【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループに関連する市場につきましては、エンターテインメント業界では、個人判断によるマスク着用を基本とする等、新型コロナウイルス感染症対策のための制限にも生活レベルで変化がありました。コンサート市場も2019年規模まで回復すると予想されていますが、コンサート制作に係る費用高騰は続き、コロナ禍前の状況まで回復には至っていません。メディア業界では多チャンネルサービスの加入世帯減少、韓国コンテンツの人気沸騰による版権獲得競争の激化が続いているだけでなく、中華圏作品の版権ビジネス競争も増しておりライツビジネス業界におきましても市場環境は益々厳しい状況となっています。
このような厳しい経営環境におきましても積極的に事業を展開した結果、前期に続き当社グループの当第2四半期連結累計期間におきましても順調に推移しています。
エンターテインメント事業では、東方神起が2月より開始したコンサートツアーは全国のアリーナ会場のみならず、京セラドーム大阪と東京ドームにて追加公演も行い計20公演を実施しました。キャッシュカウであるコンサート事業は、当第2四半期連結累計期間において、計56公演のオフランコンサートを実施し約75万人を動員しました。
ライツ&メディア事業では、当第2四半期連結累計期間において、KPIに掲げているK-POPプレミアムコンテンツ放送は、Red Velvet約3年半振りとなるコンサート「Red Velvet 4th Concert:R to V」のTV独占生放送を含め、計6作品を放送しました。第3四半期では既に3作品のK-POPプレミアムコンテンツ放送を予定し、ドラマファン層のみならず音楽ファン層へも新規加入促進を図ってまいります。また、KNTVの配信サービスKNTV+を、サービスの質は維持しつつも運用に係るコストを大幅に見直し第3四半期にリニューアルを実施、利便性向上による新規加入並びに解約防止に引き続き努めてまいります。ライツ事業では、韓国コンテンツの人気沸騰に伴い保有するアーカイブ作品の販売が好調であり、業績に寄与しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は4,864百万円(前年同期比57.2%増)、営業利益は276百万円(前年同期は147百万円の営業損失)、経常利益は283百万円(前年同期は134百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は244百万円(前年同期は0百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
なお、株式会社SMEJを吸収合併したことに伴い2020年7月31日付で株式会社東京証券取引所より指定されました「合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄」は、新規上場審査基準に適合しているかの審査を経て、6月15日付で猶予期間入り銘柄から解除されることになりました。今後も引き続き、全社一丸となり企業価値向上に努めてまいります。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
(エンターテインメント事業)
コンサート事業では、大型コンサートの実施含め27公演実施し43万人を動員しました。東方神起は約3年半振りとなるコンサートツアーを2月より開始し、6月17日、18日に京セラドーム大阪、同月24日、25日に東京ドーム公演を実施し、ツアー合計で約30万人を動員しました。また、東方神起は今回のツアーを含めのべ89回のドーム公演を行い、海外アーティスト最多ドーム公演回数を記録しました。4月15日、16日にはEXOが約5年振りとなるファンクラブイベントをベルーナドームで開催し約5万人を動員した他、NCTのユニットであるWayVによる初の日本単独イベントを5月6日、7日に開催し約2万人を動員しました。第3四半期ではaespaが8月5日、6日に海外アーティストデビュー最速となる初の東京ドーム公演、NCTが9月9日、10日に長居スタジアム、同月16日、17日に味の素スタジアム公演を控える等、大規模コンサートを予定しています。一方、人件費等のコンサート制作費高騰に加え、一部公演におきましては会場仕様のためのステージ制作費が通常に比べ大幅に増加する等、コロナ禍前の収益率と比較し未だ低調となっています。当社はチケット販売金額からステージ制作費やコンサート運営費等を差し引いた金額を売上として認識しています。費用の高騰は先行き不透明な状況が続きますが、当社としては状況を鑑みつつ適切に対処してまいります。
MD事業では、NCT127が全国コンビニ等で販売される「一番くじ」とコラボレーションを実施した他、限定グッズをオンラインストアで販売する等、コンサートグッズのみならずそれ以外の事業展開も精力的に行ってまいりました。「一番くじ」等IPを活用したライセンスビジネスにおきましては、昨今の制作費高騰や為替リスクを回避することができ安定的に収益が見込めることから、今後さらなる強化を図ってまいります。
音楽事業では2タイトルを発売しました。5月26日にYESUNG(SUPER JUNIOR)が日本ミニアルバム「君という桜の花びらが僕の心に舞い降りた。」をリリースし、6月28日には東方神起がNewシングル「Lime&Lemon」をリリースし、オリコン週間ランキング2位を獲得しました。
音楽以外の活動におきましては、NCT127に所属する日本人メンバー YUTAが4月14日より放送開始したテレビ東京系ドラマ25「クールドジ男子」にて主演を務めました。本ドラマのエンディングテーマにはNCT127「Sunny Road」が採用されています。7月27日からは「NCT Tokyo(仮)」のメンバーを決定するデビューサバイバル番組「NCT Universe:LASTART」が日本テレビやHuluでの放送および配信を予定しています。本番組は海外番組販売も行い、アーティストラインナップの増加に伴う収益拡大を図ってまいります。
この結果、売上高は3,405百万円(前年同期比166.2%増)、セグメント利益は363百万円(前年同期は12百万円のセグメント損失)となりました。
(ライツ&メディア事業)
ライツ事業では版権獲得競争の激化が続き、昨年同期比における版権獲得数は減少傾向となりました。加えて為替による価格高騰も生じており、引き続き今後のコンテンツ獲得に影響が出ることが予想されます。版権獲得状況におきましては、中国ドラマは韓国人気俳優が出演する作品を獲得することでラインナップを増やし販売を強化する等、激化する市場においてあらゆる営業手法を考案してまいりました。一方、韓流コンテンツの人気高騰は続いており、版権販売状況は好調です。当社が権利を保有するアーカイブ作品に字幕を自社制作し、地上波、BSへ販売する等保有版権の有効活用を行った他、国内VOD事業者への配信権販売が好調であり、業績に寄与しています。
メディア事業においては、日本で高い人気を誇る俳優チャン・グンソクが約5年振りに主演を務めたドラマ「餌<ミッキ>(原題)」を6月に日本初放送を行った他、BTS等K-POP番組の特集を組むなど保有するアーカイブ作品を有効的に活用することで新規加入促進を図りました。結果、6月単月においては通常月に比べ加入及び解約件数は共に好調に推移しました。KPIに掲げているK-POPプレミアムコンテンツは第2四半期において計4作品を放送いたしました。4月にはRed Velvet約3年半振りとなるコンサート「Red Velvet 4th Concert:R to V」を韓国からTV独占生放送した他、KEY(SHINee)「KEY:’GROKS IN THE KEYLAND’」をTV初放送する等、グループシナジーを活用しエスエム・エンタテインメント所属アーティストのコンテンツを放送いたしましたが、大規模コンサート等の大型番組生中継と比較すると効果は限定的でした。近年OTTサービスにて日本独占配信作品が増加し、放送サービス関連企業にとっては継続し厳しい状況が続きますが、第3四半期におきましても引き続き良質な作品の調達を目指す他、KNTV+リニューアルによる解約防止に注力してまいります。
この結果、売上高は1,458百万円(前年同期比19.4%減)、セグメント利益は271百万円(前年同期比85.5%増)となりました。なお、前年同期におきましては株式会社Beyond Live Corporationが子会社であったことから、当第2四半期連結累計期間における売上高は減少しています。
(その他事業)
その他事業では、売上高は0百万円(前年同期比92.7%減)、セグメント損失は18百万円(前年同期は19百万円のセグメント損失)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は13,043百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,975百万円増加いたしました。流動資産は10,325百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,201百万円増加いたしました。その主な要因は、売掛金が1,340百万円増加、コンテンツ事業権が166百万円増加及びその他が421百万円増加したことによるものであります。また、固定資産は2,717百万円となり、前連結会計年度末に比べ774百万円増加いたしました。その主な要因は、投資有価証券が770百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債は5,581百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,207百万円増加いたしました。流動負債は4,774百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,935百万円増加いたしました。その主な要因は、買掛金が1,686百万円増加したことによるものであります。また、固定負債は807百万円となり、前連結会計年度末に比べ271百万円増加いたしました。その主な要因は、繰延税金負債が266百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は7,461百万円となり、前連結会計年度末に比べ768百万円増加いたしました。その主な要因は、その他有価証券評価差額金が299百万円増加及び非支配株主持分が195百万円増加、親会社株主に帰属する四半期純利益244百万円により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ229百万円増加し、3,644百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、236百万円(前年同期は250百万円の使用)となりました。
収入の主な内訳は、仕入債務の増加額1,686百万円等によるものであり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額1,340百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、8百万円(前年同期は317百万円の使用)となりました。
支出の主な内訳は、有形固定資産取得による支出3百万円、無形固定資産の取得による支出4百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、0百万円(前年同期は16百万円の使用)となりました。
支出の主な内訳は、自己株式の取得による支出0百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変
更および新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える新たな要因等は発生しておりません。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
①資金需要
当社グループの事業活動における資金需要は、営業活動については、放送事業での番組、版権事業でのコンテンツ事業権等の棚卸資産の購入及び製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資活動については、事業伸長、生産性向上等への設備投資への取得等であります。
②財務政策
当社グループは、事業活動の維持拡大に必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。営業活動及び投資活動とも内部資金を財源として行うことを基本としておりますが、財務状況により機動的な資金の調達先として銀行借入を選択する場合もあります。
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