【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染者数の減少に伴い、社会活動が正常化に向かいましたが、ウクライナ情勢の長期化や円安の影響等を受けて原燃料価格が高騰するなど、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主要な取引先であります紙・パルプ業界は、電子媒体へのシフトや人口減など構造的な変化により、需要が低迷しております。
このような状況におきまして、当社グループは、きめ細やかな営業・技術サービスの提供および品質・生産性の向上に努めてまいりました。この結果、売上高は2,487百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は191百万円(前年同期比68.8%増)、経常利益は298百万円(前年同期比39.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は205百万円(前年同期比164.4%増)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
①フェルト事業
紙・パルプ用フェルトの売上高につきまして、国内は前年同期に比べて紙・板紙の生産量に大きな変動はなく、1,570百万円(前年同期比0.7%増)となりました。国外は中国上海のロックダウンの影響で営業活動が制限されたことなどにより、368百万円(前年同期比14.0%減)となりました。工業用その他の売上高は、高付加価値フィルターの販売が好調であったことなどにより404百万円(前年同期比21.4%増)となりました。
この結果、売上高は2,343百万円(前年同期比0.9%増)、セグメント利益は286百万円(前年同期比23.7%増)となりました。
②不動産賃貸事業
テナント事業につきましては、コロナ禍で広まる働き方の見直しによるオフィス需要減退の影響を受けたものの、高い入居率で推移し、その他の賃貸不動産などもそれぞれ安定した賃貸収入を得ることができました。
この結果、売上高は144百万円(前年同期比0.4%減)、セグメント利益は80百万円(前年同期比56.0%増)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ155百万円減少しております。
これは、現金及び預金が127百万円、投資有価証券が159百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が60百万円、仕掛品が36百万円、原材料及び貯蔵品が39百万円増加したことなどによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べ160百万円減少しております。
これは、未払法人税等が156百万円、流動負債その他が38百万円減少した一方、受入保証金が45百万円増加したことなどによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ5百万円増加しております。
これは、利益剰余金が74百万円、為替換算調整勘定が27百万円、非支配株主持分が8百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金が104百万円減少したことなどによるものです。
なお、当第1四半期連結会計期間末の自己資本比率は75.2%となり、前連結会計年度末に比べ0.5ポイント上昇いたしました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、23百万円であります。 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。