【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、各種行動制限が緩和され、景気は緩やかな持ち直しの動きがみられるようになりましたが、ウクライナ情勢や原材料価格の高騰、急激な為替変動などにより、依然として先行きについては不透明な状況が続いております。
このような経営環境の中にあって、当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高35,220百万円(前年同四半期比8.0%増)、営業利益1,035百万円(前年同四半期比38.4%増)、経常利益1,179百万円(前年同四半期比49.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益801百万円(前年同四半期比63.7%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 建設関連事業
国土強靭化に向けた対策工事や複数の大型民間工事で前年同四半期以上の売上を確保し、原材料・燃料などの価格高騰や仕入商材の値上がりの影響があったものの、製造原価の低減や販売価格への転嫁などに努めた結果、増益となりました。
この結果、建設関連事業の売上高は5,353百万円(前年同四半期比16.7%増)、営業利益は293百万円(前年同四半期比37.0%増)となりました。
② 電設資材事業
設備投資案件の納入が順調に進んだこと、及び岐阜電材株式会社を子会社化したことにより売上高は増加しました。また、仕入コストは上昇したものの業務改善に取組み増益となりました。
この結果、電設資材事業の売上高は17,559百万円(前年同四半期比4.3%増)、営業利益は574百万円(前年同四半期比19.3%増)となりました。
③ カーライフ関連事業
石油部門では、原油高に伴う油価の高騰と燃料販売数量が順調に推移したことにより増収増益となりました。オート部門では、車検及び新車・中古車販売が共に順調に推移したことにより増収増益となりました。
この結果、カーライフ関連事業の売上高は8,113百万円(前年同四半期比7.4%増)、営業利益は96百万円(前年同四半期比125.2%増)となりました。
④ 住宅・生活関連事業
農産物部門では、きのこ培地の販売が順調に推移したことや、為替変動による原材料高騰はあったものの利幅確保に取組み増収増益となりました。不動産部門では、建売分譲物件の原材料不足による完成遅延が一部解消され、取扱いが増加したことにより増収増益となりました。また、飲食料品小売部門では、家庭内消費が引き続き順調であったことに加え、ECサイト向けなどへの営業拡大により増収となりました。
この結果、住宅・生活関連事業の売上高は4,195百万円(前年同四半期比15.7%増)、営業利益は238百万円(前年同四半期比45.4%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は23,409百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,003百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,115百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が3,741百万円増加したことによるものであります。固定資産は15,551百万円となり、前連結会計年度末に比べ0百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が107百万円、投資その他の資産のその他が129百万円増加したものの、繰延税金資産が207百万円減少し、貸倒引当金が46百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、38,961百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,003百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は18,517百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,605百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が3,730百万円、短期借入金が1,516百万円増加したことによるものであります。固定負債は7,328百万円となり、前連結会計年度末に比べ430百万円減少いたしました。これは主に社債が105百万円、長期借入金が337百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、25,846百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,175百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は13,115百万円となり、前連結会計年度末に比べ828百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益801百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は32.7%(前連結会計年度末は35.2%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,056百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には3,075百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果獲得した資金は650百万円(前年同四半期は881百万円の使用)となりました。これは主に売上債権の増加額3,673百万円に対し、税金等調整前四半期純利益1,187百万円及び仕入債務の増加額3,729百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は674百万円(前年同四半期は419百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出602百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果獲得した資金は1,079百万円(前年同四半期は519百万円の獲得)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出937百万円に対し、短期借入金の純増額1,597百万円及び長期借入れによる収入520百万円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、38百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの主たる事業である建設関連事業及び電設資材事業において影響が大きいものは、公共工事の動向であります。長野県内外での営業エリア拡大を図り、公共工事への依存から民間工事へシフトしていくことによって視野を拡げてまいります。カーライフ関連事業では、原油価格の変動や燃料油の消費動向であります。ハイブリッド車をはじめとする次世代自動車の増加や人口減少により販売数量の減少が予想されますが、シェアアップにより石油製品や車両販売拡大につなげてまいります。また、住宅・生活関連事業では、主には不動産マーケットの動向であります。特に一般住宅販売においては、株式会社セイブ等との連携を密にし、其々のノウハウを積極的に取り入れ、シナジー効果による拡大を図ってまいります。
当社グループとしては、上記以外の業績に与えるリスク要因についても、予め可能な限り対処策を講じることで影響の軽減に努めてまいります。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、石油製品や電設資材の購入費用及び販売用不動産の購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の安定性を確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当第2四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は10,628百万円であります。また、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は3,075百万円であります。