長期化、これらに基づくエネルギー価格や原材料価格の上昇など、企業を取り巻く事業環境は厳しい状況が続いております。さらに欧米諸国における政策金利の引き上げ、為替相場の変化等も重なり、景気の先行きは不透明な状況となっております。
こうした状況の中で当社グループは、「三つの誠実」実現に向けて抜本的な企業体質・経営体制の改革、意識改革による構造改革に取組みながら、引き続き業務用調味料市場の開拓、拡大に注力するとともに、生産性の向上に注力してまいりました。
①売上高
売上高は6,595百万円(前年同期間比22.8%増)となりました。
日本セグメントにおいては、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和等により、外食市場向け業務用調味料売上が回復してきたことから、売上高は5,284百万円(同13.9%増)となりました。
米国セグメントにおいては、新型コロナウイルス感染症の収束から外食需要の回復が見られたこと等により外食市場向け業務用調味料の販売が引続き堅調に推移していることから、売上高は1,409百万円(同75.0%増)となりました。
②営業損益
営業利益は471百万円(前年同期間比444.3%増)となりました。
日本セグメントにおいては、売上が回復し営業利益は134百万円(前年同期間は営業損失52百万円)となりました。
米国セグメントにおいては、生産性の向上とコスト削減に継続的に取り組んだ成果により、営業利益は330百万円(前年同期間は営業利益136百万円)となりました。
③経常損益
経常利益は526百万円(前年同期間比563.2%増)となりました。
日本セグメントにおいては、保険金の収入があり経常利益は194百万円(前年同期間は経常損失66百万円)となりました。
米国セグメントにおいては、受取賃貸料による収入が影響し、経常利益は339百万円(前年同期間は経常利益143百万円)となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純損益
親会社株主に帰属する四半期純利益は857百万円(前年同期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は60百万円)となりました。
日本セグメントにおいては、法人税等の計上により、四半期純利益は149百万円(前年同期間の親会社株主に帰属する四半期純損失44百万円)となりました。
米国セグメントにおいても法人税等の計上により、四半期純利益は712百万円(前年同期間の親会社株主に帰属する四半期純利益103百万円)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における1株当たり四半期純利益は1,039円38銭となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ1,084百万円増加し9,939百万円(前連結会計年度比12.2%増)となりました。これは主に現金及び預金の増加138百万円、受取手形及び売掛金の増加242百万円、商品及び製品の増加130百万円、原材料及び貯蔵品の増加103百万円及び繰延税金資産等の増加による投資その他の資産その他の増加381百万円によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ235百万円減少し4,475百万円(前連結会計年度比5.0%減)となりました。これは主に短期借入金の減少100百万円と長期借入金の減少195百万円によるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ1,319百万円増加し5,464百万円(前連結会計年度比31.8%増)となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加816百万円と為替換算調整勘定の増加480百万円によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ342百万円増加し1,402百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて432百万円増加し550百万円の収入となりました。
これは主として税金等調整前四半期純利益515百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて50百万円増加し144百万円の支出となりました。
これは主として有形固定資産の取得による支出136百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて387百万円増加し407百万円の支出となりました。
これは主として長期借入金の返済による支出220百万円、リース債務の返済による支出46百万円、配当金の支払額41百万円によるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は99百万円となっております。セグメントごとの研究開発費を示すと日本セグメントで99百万円、米国セグメントで0百万円となっております。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。