【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、コロナ禍から社会活動が正常化に向かい、緩やかに回復しました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安等を背景とした原燃料価格の高止まりなどの影響により、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況におきまして、売上高は2,378百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益は165百万円(前年同期比13.6%減)、経常利益は255百万円(前年同期比14.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は175百万円(前年同期比14.9%減)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
①フェルト事業
紙・パルプ用フェルトについて、国内は高シェアを維持できましたが、これまで比較的堅調であった板紙及び家庭紙の需要に減少傾向が見られ販売数量が減少しました。これにより売上高は1,476百万円(前年同期比6.0%減)となりました。
国外は、中国・台湾向けの販売については徐々に需要の回復傾向がみられ、数量が増加しましたが、韓国・東南アジア向けについては、コロナ後の需要回復に力強さを欠き減少となりました。売上高については、円安の影響もあり397百万円(前年同期比8.0%増)となりました。
工業用その他の製品の売上高は、高付加価値フィルターの販売数量が減少したことなどにより350百万円(前年同期比13.6%減)となりました。
この結果、売上高は2,224百万円(前年同期比5.1%減)、セグメント利益は244百万円(前年同期比14.6%減)となりました。
②不動産賃貸事業
不動産賃貸事業については、高い入居率を継続できたことにより、売上高は153百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
この結果、セグメント利益は92百万円(前年同期比14.5%増)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ376百万円減少しております。
これは、現金及び預金が1,022百万円、受取手形及び売掛金が171百万円減少した一方、商品及び製品が71百万円、仕掛品が77百万円、原材料及び貯蔵品が106百万円、流動資産その他が31百万円、投資有価証券が557百万円増加したことなどによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べ817百万円減少しております。
これは、短期借入金が800百万円、未払法人税等が207百万円、役員賞与引当金が25百万円、流動負債その他が33百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が28百万円、繰延税金負債が236百万円増加したことなどによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ441百万円増加しております。
これは、利益剰余金が43百万円、その他有価証券評価差額金が387百万円増加したことなどによるものです。
なお、当第1四半期連結会計期間末の自己資本比率は78.6%となり、前連結会計年度末に比べ3.1ポイント上昇いたしました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、34百万円であります。 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。